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ベースのコンデンサーは普通で安いやつが好きらしい。

■テキトーベースみち(9)


「そんなので音変わらないでしょ?」

かと思いきや、どうやらそうではない、無視できないコンデンサー。

「ボリュームフルだったらみんな同じ!」

のはずが、フル状態でも何か違う、いや明らかに変化がある、確かに奥が深そうな世界だと納得させられるコンデンサー。

オカルトと馬鹿に出来ない。影響をナメられない。研究したくなるのも分かる世界。


だからこその実感。

「安くて普通のやつでいい」

それで何も問題ないなって。

まぁ、その「普通のやつ」ってのが何の事なのか、具体的に何コンデンサーと言うのかは自分は知りませんが、ゴツいやつよりペラいやつで良い、それはほんと感じます。


完全に好みの話ですが、明確に嫌いなやつってのがありまして、蓋を開けてそれが入ってると心底ガッカリ。

弾いてて何か違和感がある、妙な訛りを感じる、独特の嫌な反応がある、それこそ中身を確認する以前に存在を察するぐらい、苦手なコンデンサーってのがあるんですね。

そこ考えると何と言いますか、意外と馬鹿に出来ない、影響を無視できないからこそ、

【期待より失望するパーツ】

前向きに交換しようって気が起きない、深く研究しようとはならない、大型でも何でもないフツ~のやつでエエやんってなってしまうのが、正直なところでございます。


こういうのって困ったもので、その変化が大きいほど、

「凄い!こんな違うんだ!」

となりがち、好みから外れてるのに良い効果があったと思ってしまいがち、せっかく手間もお金もかけたんだから意味があると認識しがち、そういう心理が働いてくるのがなかなか厄介。

高級な電源ケーブルとかも試したモンですが、ま~、ことごとく結果はよろしくなかった、全部手放しても何の後悔も無い、試す気が完全に失せたジャンルでした。

もう何でしょうね?

異常な膜が張る感じを「凄く音が太くなる!」みたいに捉えちゃう、美味しい暴れが減る、元気が無くなるのを「とても上品な音がする!」なんて考えちゃったり、その逆、やたらキンキン言うのを「抜けが良い!ハイファイ!」とか認識したり、何ともままならないものです。


勿論、その判断も感性も正しい、好みに合ってれば問題ない、本心から良い結果だと思えるのであれば実に真っ当、そこにケチをつけようダメ出ししようって方がエゴ丸出しってモンでしょう。

しかしま~、自分の悲しい実感痛感、凝ろう凝ろうとするほど好みから外れていく、何か音がつまんなくなっていく、良い方向の変化とは捉えられない場合の方が多いという、どうにもそんな事ばかりで溜息出ちゃうんですよね。

ブリッジとかも色々弾きましたが、結局、昔ながらのフェンダースタイルで全く問題ない、スパイラルサドルでも良いぐらいだったり、それを本当に現実として感じます。

あれこれやるほどおかしくなっていく、逆に音詰まりを起こすような、響かなくなるような、最悪は弦をまともに張る事すらどうなのかってなるような、そのレベルまで行っちゃう悲しさがあったり。


「暴れを抑える」っていう、それも目的として凄くに理に適ってると思いますし、特にギターの方では大命題にもなるぐらい、重要なポイントにもなる可能性もあるんだと想像します。

そこを考えるのであれば、コンデンサーにこだわるのも理解できるし、ちょっとした差が感覚的に物凄く大事になってくる、音のまとまりやトータルの出方など、小さなようで大きな影響があると考えるのは分かります。

ギャインギャインの歪みが前提とか、トレブリーなアンプを制御してナンボとか、それが当たり前としてあると来れば、コンデンサーの選択が絶大なポイントにも成り得るのかもしれません。


ただ、その感覚そのまま、それをベースに適用しようってのは、ちょっと乱暴かな~って思っちゃいますよね。

ギターで絶賛されてるパーツがそのままベースにも美味しくハマるのか、素晴らしい効果をもたらすのか、レビューを鵜呑みにしていいのか、そこは疑問持った方が良いかなって。

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