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【Funda簿記】試験を制するには本番形式(敵)の形を知る〜簿記2級 連結会計の問題構造は?〜


◎簡単な自己紹介

こんにちは。Funda簿記メンターのぽんです。
普段は平日5日出社とリモートを併用しながら仕事をするごく普通の31歳会社員。職種は経理ではなく人事です。2022年11月にFunda簿記を使って3ヶ月で簿記2級に合格しました。

前回までの記事はこちら
第1回 何故簿記を取ったのか
第2回 効率的な学習方法

◎はじめに

4月もあっという間に2週間が経とうとしていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。私は今更ながらカヌレがマイブーム。休日に色々なお菓子屋さん巡りをして記録を残したいなと考え中です。頑張っている時こそ、ご褒美やメリハリのある息抜きは大切ですね。

さて…改めて、私は「●●の資格を取る!」と決意する時に最初に何の行動をしたのか振り返ってみたのですが、本屋さんに行って過去問をパラパラと立ち読みすることかも、と思いました。

「本番がこう出るなら…私はこのテキストを選んで勉強しよう」と、自分が最短で合格にたどり着けるよう、勉強プロセスを想像して、相棒となる教材を選んで…と作戦を立てることで、自分の中での道標を引くことができます。

今日の記事では、特にこれから簿記を勉強する方、簿記勉強中で試験をこれから受けられる方に参考になれるお話ができたらと思います!

〈目次〉………………………………………………
・簿記2級試験はどんな問題が出る?
・連結会計の問題は?
・Funda簿記で連結会計を学んだ感想
…………………………………………………………

◎簿記2級試験はどんな問題が出る?

簿記2級の全体的な形式は以下の通りです。商業簿記と工業簿記で合わせて70点以上で合格となります。

ちなみに、こんなこと思った方いませんか。
▶︎商業簿記は配点60点で工業簿記は40点
▶︎工業簿記は数学的で難しいと聞くし、商業簿記で万点狙って工業簿記で程々に頑張るか!

…実は反対がおすすめです。工業簿記こそ満点を狙う!!これは大手町のランダムウォーカーさんがFunda簿記のZoom学習相談会で何度もお話してくださっていて、「そうなのかなぁ」と最初は思っていましたが、合格した今振り返ると、完全に同意です…。

工業簿記は「数学っぽい」と苦手意識を持つ方は多いですが、解き方のパターンさえ理解して慣れれば怖くありません。ただ、商業簿記は沢山の勘定科目とケースパターンがあるので範囲が広く、ヌケモレなく満点狙うには、かなり対策をする必要があります。(税効果会計の論点だけでも、減価償却の税効果会計、貸倒引当金の税効果会計、その他有価証券の税効果会計etc…)

さて、ではでは、各問題の形式をFunda簿記アプリの機能の一つである「模擬テスト」で見ていきます。

〈第1問〉商業簿記 仕訳問題 20点
第1問は仕訳問題。一問一答のような形式が5問出ます。このあとの第2問や第3問に比べると解く時間は5-10分と短めに終えられるので、点数は稼ぎたいポイントです。

〈第2問 〉商業簿記 株主資本変動または連結会計 20点
第2問は2パターンのいずれかが出題されます。一つは株主資本変動計算書を作成するもの。

株主資本変動計算書とは、会社が利益をどの使い道で使ったのか(配当金?新株予約権?積立?などなど)を示す財務諸表です。

この問題が出たら実はラッキーです!連結会計は簿記2級の難所と呼ばれるので、株主資本変動ver.であればサクサク10-15分で解いていきましょう⏰
ただし、連結会計ではない代わり第4問や第5問は回答に時間がかかるパターンの問題の可能性があります。少し心構えをしておきましょう。

ちなみに第2問はどちらのパターンだとしても、解答欄が多く時間も別の大問に比べたら時間がかかるのと、数字が合わないとメンタルやられます…。他の問題の回答を埋めてから、最後に解くのが個人的にはおすすめです。

解き方の流れは詳しくは後ほど解説!

〈第3問〉商業簿記 決算 20点
真ん中にある問題文章を見てみてください。1.●●… 2.●●… 3.●●… と並んでいる問題文を情報整理して、回答を埋めていきます。

〈第4問(1)〉工業簿記 仕訳問題 12点
第4問〜第5問は工業簿記の範囲。工業簿記の仕訳問題は3問出ます。工業簿記でパターン整理の数も少ないし、理解さえできれば満点狙えます!

〈第4問(2)工業簿記 個別原価計算または総合原価計算〉16点
第4問は個別原価計算か総合原価計算が出題されます。

個別原価計算とは、その「個別」という名前の通り、一つ一つのプロジェクトや製品ごとの原価を計算するやり方です。顧客の依頼に応じてカスタマイズして商品を作るため、それぞれの製品も原価が異なります。製造指図書ごとにかかった材料費や労務費が書いてあるので、それが当月完成したのか、販売までできたのか進捗も確認しながら原価の計算をします。

一方、総合原価計算では大量に生産された製品を一括で集計する計算手法の一つです。問題文をよく見ると、5,000kgとか6,000kg…と、かなり大量の生産データがありますし、「原料を投入する」とか「原料費」「加工費」…とあるように工場で大量生産をする会社で使われる計算です。Funda簿記ではクロワッサン工場を例に学習します。(私の大好きなクロワッサン…🥐)

〈第5問 〉工業簿記 標準原価計算または直接原価計算またはCVP分析〉12点
先ほどの第4問にあった「個別原価計算(受注生産)」と「総合原価計算(大量生産)」は、その企業のビジネスモデルによってどちらがよいのか異なりますが、一方で第5問のパターン問題は「分析」のための手法です。

標準原価計算は、無駄なコストを省くために用いる計算。予算管理分析のために使います。


直接原価計算は、コスト削減ではなく利益に着目し、製品をどれだけ作り、販売して利益を上げればよいのか利益計画を考える計算方法。固定費の扱いについて分析します。


CVP分析も分析手法の一つです。どれだけ売れば利益となり、どれだけ売らないと損になつてしまうのか…そんな損益分岐点を計算するものです。

◎連結会計の問題は?

さてさて…そんな簿記2級の難所と呼ばれる第2問 連結会計の問題。出題された際のざっくり手順はこのような流れです。

第1問から第5問まで、どの問題もとにかく勘定科目のホームポジション理解が命。
ホームポジションの理解が曖昧だと、せっかく電卓で叩いて金額の数字は合っていても、勘定科目が反対だと不正解になります。


例えば「費用」の連結財務諸表(1番右にあるオレンジ色の合算費用の欄)は、
▶︎P社費用+S社費用+借方費用−貸方費用

でも、「収益」の連結財務諸表(1番右にある青色の合算収益の欄)は、
▶︎P社収益+S社収益−借方収益+貸方収益
となります。

◎Funda簿記で学んだ感想

大手町のランダムウォーカーさんのコンテンツでは、色がついているこの図が何度も出てくるので印象に残ります。私は試験でこの色と形と文字が脳裏に焼き付いていたので、落ち着いて解くことができました。

Funda NAVIには「企業の儲けの裏側」を解説した無料記事が沢山あって、簿記を学ぶ前でも十分読めて楽しいのですが、簿記合格後は損益計算書や貸借対照表が分かった上でもっともっと楽しめます。本屋さんで参考書を購入し独学される方にも役立ちます!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。今回は「簿記2級の試験形式を知る」ためのお届けでした!

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▼私が3ヶ月で簿記2級に合格したFunda簿記
今回お伝えした本試験そっくりの模擬テストは、簿記講師の方が実際に試験を受けて再現した本格テスト。特に私が感動したポイントは、何度も受け放題で、問題文や数字もランダム生成されるということでした💻✨本試験の形式に慣れるためには有難い機能です。

▼大手町のランダムウォーカーさんとお話しさせていただいたVoicy
簿記2級の勉強方法を振り返って、大手前さんと楽しくお話ししたvoicyです。

▼Funda簿記インタビュー 合格体験記
試験本番にPC壊れるなどハプニングもありましたが、スマホ学習で乗り切った!そんなエピソードなどなど…

▼連結会計の愛を詰め込んだInstagram
パズルのようで楽しい連結会計。そんな連結会計をクロワッサン会社を事例に解説しています。

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