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”金のかからない女”に気をつけろ

食わず女房”という昔話をご存じだろうか?

ドケチな未婚男性が飯を食わずによく働く女性を見つけてこれ幸いと結婚。最初は食事もとらずにせっせと働く女房に満足していたドケチ男であるがある日に米の減りが異様に早いことに気づく。嫁を疑った男は夜分に寝たふりをして嫁を観察した結果、食わず女房が頭の後ろに長髪に隠された大きな口を持つ二口女という妖怪であることを知ってしまう。後ろの口で米を貪り食う女に恐れおののいた男は離婚を切り出すが、正体がバレた、と勘づいた二口女に襲われ命からがら逃げ伸びる、といった内容である。

この民話の教訓は“都合の良い女にはリスクがある”ということである。

ツイッターでは高望みをしない女性や無駄遣いをしない倹約家女子を求める男子で溢れている。最近もツイッターで水筒ピクニック女子のイラストが大きな話題となっていた。可愛らしい見た目なのに、でかい水筒にお昆布のおにぎりを大量に持ってピクニックに来ている微笑ましい女性のイラストに対して、ツイッターでは『こういう女性が理想だよね』『こういうのでいいんだよな』といった意見が多く目についた。

しかしそんな理想を持つ男子たちに言いたい。食わず女房を追い求めることはやめておこう。倹約家である女性に拘ることは無駄に婚期を逃すだけでなく、本当に自分に合った結婚相手を探すうえでの雑音になってしまうからだ。

最初に伝えたいことが、イラストのような倹約家でカワイイ若い女性はめちゃくちゃレアキャラクターであるということだ。“金のかからない若くてそれなりに可愛い女”はめちゃくちゃ人気物件であり、もしいたとしてもそんな女性は20代のうちに身近な男性と付き合って結婚してしまうのである。

男性に置き換えると“すべてが平均ちょい上の男”と同じようなもので、一見手が届きそうに見える男女ほど、婚活市場では高嶺の花な存在なのである。自分にとって都合のいい異性を追い求める男女は、いつまでも青い鳥を追いかけて婚期を遅らせてしまう。若くてそれなりに可愛くて倹約家の女性は、フツメンで身長175センチ以上の年収600万の若い男性と同じぐらいの高望みと言わざるを得ない。

そんなこと言われても好きなものはブランドバック、趣味は海外旅行みたいな女を養うお金ないよ!と嘆く男性もいるかもしれないが安心して欲しい。ほとんどの女性はそこまでの浪費家ではない。陰キャのトー横ツイッターではパパ活夜職女子が多く、女性=金遣いが荒いと勘違いしがちであるが、まともな女性はみな常識的なお金の使い方しかしていない。

デートも毎回高いレストランに行く必要はない。初手サイゼリヤデートに憤る女性は多いが、それは値段が安すぎるというよりデートに不適格なお店だからである。値段は安くとも雰囲気が悪くないお店であれば問題はないのである。

余談になるが、初めてのデートやアポで女をサイゼリヤに連れていって金銭感覚を試すという悪名高い”サイゼテスト”の元ネタは、2ちゃんねるに書き込まれた『株で億単位の稼ぎを得たごく普通の会社員の俺が、その噂を聞きつけた職場の女たちからモテモテになり、そいつらをサイゼリヤでテストしてる』っていう非モテ貧乏サラリーマンの妄想を煮詰めたような書き込みである。絶対に真に受けて実行するのはやめておこう。学生ならいざ知らず、社会人同士であれば相手に失礼である。

実のところ、彼女や結婚相手に倹約家であることを望む必要はあまりない。なぜなら女性は結婚して子供が生まれるほど自然と無駄遣いを嫌う”オカンモード”に頭が切り替わるからである。オカンはペットボトルのお茶を買うことを勿体ないと感じ、自宅で麦茶を大量生産してせっせと水筒にいれて持ち歩くようになる。よほど金遣いの荒い女性でなければ、結婚前にそこまで倹約家であるかどうかは気にしなくても良いのである。

事実、筆者が先週末に桜の花見に出かけた公園には、沢山の水筒とお弁当を持参したオカンたちが集結していた。水筒ピクニック女子の正体はオカンだったのである。

ただ注意しなければいけないことが、オカンモードに切り替わった女性は子供や家のことを第一に考えるようになり、フルタイムの仕事から一線を引くことが多いということである。若い男子は倹約家の女性を探す前に自身の年収を増やしたり、積立NISA定期預金でお金を貯めることを頑張っておくべきである。

女性は子供を持つと倹約家に変身する、という事実を踏まえた上で、筆者はむしろ独身時代から過度な倹約家である女性と結婚することはリスキーだと考えている。冒頭に紹介した食わず女房ではないが、倹約家である女性との結婚には大きなリスクが潜んでいるのである。それは……


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