ぽんど

駅メモの二次創作とかエッセイとか色々書きます。

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最近の記事

見えなくなる程遠くに ボールを投げれる強い肩

羨ましくて10歳ほど若返りたかった〜♪  どうもこんばんは。  突然ですが、最後に全力で走ったのはいつですか?恐らく思い出せないと思います。全力で走るという機会が、『全力で走るための場所』以外で訪れた時はつまり緊急事態だからです。  街中で歩いている際に、突然全力疾走する人を見かけた時、あなたは『何か起こった?』と警戒しますよね。泥棒?それとも泥棒を追いかける側?はたまた通り魔?もしくは奇人?……そのどれにせよ、近づくと碌なことにならないので、恐らく距離を取るでしょう。つま

    • 不思議な夕暮れ

       価格の安さだけを考えて予約したホテルのある場所は、聞いたこともない町の名前を冠した、聞いたこともない駅のすぐ近くだった。  部屋に入ってベッドに腰かけ、グーグルマップで現在位置を俯瞰する。駅前だというのに居酒屋らしきものは見当たらず、僕は思わず舌打ちをした。  軽くシャワーを浴びてから部屋を出る。ルームナンバーが刻印された古めかしい棒状のルームキーを誰もいないフロントに預け、ホテルから一歩出た。陽が沈む少し前で、外はまだまだ明るかった。  大仰に景色を見渡してみる。右には駅

      • キタニタツヤをよく聴きます

         最近はキタニタツヤをよく聴いています。最新アルバムのROUNDABOUTの曲名一覧を見ると「私が明日死ぬなら」などというタイトルが踊り、うーむ、こういう系は今時の学生向けの曲なのかなと……そんなふうに思っていた時期が僕にもありました。実際はかなり大人な歌詞もあったりして一気に気に入りました。声域が僕にも合っていて歌いやすいです。僕は歌が上手いので、歌うと気持ちがいいです。  私が明日死ぬならはサビが特に盛り上がって気持ちいいので何度も歌ってます。歌詞は僕には合わないですが

        • エッセイは格好つけずに

           エッセイに限らず、良い文章を書く為に大事なのは、格好を付けず飾らず思いのままに書くことだそうです。『響〜小説家になる方法〜』に書いてありました。めちゃ面白いので読んでください。  僕としてはエンターテイメントのつもりで書いていたのでいかに笑わせられるかが一番大事でしたから、盛り上げる為に格好を付けることも飾ることも良い事だと思っていましたし、むしろどんどんやるべきだとすら思っていましたが、どうやら違うようです。等身大の、見栄を張らないありのままの文章こそが面白いのだそうです

        見えなくなる程遠くに ボールを投げれる強い肩

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        • 過去と未来の物語
          4本

        記事

          ボジョレーヌーボー用の品種だろ?と舐めていた

          ガメイ種。 ワイン向けブドウの品種の一つである。 世の中には、そのまま食べるのに向いた葡萄と、ワインにするのに向いた葡萄があり、これはその後者である。そして、恐らく結構な割合で皆んなが一度は飲んだことのあるワイン品種だと思われる。 そう、ボジョレーヌーボーだ。 ボジョレーヌーボーは、ボージョレ地方の新酒という意味で、元々その年のワインの出来栄えを評するためのものであったが、新酒であるがゆえの飲みやすさから日本人に受け、今ではボジョレーヌーボー全体のなんと9割が日本へ輸出される

          ボジョレーヌーボー用の品種だろ?と舐めていた

          推し天体に出逢えた

          冬の星空。 東の方角を見上げれば誰もがよく知る星座であるオリオン座が見えます。 そして僕は今、そのオリオン座ではなくそこから少し右下あたりの暗闇を見つめていました。 そこには『エリダヌス座』という星座があります。ギリシャ神話におけるエリダヌス川を元にした、大きな大きな星座です。 しかしエリダヌス座は、星座を構成する恒星の中に目立つ明るさを持つものはなにひとつ無い、そこに星座があることにすら気づきもしないような領域です。 僕はそのエリダヌス座の中にあるとある銀河、『エリダヌス座

          推し天体に出逢えた

          『青の炎』の感想、そして小説が自分の視野に入りだす

           悪の教典が面白かったので、古本屋に行って貴志祐介氏の別の本を買いました。それが青の炎です。  小説家の名前で調べて買うだなんていうのは僕としてはかなり異例のムーブで、人生で初めてと言ってもよいかもしれません。これまで小説には全く見向きもしなかった人生を送ってきましたが、一つの作品に触れてそれが他の作品を読みたいという気持ちに繋がる、この流れはその人の全ての作品を読むまで止まらないのでしょう。この感覚はどこかで味わった気がします。  さて、青の炎についてですが、まぁ昔の作品

          『青の炎』の感想、そして小説が自分の視野に入りだす

          noteを更新する為だけの雑多な日記2

           noteのアプリを入れてると、色々と通知がきます。例えばフォローしてる人の新作が投稿されましたとか、◯◯さんがスキ❤️しましたとか、公式のお知らせとかもよくきます。この間、僕が尊敬する駅メモ界隈の字書きさんがフォローを下さったので、大変畏れ多いです。ご期待に沿えるよう、これからもアホなエッセイを書いていこうと思います。  最近noteの公式が、『月末までに新作を投稿すれば、連続11ヶ月投稿を達成できます!』と鬼のように催促してきます。月一しか投稿しなくても達成できてしまうし

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          伝説の釣り堀

           僕は、『伝説の釣り堀』とやらにきていた。とても大きな建物だった。どこにあるのかは分からない。友人と数人で、久々に集まった。大人になるとなかなか集まれないものだが、これだけ集まれたのは嬉しいと思った。  ここは完全屋内型の釣り堀で、時間無制限、好きなところで好きな数釣って好きなだけ食べて好きなだけ持って帰ってもいいという大盤振る舞いだった。そんな釣り堀、現実には存在しないだろう。だが、この釣り堀は夢の中だけあってもっとおかしなことが起こるのだ。しかし、僕は夢の中でここは夢であ

          伝説の釣り堀

          noteを更新する為だけの雑多な日記

          こんばんは。 暖冬とは?って感じの寒すぎる日が数日続きましたけど、今日は比較的暖かいですね。 すごい個人的な話なんですけど、ついこの間、都会に出た時にシャトレーゼに行ったんです。いや、シャトレーゼが都会にしかないと言っているわけではなくて、自分の住んでいる所の近くにもありますよ。車で1時間走ったところに。近くとは? 都会でシャトレーゼに寄ったのは本当に何となくだったんですが、ワインのフェアが始まります。ていうかもう始まっています。 シャトレーゼのワイン、ご存知ですか?売ってる

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          お酒を美味しく飲む為に

           久々にエッッッッセイを書こうと思います。セイッ!  とは言えお酒なんてものはいつどうやって飲もうが大抵は美味しいので、そんなに仰々しくタイトルを付けてまで語るようなものでもないです。ただ、固定観念に囚われないものの考え方として参考にして頂ければと思います。固定観念だな、森田ぁ  会社の同じ課に、シルバーで再雇用された方がいて、仮に森田さんとします。  御歳73歳ですがまぁー元気。パソコンもバリバリ使いこなし、現場にも出て作業もします。はっきり言って金持ちで、名古屋にマンシ

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          悪の教典の感想と表では書けない価値観

           悪の教典を読みました。2010年の作品らしいです。  久々に小説というものを読みました。とても面白いものでした。  僕は駅メモの2次創作SSをたくさん書いておきながら、小説というものを読んだことがほぼありませんでした。最後に読んだのは、高校生の頃にまで遡ります。好きなゲームの原作であるパラサイト・イヴ、あとは山田悠介のリアル鬼ごっこ、これくらいしか読んだことありませんでした。小説を読む人からすると信じられないことかと思いますが、本当に小説を読まない人間でした。  当時リア

          悪の教典の感想と表では書けない価値観

          自己肯定感が高い人間は存在しない

           どうにもクソデカ主語で断定的でセンセーショナルなタイトルにしましたが、これは決して『世界中の誰もがどんよりしている』わけではありません。このタイトルにはカラクリがあります。  僕はこの『自己肯定感が高い低い』という言葉に、少し疑問を感じています。なぜなら、僕は毎日ハッピーで自分を卑下しない人間ですが、自己肯定感が高いとは別に思っていないからです。  すなわちこの世には、 ・『自己肯定感の高い人』 というのは存在せず、 ・『自己肯定感が低い人』 のみが存在するのではないか、

          自己肯定感が高い人間は存在しない

          エッセイの内容は盛れば盛るほどよい

           フォロワッサンにエッセイが向いてると言われたので、今日から僕はエッセイの天才です。なので皆さん天才の僕にひれ伏した方がいいと思います。ひれ伏しなさいなどとは言いませんが、ひれ伏しておいた方がいいとは思います。  でも世の中のプロエッセイストって凄いですね。エッセイって自分の体験したこととか思うことを面白おかしく書くわけでしょう。そんなに人生面白おかしいこと起きたか?って思いますね。(プロエッセイストってなんか称号みたいね、ふしぎだね)  やっぱりそれなりに人生さまざまな事

          エッセイの内容は盛れば盛るほどよい

          オリジナルホラー短編『VHSの背面ラベル』

           その日は出張で、会社から遠く離れた田舎にいた。  数日に亘る工程が確定している現場、1日で終わるわけがないからこその出張であり、当然ちゃんと現地でホテルを予約してある。しかし、この田舎には俺の母方の実家があり、泊まるつもるはなくとも一度は立ち寄りたいと思っていた。  やがて夕方になり、その日の分の仕事が終わった。俺はホテルにチェックインするより前に、早速母の実家へと寄っていこうと、山奥へと車を走らせた。  10年以上ぶりに訪れたであろう母の実家は、戦後すぐに建てられた年代を

          オリジナルホラー短編『VHSの背面ラベル』

          久居の超肉うどんに見る、マーケティングの本質

           いきなりタイトルと関係ないが、久々にコメダ珈琲にきた。  その目的は当然、コーヒーを飲む為……ではなく、FIREを目指す若い大学生がバイナリオプションの勧誘に騙されそうになっているところをつぶさに観察する為……でもなく、網焼きチキンホットサンドを食べる為である。  スターバックスがフラペチーノ屋さんであるように、コメダ珈琲もまた、網焼きチキンホットサンド屋さんであることは、もはや自明の理だ。僕が時折こうしてコメダ珈琲に立ち寄ってしまうのは、コーヒーが美味しいからではなく、

          久居の超肉うどんに見る、マーケティングの本質