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デッサン教室に通い始めました🎨

「写真が下手だから、自分で景色を描こう」

いつもの如く飛んだ発想がポップコーンの如く弾けだした。彩りがある未来の景色を抱きしめ、脳内でスッキプした。私が絵を描く動機を聞いて、先生も溶けたかのような甘い笑みを匂わせた。レッスンがスタートした。

3種類の鉛筆が用意されていた。それはまるで音楽を奏でるかのように、強弱をつける音色だった。筆は寝かせ、音を弾ませた。私の心は落ち着いていたが、手元は踊っていた。色を奏でれば奏でるほど、輪郭が浮き出ていく。色のコントラストをなぞらせると共に、私の心が撫でられていく。一線一線丁寧に、演奏した。勢いあまり、濃淡の強弱をつけすぎると、音にならなかった。途中でペダルを踏んだ。消しゴムで描いた『記録』を消して、嫌な『記憶』も消えた。まさに”没頭体験”だった。現実世界から引き離され、自分で描いた夢の世界でワルツを踊っていた。我に返り、再び演奏し始めた。終盤に入り、影を足し、輪郭を浮き彫らせる、沈めるの往復
をひたすら走りぬいた。絵画が完成した。

果たして、観たい景色が描ける日は来るのか…そもそも続くのか…

長旅はつづく…


麻婆茄子作ろうかな🍆

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