kiya
餃子を食べる時、いつも叔父の事を思い出す。 叔父の外食がふえると叔母の機嫌がわるくなる、そうなると週の終わりに叔母から電話 があり、叔父がご馳走してくれるから食事に行こうと誘われる。 これはひとり者の特権で、なんのしがらみもない私はホイホイと出かけられるから だった。叔父にしたら叔母と2人きりだとグチを言われそうで怖い。 姪の私を盾にして話を逸らそうと言う訳。 とうぜん叔母のご機嫌取りだから、叔父がふんぱつしてお高いところで食べられるので 私にとってラッキーな話
ずいぶん古い話、たぶん1950年代も終わりの頃だと思う。 小学生の私と妹弟をつれ、母はよく祖父の見舞いに行っていた。 祖父は脳梗塞を起こして寝たきりになっていて、母の三番目の弟が 面倒を見ていた、長男と次男は戦死して三番目の叔父が急に長男に 格上げされたのだ、祖父の面倒を叔父の嫁となった人がみてくれていた。 母や叔母たちの話しをよこで聞いていて、この結婚は彼女が年上だということと 寝付いている祖父の面倒もあり、無理ではないかと反対があったが ちゃんと面倒を見てく
朝の通勤時間、六本松のバス停に立つと風向きによって、大濠の気象台から飛ばされるゾンデが見える。 真っ白な風船が長いしっぽをつけて音もなく空深く登っていく。 その日が雲ひとつない青空だったら、その白さが際立ち目を奪われる。 どこまで小さくなって見えなくなるかは、いつもバスに乗り込むので分からないが、見える限りはアホのように空を見上げる。 で時々まわりを見廻すけど、誰も気付いていない。 あんなに見事な白と青のコントラストはないのに、もったいない! 通勤時間は忙しなく、
来ない来ないと耳をすませていたけど、もう無理かな。 去年は二月の終わりごろには、見事なホーホケキョが聞けたのだけど、もう三月に入ってしまった。 山から、あっちの庭こっちの公園と渡りながら、やって来るウグイス。 一昨年も来なかったので、途中の庭が無くなったのかそれとも寿命がきたのか…とあきらめていたが、 去年は 「生きてます!!」とばかりに大声でホーホケキョと鳴いていた。 こっちに来るのは隔年にしたのかな？ しょうがないから、ユイと山までいってみよう。 ホーホケキョ
まりは秋田犬の雑種で、ドライブ好き。 いつも休みになると、一緒に海に行った。 2月の海で誰もいない浜辺をジェットスキーが走っているのを見ていると、彼女は一緒に砂浜をついて回って夢中で追いかけた。 ジェットスキーのお兄さんも面白がって波打ち際を何回も往復して走っていたら、ついに、興奮したマリはそのまま、まっすぐジェットスキーに向かって走っていった。 まるで波の上が歩けると思ったのか。 当然、溺れかけて必死で戻ってきた。 大笑いする、ジェットスキーのお兄さん、バカーと叫ぶ私
うちの犬缶一個のユイは、猫ぎゅうぎゅうの中で孤軍奮闘というより優しいので、いつも猫たちに譲ってしまう。 彼女が一番嬉しいのはお散歩、飼い主を独り占め出来る唯一の時間になるから。 野良の子で人には怖がって懐かない、せっかく犬好きの人から声をかけてもらってもビビる。 白いのでよく「あっ！お父さんだ」と言われるが女の子なので、言わなくてもいいのに、つい「ごめん、お母さんです」 とこたえると、親子連れの場合は必ずといっていいほどお母さんが「すみません」と謝られる。 まるで女の子を男
最近のSNSでとても気になることがある。 それは、〇〇ちゃんは虹の橋を渡りましたというフレーズと写真。 なぜ、死んだと書けないのだろう、それ以外でも薨る逝くなど、日本語はいろんな表現があるのに、 どうしてメルヘンチックな言葉で死を包み込んでしまうのだろう？ 死は厳粛なものでメルヘンではない。 この前友人から 「虹の橋のたもとで待ってる子もいるのよね」と言われ 「んなの、あるわけねーだろうが」と答えてしまった 「ええ〜！ひどい」と返されたが、 ペットが家族ならあの言い方の方が
3月になったら雨や曇りの日が続く、今日も一日中雨で、猫たちはホカペの上やストーブの前でゴロゴロしていたのに、夕方になると急に庭に出してくれと三四匹集まってきた。 雨も降って寒いのに、なんで今頃庭に出たがるのかと、サッシを開けて気が付いた庭中、焼き魚の匂いが充満していた。 お隣の夕ご飯は焼き魚だ、それもかなり脂ののった魚と思う、庭中に煙が漂うくらいだから。 みんな座って鼻をヒクヒクさせている。いい匂いだなー！きっと特上の焼き魚だ生に塩かな？それとも一夜干しかな？ がっつきの
マロが歯周病らしい、ご飯を食べれない！ 今すぐ病院には連れて行けない、去年からボンの骨折、はなの歯周病手術、アッシュの歯が抜けかかって口が閉まらないため手術… 病院代がなく子供を連れていかれない親の気分。 さて、まずは私が出来ること…と調べたら、 ありましたよ。 亜塩素酸Na!! 口内炎など口の中の炎症にOK！ 私の使いつけのマウスウオッシュがそうだったんだー！ 嫌がるマロの口の中にスポイトで入れ込んだら、 とんでもなく暴れ大騒ぎだった。 (バスタオルでミノムシみたいに
3歳の時から、猫拾いをしていました(^◇^;) いまや、60余年を過ごして思うのは、育てる事 よりも難しいのは、看取る事だということ。 本当にダメだとわかったら・・・ 何をするか？ 何もしないことです！ 腹をくくって、痛みどめ意外の治療はやめます あとは、出来るだけ一緒にいるだけで充分です なのに、飼い主のエゴでジタバタしてしまう、 治療を長引かせて苦しませてしまいます。 何回、ジタバタして後悔したことか！ 彼等が、ごはんも水も拒否したら無理はしない
