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エシカルIDEA #2 野菜の裸売りはメリットが一杯!

海外のスーパーマーケットの当たり前

僕が初めて海外旅行に行ったのは、アメリカ西海岸。

ポートランドやサンフランシスコに行きました。

今でも印象深いのは、リンゴの違い。

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日本のリンゴとは形も味も違うんですよね。

フジのような甘~いリンゴより、酸味が強くて好きだったなぁ。


で、ですね…

今思い返すと、リンゴは毎回1個単位で買っていたんです。

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こんな感じで、箱を開けた状態で売られていて

お客は1個単位で、必要な分だけ買える。

これが海外のスタンダード。

9割ほどが裸で売られているのです。


実際、空港の搭乗口の横にあるキオスクでもリンゴは裸売りされていたのを覚えています。

毎回フライト前に買っていたなぁ。


日本で裸売りが定着しない本当の理由

日本の場合はどうなのか?

環境省が詳しく調査しています。

リンゴやキャベツ、キュウリ等は量り売りで買いやすく、

割合は60%以上とのこと。


一方、他の野菜はパックに包まれて売られがち。

全体の裸売り普及率は50%を切るそうです。


その理由は、買い手ではなく、売り手側にあるよう。


買い手(お客)に対するアンケートによると…

□約50%が包装された野菜より裸売りの野菜を望んでいる

□約90%が裸売りの野菜を受け容れている

(プラ包装でも良いが裸売りでも問題ないってこと)


と、言うことなので、裸売りにしたところでお客の満足度は変わらない。

むしろ好印象!


それでも裸売りで売られないのは「鮮度」が理由だそう。

□裸売りだと温度管理しないと傷みが早い

□お客が触れることで劣化が早くなる

というのが、小売店の言い分。


逆に、回転が速い商品なら、裸売りでもOKなんだとか。

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夏の札幌ではトウキビ(トウモロコシ)が裸で売られるのが一般的で、

仕入れた量があっという間にはける。

傷む心配をしなくて良いから、裸売りでOKなんです。


つまり…

日本で裸売りがスタンダードにならないのは、

流通や販売側がやりやすいから!

と、言うことは、売り手にとってのメリットが増えれば、定着する可能性もあるってことです♪


裸売りにはメリットがたくさん

ここまでは、裸売りが定着しない背景をお話ししてきました。

買い手にとっては、様々なメリットがあるだけに、もったいない!

売り手のメリットを考えていければ良いですよね!


メリット①ゴミが減らせる

裸売りは余計なプラ包装がないので、ゴミが減らせます。

野菜を包んでいるプラごみ。

結構な量になりますよね。

あれがゼロにできたとしたら…

プラごみが格段に減らせるはずです。


メリット②ムダを減らせる

ナスやキュウリ

3本セットで売られているけど、1~2本で十分なんだよなぁ…

というような経験、あなたにもあるはずです。

必要な分だけ買うことができれば、家庭でのフードロスを減らせますよね。

それに、新鮮な野菜を回転よく買えたなら、料理がもっと美味しくなるはずです。


メリット③新しい食材にトライしやすい

新しいもの好きな僕。

見たことがない品種の野菜や果物があると、トライしてみたくなります。

けれど、数個がまとめてパックされていると、

口に合わなかったら嫌だなぁ…

使いこなせなかったら嫌だなぁ…と考え、スルーしてしまいます。


逆に、裸売りされていたら、迷わず買えます!

気に入れば次はたくさん買えばいいし、口に合わなかったならもう買わなければ良いですからね。


このように買い手側にはメリットがあります。

と、言うことは、それを望むお客がいるってこと。

これは売り手のメリットに繋げていけそうですよね!?


要望を伝えよう!!

日本の裸売り事情や、メリットについて書いてきました。

最後に、僕なりの考えを発表して終わりたいと思います。


日本で、裸売りをスタンダードにするには?

もっと身近に裸売りを利用できるようにするには?


裸売りのお店を探すのはもちろん良いこと。

ただ、近くにないと買いに行けないですよね。

誰かがやってくれるのを待っていたら、いつまで経っても浸透しないと思います。。


それよりも…積極的に行動してみましょう!


僕の案はこちら!

↓↓↓

『普段のスーパーマーケットに要望を伝えてみる』です!!


青果コーナーの人や店長に

「裸売りで買えないの?」

「裸売りで買えたら毎日来るんだけど」とコツコツ要望を伝えるのです。


この作戦、出版エージェントから聞いた作戦をベースにしています。

本を出版する新人著者の中には、こんな人がいるんですって。


自分の本が書店に並ぶ日に、大きい本屋(紀伊國屋やジュンク堂)に「○○って本、売ってますか?」と片っ端から電話する

(家族や知人にも、同様の電話をかけてもらう)

すると、本屋側は

「○○って本、問い合わせがすごい来るぞ!」

「人気が出そうだ!」

「売り場づくりを頑張ればもっと売れるぞ!」と張り切る

立派な売り場が作られる

お客の目に触れやすくなる

たくさん売れる


という流れで、自身の本がメジャーになっていく。

こんな作戦があるんだとか。


野菜の裸売りの場合も、

消費者側からの要望が増えれば

「店長!裸売りを希望されるお客様が増えていますよ」

「裸売りを充実させたら、お客様の来店頻度が増えそうです!」

「だったら、本部のバイヤーと掛け合って、裸売りを充実させよう!」

と、いう変化が起きそうじゃありませんか?


僕が店長だったら、来店頻度を増やす施策として採用しますね。

裸売りが増えないのはビジネス的な理由。

であれば、裸売りをやるべきビジネス的な理由をつくれば良い。


草の根的な活動ですが、トライしてみる価値はあると思いますよ(^^)

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