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仙人あらわるの巻③

【おかめちゃんとおさめちゃん】

登場人物

🐢おかめちゃん
亀と人間のハイブリッド
亀の名残りは、甲羅と
ゆっくりの歩みのみ
ハイソサエティにみえるが
じつはおとぼけな二十歳

🐬おさめちゃん
サメと人間のハイブリッド
サメの名残りは、
鋭い歯とへの字口
そしてサメ肌
いちご大福が大好きな
自他共に認めるおとぼけな
二十歳

仙人=おかめの親戚の
  おっちゃん
  インドの山奥で仙人の
  修行をしたらしい


前回までのあらすじ↓

蟻と友達になりたい
おさめちゃん
そこで
インドの山奥で
修行をしたという
おかめの親戚の
おっちゃんに
相談にいくことに.....



🐢「おっちゃんは、
  せっかく
  山奥修行して 
  普通の人間じゃ
  得られないなにかを
  習得したんだろ?」


仙人「いやあ 
  それほどのことはねーよ」


🐬「おかめちゃん…… 
  あのさ
  ご本人を目の前に
  言うのもなんだけど
  やはり 大物は 
  自らを謙遜する人が
  多いよ だから 
  このおっちゃん
  相当
  すごい方だと
  お見受けするよ」



🐢「そうかい?
  おさめちゃん~
  わかってくれるかい? 
  このおっちゃんはな 
  おかめ一族の中でも
  期待の星だったんだよ
  ところが おっちゃんが
  山奥で修行するって
  言ったとき
  親戚一同反対してねー
  でも私だけは 
  このおっちゃんは
  並みじゃねーーって
  思ってたんだよ」



仙人「おいーおかめー
  持ち上げんなやー
  照れるがなーー♪」


🐬「照れてないで
  教えてくださいよー
昆虫や植物と話ができる方法」


仙人「もうーしゃー
   ないなーー
  山奥で編み出した技を
  それじゃあ 
  かわゆい二人に
  教えちゃうよー♪
  いいかなーー?」


🐢🐬「ワッショイ
  ≧(´▽`)≦≧(´▽`)≦」



仙人「よし、うん
  まずは あらゆる
  最新機器や活字媒体から
   自らを断絶する」



🐬「テレビとか電話とか?」


🐢「あと 漫画とか 
    新聞とか?」


仙人「そう そしたら 
   やたら
  暇を感じるようになる
  暇で暇でしゃーーない」


🐬「家族や
  おかめちゃんと
   しゃべったりは?」


仙人「まあ それはねーー
   この修行の
 本気度によって変わるなー
 まぁ、君ら
 すでに、そもそも
 寒山拾得みたいやけどな笑」



🐬「かんざん…?
  ようわからんが
  いろいろ 本気っすよ」


仙人「なら 
  家族には
  理解してもらって
  そこは 一時的に
  人間言葉は
  忘れてもらおうか」


🐬「ワッショイ」




仙人「そこまでいくと 
   ほんまに
   暇が過ぎる
 誰かとしゃべりたくなる」



🐢「あーーそしたら 
  突然
  木とか昆虫と
  しゃべれるようになる?」


仙人「いんや 
  そんな甘いもんではない」



🐬「じゃあ どうすんの?」



~つづく~



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