ペルソナの「ぺ」しか分かってなかったので
「はいはい、ペルソナね!!大事大事!」
「あー、そういう時はペルソナ考えなきゃねー!」
なんて言って、わかったフリしてたそこのあなた!!
そして昨日までの僕😀
ペルソナの「ペ」の字しか分かってないんだなあ、なんて思ったので、今日はペルソナの「ペルソ」ぐらいまでの理解ができるようにまとめてみます!
なんでペルソナってみんな言い出したん?
そもそもペルソナが重視され始めた背景を理解していなければ、局所的な人物にしか当たらないサービスや訴求・施策になってしまうじゃないか!という思考になったり、そう言う関係者に対して説明ができません。
ペルソナが世の中に出てきた時代のそれ以前は、
市場を「年齢・性別・職種」と言った属性で切り分けてメインターゲットとしていくセグメンテーションのマーケティングを主に行なっていました。
※もちろん今現代でも使われるし、問題なく機能する
しかし、テクノロジーの発展により、他社の参画障壁が低くなり競合・類似製品が増え、さらにはその競合とをユーザーが容易に比較検討できるようになりました。
その昔は自社の製品を見たユーザーが
「買うor買わない」のおおよそ2択から
「買うor他社のを買うor買わない」と言うように選択肢が増えたといえます。
市場からある程度切り分けた属性に対して向けたコピーや機能と言った訴求・施策だけでは、
数ある類似製品の検討から自社を選んでもらうための「惹き」が弱くなってしまいました。
ペルソナを説明する上で、よく使用される言葉で下記のようなものがありますが、まさにこの事を言っているのだと思います。
か、簡易ペルソナ、、、だと、?
最初に言いますと、
ペルソナと簡易ペルソナではカニとカニカマほどの違いがあります。
ハッカソンやワークショップでよく聞くフレーズ
「では、私たちのチームがターゲットする人物像を明確化するためにペルソナを作りましょう!」
この時に言うペルソナはおおよそカニカm、簡易ペルソナだと思います🙃
そもそもペルソナは
簡易ペルソナを起点として定量・定性の分析から導き出された自社製品のコアユーザーの特徴を特定の人物として捉えたユーザー像
と言った考え方が適切かと思います!
※もちろん全てがそうとは言い切れませんが、、、
では、次からペルソナの作り方をまとめてみます。
ペルソナの作り方
①簡易ペルソナを確認する
まずは、関係者がどんな人物像(ペルソナ)を想定しているか確認します。
ここで確認するのはデータや根拠は特にない、各者が思い描く仮のペルソナのことを指します。
②定量調査を実施する
ペルソナを作成するためにはユーザー属性が的確な人を選出してインタビュー調査を行うことが必要です。
そのためには、定量調査を行い、自社のターゲットとなる属性を確認していきます。
方法としては以下のようなものが挙げられます。
国や自治体が公開している定量データを確認する
自社サイトに流入する属性を確認する(GA等)
競合のサイト流入の属性を確認する(※)
競合のサイト流入の属性を確認するには、emark+が有効です。
モニター会員からサンプリングし、属性の想定数値を見ることができます。
GAに比べて精度は高くないですが、競合他社のユーザー属性が確認できる点は非常に利点があると言えます。
③収集データを分類し、インタビュー対象のセグメントを決める
収集したデータを整理して、属性を分類し、グループ分けします。
それぞれのグループを精査して、インタビューをするグループを確定していきます。
この際、1グループに限定するのではなく、候補の2〜3グループにインタビュー実施できれば理想的です。
※1グループにつき、5人程度のインタビューを行うため、複数グループへのインタビューは時間を要します。
④インタビュー実施
ここでは、製品やサービスに対する感情や普段どのように製品を選んでいるかをしっかりと聞き取ります。
また、普段の生活や趣味といったライフスタイルもここで確認しておくことが重要です。
インタビュー関連については、過去の記事も参考にどぞ
④スケルトンを作成する
スケルトン、、!??
と、最初は僕もなりました☠️
スケルトンとは、インタビュー結果を箇条書きにしてまとめたもので、ペルソナの骨組みになります。
⑤ペルソナのストーリーを作成
スケルトンを元に、ペルソナのストーリーを作成します。
これは、各関係者がペルソナに感情移入するために必要なものとなってきます。
ストーリーが完成したら、それを一言で表すキャッチコピーを作成します。
さらに、仮の顔写真や名前も記載すると良いでしょう。
ペルソナの肝は各関係者がそのペルソナを本当に実在する人物であると思い込めることが大切です。
⑥ペルソナを評価
評価の軸としては下記のものが挙げられます。
実在する人物に感じられるか
ペルソナのゴール(機能的・感情的・社会的)が表現されているか
ストーリーが長すぎず、まとまっているか
改めてですが、本当に実在する人物であると思い込めることがペルソナの完成度につながります。実用前にしっかりと確認することが大切です。
まとめ
ペルソナが登場した背景から、その有用性と
作成方法から、スケルトンの作成など比較的細かくステップを確認しました。
一番言えることは、
定量と定性の情報から作り上げたものでなければ、製品やサービスのある主軸になるペルソナとしては不安でか細いものになってしまうということ。
ただ、個人的にまだ理解が浅い点もありまして、
テクノロジーによる競合参入難易度の低下と比較検討のしやすさによるセグメンテーションの限界
これはもちろん理解できているのですが、
たった一人の人物に直接当てる訴求がなぜ、多くの人に当たるのか
この理解が乏しく、追加で学習したいと思います。
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