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ユーザースクリーニングってつまりこういうことか

UXリサーチをする上で、避けても通れない「ユーザースクリーニング
なんとなーく
「なんかこう、目的のものだけになるようふるいにかける的なことっしょ!!?」
みたいな認識の方が多いのでは?


だが、しかし!
ぼく、UXを学ぶ者
ここをなんとなーくで通り過ぎていてはUXデザイナーなんて到底名乗れない!


ちょうど良いので、
このタイミングで「ユーザースクリーニング」についてまとめてみる


スクリーニングってそもそもなに?

そもそもの話になってしまうが、
UXリサーチの分野では
リサーチ調査をする際に、対象となる人物をこの世の中から絞る
ということです。
事前にアンケートをとることが一般的かと思います。


じゃあ、仮にぼくがハンバーガー屋の店主だとしましょうか🍔

ぼくはもっといい方法でもっと美味しいハンバーガーをお客さんに出すために、
直近1ヶ月以内に以外でハンバーガーを食べた人に話を聞きたいと思っています
街に出て無作為に声をかけるのではなく、直近1ヶ月以内にハンバーガーを食べた人に当てはまる人に絞って声をかける
と言うのがスクリーニングです!
まあ、当たり前ですな、


スクリーニングのメリットってなんなんだ?

そりゃ、やったほうがいいに決まってるということは
これまた、なんとなーく分かっているつもりだけど、
ちゃんと体系的に確認しておきましょうか。

UXリサーチの分野において、スクリーニングを行うメリットは

・費用削減
・時間短縮

でして、
ビジネスに生きる人間なら誰しもヨダレが垂れるような単純明快なメリットですね!

それぞれちょっと確認してみましょうか。


費用削減

スクリーニングを行うと、
調査対象者に適した人物に狙ってインタビューなどのリサーチを行うことができます。
インタビューを行おうとすると、協力頂いた方に謝礼として数千円程度お渡しすることが基本でしょう
ミスマッチな人物へのインタビューを減らすことにより、リサーチ目的達成までの費用削減が見込めます!


時間短縮

インタビューは対象者一人につき30〜60分程度かかります。
加えて、インタビューは最低でも5人に実施する事が基本な為、インタビューだけで最大5時間、、、
準備やまとめの時間を含めると思いのほか多くの時間を要してしまいます
そうならない為にも、スクリーニングで調査対象者を適切に絞ることが求められます。


じゃあまたこれを、ハンバーガーの話に例えると🍔

街で無作為に声をかけた方が、ぼくの店の特性スペシャルバーガーを一個無償で提供する代わりに、インタビューに答えてくれたとしましょうか。
(そうですね、、このご時世、なにも謝礼なくインタビューに協力してくれる人はなかなかいませんもんね。)
いざ、インタビューで話を聞いてみますが、思うような返答が返ってきません😬
よくよく聞いてみると、ここ数ヶ月ハンバーガーは食べていないとのこと、、、!
有益な話が何ひとつできないまま、原価がやたら高いスペシャルバーガーをお渡しすることになってしまいました、、、

これではいけませんね。
スクリーニングするって大切です。


スクリーニングする時になに気をつけたら良いんだっけ?

スクリーニングはリサーチ前にアンケートを取ることで実施するのですが、
そのアンケートの設計に気をつけたいポイントがあります。


①はい・いいえで答えられるような質問にしない

単刀直入に「〇〇の経験はありますか?」と言う質問にしてしまうと
(〇〇に関する調査だな)(この人は〇〇の関係者だな)
と推察してしまう事があります
そうなると、事実とは異なる回答になってしまう事があり、スクリーニングが正しく機能しません🙅
調査意図を推測されないようにするのが大切です。


またまたこれを、ハンバーガーの話に例えると🍔

「直近1ヶ月以内にハンバーガーを食べましたか?」
と言う質問をしてしまうと
(んん?この人はハンバーガー屋関係の人間だな、、、もしかしたら、何か協力するとハンバーガーをタダで食べさせてもらえるかもしれない、、、)
と勘繰ってしまい、
「はい、食べました(3ヶ月ぐらい前だった気がするけど、まあええか🤤)」
となってしまうかもしれませんね。


なので、このようにすると良いでしょう。
「直近1ヶ月以内に食べた物を次の中から教えて下さい:選択肢① 選択肢② 選択肢③ 選択肢④」
みたいな感じで、選択肢の中から選んでもらう事で、この問題は解消できますね🙆


②:選択肢でも調査意図を悟られないようにする

前述の通り、調査意図を悟られてはいけません!
その為に選択肢を用いて質問のアンケートを実施するのですが、
その選択肢でも調査意図を推測されないようにする必要があります。


またまたまたこれを、ハンバーガーの話に例えると🍔

「直近1ヶ月以内に食べた物を次の中から教えて下さい:選択肢①りんご 選択肢②オレンジ 選択肢③ハンバーガー 選択肢④ぶどう」
といった選択肢を用意してしまうと
(ん?ハンバーガー!!?気になるうううう!ハンバーガー絶対なんかあるやんー!)
「選択肢③のハンバーガーでお願いします(3ヶ月ぐらい前だった気がするけど、まあええか🤤)」
となってしまうかもしれませんね。


なので、このようにすると良いでしょう。
「直近1ヶ月以内に食べた物を次の中から教えて下さい:選択肢①りんご 選択肢②ケーキ 選択肢③ハンバーガー 選択肢④ラーメン」
これなら、ハンバーガーという選択肢もうまくその他の選択肢の中に紛れる事ができました🙆


まとめ

「ユーザースクリーニング」なんてものは
感覚的にそりゃやった方がいいと誰もが思うようなことなので、目新しいことはなにも書いていません。
しかし、体系的にまとめてそれを知ることで僕らのUXはより崇高なものになるでしょう!
UXに時間やお金を使わせてもらえない会社や事業はいっぱいあると思います。
「スクリーニング」で無駄のないリサーチにしていきたいですね🍔

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