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【ゆったりしたお金持ち】①「チョイ足し」が得意


 成功している経営者の多くは、本当にお客様を大事にしていると感じます。経済には波があるので経営も常に右肩上がりという状態にあるわけではありません。

 しかし、ピンチが訪れても上手く乗り越えることができる企業も多くあります。紆余曲折を経験してタフになっていく場合もありますし、軌道修正しながら新しい道を開拓していくケースもあります。

 経営難に直面したときのことを振り返って、「よく生き残ることができたものだ。」「運が良かった。」と話してくれる経営者もいますが、そのような人たちはピンチのときに必ず救いの手が差し伸べられている気がします。

 それは、仕事仲間からの支援である場合もありますし、ときには常連客などに支えられる場合もあります。いざというときに支援者が現れるというのは、実はそれまでの経営者の心遣いに基づくものなのかもと思うことがあります。


 お客様のために良い製品を開発したい、お客様に喜んでもらえるようにサービスを届けたい、といった感じで常にお客様のことを大事にしている人というのは、儲けることを二の次にしていることがあります。

 損得勘定ばかりをするのではなく、ちょっと手間をかけたり、ちょっと心配りをしたりといった、サービスのチョイ足しが絶妙なのです。

 そのような会社は不景気になっても顧客が離れず、一時は売り上げが落ち込んでもダメージが最小限で済んだりして、回復基調になるのも早いような気がします。

 食品偽装や消費期限の改ざんなど、ズルをして儲けに繋げることはできますし、製品がしっかりしていれば不愛想な対応でも商品は売れるのかもしれません。手を抜こうと思えば手を抜いてごまかすこともできると思います。

 ただ、そのようなことを繰り返していると、いずれはお客さんに見透かされていってしまうのではないかなと思います。


 運が良くてこれまで経営をすることができたよ、なんて言う人は案外「チョイ足し」の達人が多いように感じます。ちょっとのことだからサービスしちゃおう、こんな精神がゆとりを呼ぶのかもしれません。

 日常生活の中でも工夫をすれば「チョイ足し」できることが色々あるように思えます。

 ちょっと手間のかかることをする、ちょっと早く待ち合わせ場所に行く、ちょっと急いで返信する、ちょっと気の利いたコメントを付け加える、ちょっと笑顔を盛る、ちょっとプレゼントを用意する…など、自分にできそうな「チョイ足し」を見つけて、それを増やしていけたらいいですね。

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