【上司に読んで欲しい】部下のラーニングゾーン拡大を考える
こんにちは。しばまるです!
上司の皆さん!部下育成で悩んでいませんか?
・部下があまり育たない気がしている
・部下に新しい仕事を任せたいけど、任せ方が悩ましい など
部下育成の問題の構造や、育成の考え方など書いてみましたので、ぜひ読んでみてください!
部下育成に関する上司の悩み
どんな悩みが多い?
まず、部下育成にはどんな悩みが多いのかをご紹介したいと思います。
調査結果を見てみますと、
1位:部下に成長意欲がない
2位:育成に割く時間がない
3位:育成の仕方が分からない
この3つの悩みが特に多いようですね。「わかる〜」という声が聞こえてきそうです。笑
部下育成の悩みは構造的な問題?
先ほどの3つの悩みを、少し俯瞰して、関係性を整理してみました。
こうしてみると、
”育成の仕方が分からない”を起因に、部下育成全体が、”負のサイクル”になっている気がしませんか。
しかし、逆に言えば、
”育成の仕方が分からない”をひっくり返せると、”生のサイクル”が回るような気がします!
ここからは、”育成の仕方”について考えてみましょう!
育成の仕方
成長する仕組み
まず、成長する時の仕組みを考えてみたいと思います。
よく言われることとして、
「コンフォートゾーンから抜け出して、できないことに挑戦しよう」
というものがあります。
考え方を簡単にご説明しますと、
1)コンフォートゾーン
既にできる”コンフォートゾーン”の内容を繰り返すだけでは、ストレスは無いけれど、成長はありません。
2)ラーニングゾーン
できるか分からない”ラーニングゾーン”の内容に挑戦すると、ストレスは感じるけれど成長が待っています。
3)パニックゾーン
ただし、できる気がしないような難易度が高すぎる”パニックゾーン”の内容への挑戦は、ストレスが高すぎて逆効果です。鬱や燃え尽き症候群になってしまうリスクがあります。
上司⇄部下のギャップ問題
ラーニングゾーンとなる仕事を依頼すれば、部下はいい感じに育成できるとわかりました。
しかし、”ラーニングゾーン”になるように、ちょうど良い案配で依頼を出すことは、意外と難しいのではないでしょうか。”ラーニングゾーンの範囲”は、部下のレベル感や、性格によって、異なってきますし。。
さらに、経験やスキルレベルに大きな開きがある場合、上司と部下の感じる”ラーニングゾーン”にはギャップが起きやすいことも、難しさの原因ではないかと思っています。
このような認識のギャップから、”ラーニングゾーン”を超えた依頼を出されてしまうと、部下は大きなストレスを感じ、成果も出せませんし、
上司も期待した成果が出ずに、「任せられない⇄成長できない」という停滞に陥ってしまいます。
ラーニングゾーンを広げる
では、どうすれば良いのでしょうか。
それは、”パニックゾーンをラーニングゾーンに変える”ことだと思います。
「そりゃそうだ」という声が聞こえてきそうです。笑
問題は、どうやって変えるかですよね。
ラーニングゾーンを広げる方法として、「依頼内容を分割する」という方法をご紹介したいと思います。
依頼内容を分割する
人は、大きい目標でも、小さい目標に分割すると達成しやすいものです。
”依頼内容を分割する”を、提案書作成を例にとって考えてみたいと思います。
まず、十分に経験のある方であれば、任せっきりでもいい感じの提案書を作成してくれることでしょう。
逆に、経験の浅い新人であれば、手取り足取り教えながら、だいたい自分で作成しちゃった、みたいな感じになると思いますし、それで良いと思います。
大事なのは「徐々に手を離していきたいけれど、丸投げするにはまだ早い」そんな中間層です。
ということで、中間層向けの分割パターンを3つご紹介したいと思います。
1)検討ステップで分割する
2)作り込み具合で分割する
3)時間で分割する
1)検討ステップで分割する
上司:提案書を作成する時の検討ステップはわかるか?
部下:まずは資料の全体構成を組む感じでしょうか?
上司:悪くないな。だが、いきなり全体構成を組み始めても躓くだろう。⑴顧客にどんな状態になって欲しいか、⑵そのためにはどんな情報が必要かを整理してから、⑶全体構成に落としていくんだ。
部下:なるほど。
上司:前回の商談で、顧客に色々とヒアリングしただろう。あれは顧客の状況や課題を把握するためだ。その内容を踏まえて、⑴顧客にどんな状態になって欲しいか考えてみてもらえるか?
部下:はい、やってみます!
2)作り込み具合で分割する
上司:よし、⑶全体構成までは固まったな。
部下:やっと、各スライドの作成ですね!
上司:いや、待て待て。いきなり作り込んでしまうと、軌道修正が発生した時に非効率になる。完璧に作れる自信はあるか?
部下:えっと、ないです。。
上司:いきなり完璧には作れないのは当然だ。だから、まずは、各スライドで伝えたい内容をリード文として書いてきてくれないか。リード文だけでいいからな。
部下:わかりました!
3)時間で分割する
上司:よし、リード文が固まったな。
部下:次は、リード文に合う内容にすればいいんですね?
上司:そうだ。だが、やり始めると悩んだりして、結構時間がかかるものだ。
部下:そうですね、中々資料作成が早くならなくて。。
上司:いいんだ。経験が浅いと仕方がない。だから、1スライドにかけて良い時間を制限しようと思う。1スライド30分までで、それ以上かかるスライドは途中で切り上げて良い。後で一緒に考えよう。
部下:ということは、全部で10スライドなので最大5時間ですね。まだ13時なので、今日中に、全ページ手を付けてみます!
どうだったでしょうか。
「徐々に手を離していきたいけれど、丸投げするにはまだ早い」部下向けの、”依頼内容を分割する3つのパターン”のご紹介でした。
1)検討ステップで分割する
2)作り込み具合で分割する
3)時間で分割する
私目線での、提案書作成を例にさせていただきましたが、皆さんの業務によっては、ピンとこない内容もあったかもしれません。
部下の方に依頼したいタスクや、部下の方のレベル感・性格などによって、きっと最適なやり方が異なると思います!
終わりに
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
書いていくうちに楽しくなり随分と長くなってしまいました。笑
部下の成長に向けては、
”失敗しても良い心理的安全性”や、”挑戦を推奨する制度•風土”なども合わせて実施できると良いと思います。
とはいえ、”とにかく忙しい”上司の皆さんには、トラブル対応に追われるなど、何かと後手後手に回りやすいと思います。
そんな中ではありますが、少しずつでも部下が育ち、皆さんが楽になる、そんな好循環を回していけると良いですね。
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