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ホームルーターの罠

訳あって4月から実家に住んでいます。
機械系に弱い両親ですが、私がいない間にWi-Fiホームルーター(写真のやつ)を導入していました。ついに我が家にも…と嬉しくなった私は、Wi-Fiを拾って連日YouTubeを観ていました。

今朝、母親から「ルーターが点滅しているよ。点滅しているということは、使用通信量が上限をオーバーしているかららしいよ。この状態は初めてなったのだけど、たくさん通信したの?」と聞かれました。はい、その通りです。でもちょっと待って、そもそも無制限にしてないの?

朝でバタバタしていたこともあり、ひとまず「通信会社とどういう契約をしているか」を確認してもらうようお願いして、会社へ向かいました。

帰宅後、状況を確認しました。
ギガ無制限(3年特約)で契約されていました。ですので、通常であれば通信制限が掛かるはずがありません。この契約をしている際に通信制限が掛かるのは、下記2パターンのいずれかです。
①ハイスピードエリアモードに変更した場合(別途通信料1,005円加算)
②何日間かの間に多くの通信をした場合

調べた結果、前者に該当していることが判明しました。母親はそんな設定にしていない、と言います。そりゃそうです、両親は大してスマホやらタブレットを触らないし、触ったとしても動画など通信量の多いコンテンツは使用しないため、わざわざハイスピードエリアモードにする必要はないのです。しかし、実態はハイスピードエリアモードになっていました。

問題はホームルーターにありました。
ホームルーターにはふたつだけボタンが付いています。WPSボタンとmodeボタンです。WPSボタンは無線LANの仕組みを簡単に設定するためのボタン、modeボタンは1秒以上長押しすることでハイスピードエリアモードに切り替えるためのボタンです。

この時点でmodeボタンは要注意ボタンだということがわかります。長押しするだけで1,005円の追加料金が発生するわけです。

そして衝撃だったのが、ホームルーターのソフトウェアを更新するためには、WPSボタンとmodeボタンのふたつを同時に2秒以上押す必要があるということです。これって、WPSボタンをちゃんと押せてなかったら、modeボタンのみを長押しすることになるため、意図せずハイスピードエリアモードになってしまいますよね。

母親はまさにこの罠にハマってしまったのだなと確信しました。

ちなみに母親は、modeボタン長押しでハイスピードエリアモードに切り替わってしまうことは知らず、ソフトウェアを更新する際はWPSボタンとmodeボタンを長押しすることは知っていました。どちらかというと前者の方が大事な気がするのですが、ちゃんと説明してもらえなかったのでしょうか。

ハイスピードエリアモードを無効とする(modeボタンのみを長押ししても反応しないようにする)ことは、ウェブサイトから設定可能なようです。しかし、なぜ、わざわざふたつのボタンを同時押しするという設定にしたのか…親切設計にするのであれば、ソフトウェア更新用のボタンを用意しても良かったのでは…

以上のことから、通信会社の闇を感じました。しかし、私は母親にも非があると思っています。なぜなら「無知は罪」だと考えるためです。

残念なことに、情報弱者は食い物にされてしまう世の中です。今日は戒めとして当記事を書きました。当記事が、どなたかの気づきのヒントにでもなれたら幸いです。

#ルーター #ハイスピードエリア #注意 #無知は罪 #戒め #mode #WPS

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