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滞在期間90日以内のアメリカ渡航で事前に準備しておくべき手続きと必要なステップ

「アメリカに行ってみたいけど、どんな準備が必要なんだろう?英語での入国審査、無事突破できるかな?」

そんなふうに不安に感じる人もいらっしゃるのではないでしょうか?

コロナ禍を経ての久しぶりの海外旅行。

わたし自身これまでアメリカには行ったことがなかったため、初めての海外旅行と同じくらい緊張しました。

オンラインチェックインやアプリの活用など、コロナ前には馴染みのなかった手続きが満載。

日本人女性がアメリカに単身で渡航し入国拒否されているニュース。

こういった情報が原因で、アメリカへの渡航を不安に感じていました。

でもひとつひとつ事前に丁寧に準備をしたおかげで、無事旅行を楽しむことができました。

今回はアメリカへの渡航に不安を感じている方に、アメリカでの滞在期間90日以下の渡航で必要な事前準備や手続きを時系列でお伝えします。


◾️出発予定日から2ヶ月前頃まで

まず渡航に必要なのは、次の3つです。

  • パスポートの残存期間の確認

  • 航空券の予約

  • ESTAの申請

ひとつずつ詳しく見ていきます。

パスポートの残存期間の確認とパスポートの更新

原則として、アメリカへ入国する場合は、パスポートに滞在期間に加えて6ヶ月間の有効期間が必要です。

日本国籍を持つ場合は、アメリカ入国から出国予定日まで有効なパスポートを所持していれば問題はありません。

残存期間が90日を切っている場合は、万が一のトラブルに備えて新しいパスポートに更新しておくことをおすすめします。

【外務省海外安全情報 |アメリカ合衆国(米国)】

航空券の購入

渡航の予定が決まれば、まずは航空券の購入が必要です。

国内外関わらず渡航直前は値段が高くなりがちなので、遅くとも渡航の2ヶ月前までに購入するのがおすすめです。

利用したい航空会社が決まっている場合は、その航空会社の公式サイトで購入するのもいいですが、値段を重視する場合は複数のサイトで値段を比較してみてください。

航空券を購入する際に大切なのが、返金規定を確認すること。

予定を変更する場合や、キャンセルをする場合に全額返金されない場合もあります。

渡航の予定が変わる可能性がある場合は、返金対応することを確認した上で購入してくださいね!

ESTAの申請

ESTA(Electronic System for Travel Authorization)は、米国国土安全保障省が2009年1月12日以降に義務化した電子渡航認証システムです。

ビザ免除プログラムを利用して90日以内のビジネスや旅行でアメリカに滞在する場合は、必要な申請です。

申請に数日から1週間はかかるので、航空券の購入が完了したタイミングで申請しましょう!

ここで大切なのは、ESTAの申請を公式サイトから行うことです。

ESTAの申請にかかるのは、通常はたったの21$です。

しかしながら代行業者を通じて申請をすると、申請料の21$に加えて手数料を取られるため、合計1万円近く請求される場合があります。

【独立行政法人 国民生活センター | 海外に行くなら必見!ESTA等の電子渡航認証トラブルあるある】

ESTAを申請するために「ESTA 申請」とGooleやYahooで検索すると、トップに出てくるのは公式サイトではなく、たくさんの代行業者のサイト。

わたしも、うっかり代行業者から申請してしまうところでした。

公式サイトは日本語にも対応しているので、申請で記入する項目は多めではありますが、余裕を持ってリラックスした時に申請をしてみてください。

【ESTA 公式サイト】

ちなみに、このESTAですが、日本国内でのオンラインチェックインや、手荷物を預ける際にはまったくチェックされませんでした。

ESTAを申請せずに(もしくは代行業者から申請して)渡航した結果、アメリカの空港で入国拒否ということがないように、航空券とセットで公式サイトから申請することが大切です!

ここまで、出発予定日から2ヶ月前ごろまでにやっておく準備や手続きをご紹介しました。次は、出発前日までに行うことをご紹介します。

◾️出発前日まで

航空券の予約とESTAの申請が完了すれば、次は搭乗手続きや入国審査をスムーズに行うための準備をします。

こちらでご紹介するのは、以下の5つです。

  • 予約やESTA申請内容のコピーを用意

  • 入国審査のシミュレーション

  • 航空会社のアプリをダウンロード

  • フライトの24時間前からオンラインチェックイン

  • アメリカ国内で乗り継ぎがある場合は、経由する空港の情報を確認

早速見ていきましょう!

予約やESTA申請内容のコピーを用意

オンラインチェックインが普及したことで、入国審査は基本的にはスマホ上の搭乗チケットやパスポートを見せるだけで完結します。

ですが、航空券やホテルの予約やESTAの申請を紙にコピーして持っておくことをおすすめします。

万が一、スマホのバッテリー切れやネットの不具合でデータが確認できない場合に、安心して手続きを進めることができるからです。

アメリカでの入国審査をスムーズに進めるためにも、紙のデータを手元に置いておくことはお守りになります。

入国審査のシミュレーション

申請内容の書類を手元に準備したら、あらかじめ入国審査で質問されることとその回答をリストアップします。

アメリカでは2001年の同時多発テロ以来、入国審査がとても厳しいです。

それに加え、もちろんやり取りは全て英語。

少しでもスムーズに入国審査をクリアできるよう、質問と回答の両方を英語で準備しておくと安心です。

アメリカの入国審査でよく質問されるのは以下の内容です。

  • 渡航の目的  (質問例:What is the purpose of your visit?)

  • 滞在期間 (質問例:How long are you going to stay in America?)

  • 滞在先 (質問例:Where are you going to stay in America?)

  • アメリカへの訪問回数 (質問例:How many times have you been to America?)

念のために、以下の内容についても準備しておくと心強いです。

  • 帰りのチケットの有無 (質問例:Do you have a return ticket?)

  • 入国時に所持している金額 (質問例:How much money do you have with you?)

  • 職業 (質問例:What is your occupation?)

これらの内容について、英語で簡潔に答えられるよう準備します。

航空会社のアプリをダウンロード

利用する航空会社のアプリをスマホにダウンロードします。

アプリはオンラインチェックインに必要なだけでなく、フライトの運行情報や渡航先の空港など幅広い情報を確認することができます。

空港よりも最新のフライト情報を提供している場合があるので、とても便利ですよ!

実際にわたしもアプリで情報をキャッチしていたおかげで、フライト当日に便を変更してトラブルを避けられました。

フライトの24時間前からオンラインチェックイン

フライトの24時間前からスマホの航空会社のアプリを通じて、オンラインチェックインをすることができます。

座席の指定もアプリでできます(場合によっては、追加料金を払う必要あり)。

スマホ上で搭乗券を表示してくれるので、搭乗手続きや座席の確認で紙のチケットをその都度出さなくても良いので便利です。

オンラインチェックインをしておくと、渡航当日は空港の自動発券機で券を発券し、カウンターで手荷物を預けるだけで手続きが完了。

チェックインカウンターで長い間待つ必要がないのも嬉しいですね!

【注意】
オンラインチェックインについては、航空会社によって一定の利用条件があります。

ご自身がオンラインチェックインの対象かどうかは、利用する航空会社のホームページで必ず事前に確認してくださいね!

アメリカ国内で乗り継ぎがある場合は、経由する空港の情報を確認

アメリカで国内便に乗り継ぎをする場合は、経由地の空港の情報も確認しておくと安心です。

スムーズな乗り換えのために、以下の点を確認しておきましょう。

  • ターミナル間の移動方法や距離

  • ターミナルの規模

万が一日本からのフライトが遅れた場合、乗り換えまでに十分時間があるか確認しておくと、当日フライトを変更するべきかどうかも判断しやすくなります。

ここまで、出発前日までにしておくことについてご紹介しました。次は、出発当日の流れについてご紹介します。

◾️出発当日

いよいよ出発当日です!

万が一のトラブルに備えられるよう、できるだけ余裕を持ったスケジュールで行動することが大切です。

ご紹介するのはこちらの3つです。

  • 航空会社のアプリで運行情報を随時確認

  • 必要があればフライトチェンジ

  • 遅くとも出発の2時間前には空港に到着し、手荷物を預ける

早速見ていきましょう!

航空会社のアプリで運行情報を随時確認

当日は航空会社のアプリで、フライトの運行状況を随時確認してください。

空港のインフォメーションよりもアプリの方が最新の情報を共有していることがあり、トラブルが起きたときにスムーズに対応できるからです。

ちなみに、空港のカウンターは各航空会社のスタッフが常駐しているわけではないため、直接航空会社のスタッフに問い合わせできる時間が限られます。

わたし自身、フライト当日にアプリのお知らせに助けられました。

予定していたフライトが遅延するのを知ったのは、空港のインフォメーションではなく、航空会社のアプリからでした。

遅延がわかったのはフライトのおよそ6時間前。

航空会社のカウンターも開いていない状態でした。

アプリの情報をもとに、空港の総合案内で遅延情報について確認してもらったところ、正確な情報だと確認できました。

必要があればフライトチェンジ

予定しているフライトが遅延していて、アメリカ国内での乗り換えに間に合わない可能性が高いときは、フライトを変更することをおすすめします。

航空会社のアプリでは、予定しているフライトが大きく遅延する可能性がある場合、追加料金なしで代わりのフライトを提案してくれます。

わたしもこのシステムを利用して、渡航当日に経由地丸ごとフライトを変更しました。

当初予定していたのはワシントンD.C経由のフライトでしたが、フライトの6時間前に現地への到着が2時間半以上遅延することが発覚。

空港の規模や入国審査、経由地での手荷物受け取りなどを考えると、国内便への乗り換えに間に合う可能性は非常に低い。

思い切って、フライト6時間前にシカゴ経由のフライトに変更しました。

フライトを変更したことで、アメリカ国内での乗り換えにも十分すぎるぐらいの時間を確保できました。

遅くとも出発の2時間前には空港に到着し、手荷物を預ける

オンラインチェックインが完了したら、当日は空港の自動チェックイン機で手荷物のタグや搭乗券を発券します。

発券はパスポートだけでなく、スマホ上に表示したデジタルの搭乗券にも対応しています。

わざわざパスポートを出さなくてもいいのがとても便利です。

自動チェックイン機での発券はフライト当日であればいつでも対応しているので、混雑を避けて早めに対応しておくとスムーズです。

手荷物を預けるカウンターが開いたら、手荷物を預けて身軽になりましょう。

ここまで、日本で出発当日に行うことをご紹介しました。次はいよいよアメリカでの入国審査についてご紹介します!

◾️アメリカでの入国審査

10時間近くのフライトを終え、ようやくアメリカに到着。

長時間のフライトで疲れているところですが、無事入国できるかどうかは入国審査でのやり取りにかかっています。

こちらでは、わたしが入国審査で意識したことについて以下の3つをご紹介します。

  • 聞かれたことに簡潔に答える

  • 滞在予定期間を聞かれたら、帰りのチケットをセットで見せる

  • とにかく堂々として答える

早速見ていきます。

聞かれたことに簡潔に答える

入国審査では、聞かれたことに対して簡潔に答える。これが一番大切です。

特に英語に苦手意識を持っている場合は、長々と話すのではなく、入国審査官が聞きたいことをシンプルに回答することを心がけました。

例えば、下記のように滞在期間を尋ねられた場合、

"How long are you going to stay in America?"
(アメリカにはどれくらい滞在する予定ですか。)

"sixteen days"
(16日間です。)

こんな感じでシンプルに答えると、伝わりやすいです。

もし相手が言っていることがわからない場合は、以下の表現を使って聞きなおしてみてください。

  • "Pardon?"

  • "Sorry?"

  • "I beg your pardon?"

  • "Can (Could) you say it again?"

  • "What did you say?"

ゆっくり話して欲しいときにはこちらの表現も便利です。

  • "Can (Could) you speak more slowly?"

ご自身が聞きやすいフレーズを数パターン用意しておくと、落ち着いてやり取りできますよ!

滞在予定期間を聞かれたら、帰りのチケットをセットで見せる

入国審査では、入国しようとしている人物が入国させても安全かどうか厳しくみています。

そのため、帰国の予定が決まっているかどうかは審査でも注目されます。

滞在期間を聞かれたら口頭で答えるだけでなく、帰りのフライト情報をコピーした紙を見せると説得力が増します。

渡航の目的やアメリカへの渡航歴を聞かれた後、滞在期間についても質問されました。

口頭で滞在期間を伝えるとともに、帰りの予約内容の紙を一緒に提示することで、それ以上聞かれることは何もありませんでした。

とにかく堂々として答える

中にはぶっきらぼうな対応の入国審査官もいるので、緊張で目を逸らしたり、オドオドしたりと挙動不審な行動をしてしまうこともあるかと思います。

ですが、入国審査では、怖い気持ちを抑えてハキハキ笑顔で対応することを心がけてみてください。

オドオドしていると、「この人何か後ろ暗いことがあるのではないか」と疑われ、さらに突っ込んだ質問をされたり、別室に連れて行かれたりする可能性もあります。

自分の順番が来て入国審査官の前に立った時に"Hello"と笑顔で挨拶すると、少しリラックスした気持ちで対応できます。

英語が苦手でも、笑顔で元気よく簡潔に答えることが大切です。

◾️おまけ:手荷物を受け取る空港をしっかりチェック!

ロストバゲージを防ぐには、手荷物の受け取りが必要な場所を事前に確認しておくことも大切です。

受け取りが必要な空港を、手荷物預かりのタイミングで空港のスタッフが教えてくれるので、しっかり確認しておきましょう。

不安な場合は経由空港に到着したタイミングで、フライトチケットを見せながら、現地のグランドスタッフにこんなふうに聞いてみてください。

"Do I have to pick my luggage up at this airport?"
(この空港で手荷物の受け取りは必要ですか?)

"At which airport should I pick my luggage up? "
(どこの空港で手荷物を受け取ったらいいですか?)

質問すると、
"You should pick it up at this airport."
(ここの空港で受け取ってください。)

"You need to pick it up at the final destination."
(最終目的地で荷物を受け取ってくださいね。)

このようにどこの空港で手荷物を受け取る必要があるのか教えてくれます。

質問する際は、利用した航空会社のスタッフに聞いてみてください。

空港の一般職員だとわからない可能性があるためです。

英会話の練習にもなりますよ!

今回利用したユナイテッド航空では、アプリ内に手荷物のトラッキング機能もあったため、そちらも合わせて確認するのもおすすめです。

◾️まとめ:丁寧な準備でアメリカ渡航を楽しもう!

以上、アメリカに90日以内の滞在をする場合の渡航でやるべきことを、時系列でご紹介しました。

渡航に向けて事前に丁寧に準備をしておくと、万が一思いがけないトラブルに遭遇しても落ち着いて対応することができます。

もし英語が苦手で入国審査に不安を感じているようなら、搭乗前やフライト内で航空会社のスタッフさんにあえて英語で話しかけてみるのもいいかもしれません。

わたしも今回の渡航が久しぶりの海外旅行だったため、入国審査の前はかなり緊張していました。

しかし、空港でグランドスタッフさんと話したり、わからないことを質問することでリラックスして落ち着いて対応することができました。

今回のアメリカ渡航での経験が、誰かの役に立つと嬉しいです。

丁寧な準備でアメリカ旅行を楽しんでください!



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