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スクリャービン 後期ソナタ 総括

スクリャービン 後期ソナタ 総括

晴れ。朝6時の気温は26.0℃。今朝も、カラスのスズメもツバメも姿が見えない。今年はハグロトンボも少ない。

今朝の収穫は、タバコの吸い殻3本。

さて。

アレクサンドル・スクリャービンさんは、1872年の生まれで、1915年にお亡くなりになられた。

知っている人は知っていると思うが、知らない人は知らないと思う。

19世紀のクラシック音楽から、20世紀のクラシック音楽へと変遷しようとしていた、時代に生きた作曲家だった。当時は、マーラーの交響曲が物議を醸し、19世紀を席巻した後期ロマン派から脱却をしようとする楽聖、後期ロマン派を踏襲しようとする楽聖、いろいろな楽聖が混然として割拠していた。

スクリャービンさんは、ラフマニノフさんには及ばなかったが、ラフマニノフさんとピアノの腕を競い合った、超絶技巧のピアニストでもあった。

そして、スクリャービンさんは、無調で前衛的な作曲をしたことで知られ、また、神秘主義に傾倒して、神秘和音という個性的な和音を発明し、また、音と色彩とを関連づけた「色彩ピアノ」を発案した。

スクリャービンさんの作曲スタイルは、ニコライ・ロスラヴェッツさんや、カロル・シマノフスキさんに受け継がれるなど、後の作曲家たちに、大きな影響を及ぼした。

スクリャービンさんは、お亡くなりになるまでに、ソナタを10曲書いた。20世紀の楽聖で、ソナタを10曲書いた人は、スクリャービンさんのほかにいるのだろうか?。

ちなみに、スクリャービンさんは、前奏曲を90曲以上書いた。前奏曲をこれだけ書いた20世紀の作曲家を、僕は知らない。

さて。

いつかはスクリャービンの後期ソナタを弾いてみたい、と思っていた。

しかし、古今東西の数多のピアノ曲の中でも、最高難度にカテゴリーされる難曲だ。僕なんかには到底弾けないと思っていた。

しかも、最初から最後まで聴いたことすら、一度もない。

それでも、無謀にも挑戦を試みた。

スクリャービンさんのソナタは、ほんとうにたくさんの美しい音が詰まっている。美しい音の宝箱だ。

そして、どこにもない、スクリャービンさんだけの、ファンタジックでファンタスティックな音もまた、たくさん詰まっている。

ソナタなので、同じ形が調を変えて何度も登場する。DTMなので、コピー&ペーストして再利用できるから、効率は高い。また、移調したものを点検することで、先にデータにした箇所の誤りがピックアップできる。そんなメリットもある。

というわけで、思いの外、順調に進んだ。

しかし、難しくて泣けてくる箇所が何箇所もあった。当然、そういう箇所は、ぜんぜん進捗しなかった。

それに、ついつい、人の手と実機では弾けない引き方をしてしまっている。ppの高速のトリルなんて、電脳空間の機械でしか弾けない。

さて。

今回、8月中に、とにかく第6から第10までの5曲を弾こう、と思って弾き始めて、とにかく、最後まで弾き切ることができた。

弾いた順番は、番号の逆順。つまり。第10〜第9〜第8〜第7〜第6の順だった。

各曲の小節数と今回の演奏時間は次の通り。

第6ソナタ   379小節  11分08秒
第7ソナタ   343小節  14分41秒
第8ソナタ   499小節  18分06秒
第9ソナタ   216小節  15分48秒
第10ソナタ  378小節  15分51秒
合計     1815小節  75分34秒

いやーよく弾きました。

夏休みの宿題を提出した気分。

ピアノを弾き始めた頃には、考えられないことだった。

自分にとっては偉業!!。

偉いぞぽん太さん。

誰も褒めてくれないから、自分で自分を褒める。

誰かを褒める機会があって、褒める相手が自分だなんて、実にツイている。

ツイてるツイてる。

#DTM #Classsic #Scriabin

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