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庭のお茶③

夏の初めに、ブルーマロウとマシュマロウに続いて収穫したのは、ジャーマンカモミール(学名:Matricaria chamomilla)でした。京都に住んでいた時、知人からたくさん収穫したのでどうぞ、と両手に抱えるほどのカモミールの束をもらったことがあります。花だけ摘んで、さっと洗って陰干しにして瓶に詰め、小さな息子と寝る前に飲んでいたことを思い出します。香りが甘く優しく、名前もかわいく、小さな子どもの雰囲気と合っています。庭で育て始めた頃、michiさんにミルクで煮出しても美味しいですよ、と教わってからは、夕食後ちょっと何か物足りない時などに、夫や息子に、カモミール・ミルクを淹れる事があります。

家族とほっこりと過ごす時にぴったりなジャーマンカモミールも、やはり収穫に追われることになるハーブです。1年目は3株買って育ててみて真夏の収穫がしんどいなと思ったのに、2年目はタネを撒いたものだから5株も育てることになりました。5月が夏のように暑く乾燥していたので勢いよく生育し、このままでは収穫が追いつかないと思って、梅雨入り前に一旦バッサリ切りました。本に、また新芽が出ると書いてあったのでそうしたのですが、出ませんでした(; - ; )

咲いてる風景には癒されますが、収穫物だと思うと過酷です・・・

そういうわけで、昨年は夏になる前にカモミールの収穫が終わってしまいました。予想外のことになって残念ではありましたが、私はこのジャーマンカモミールのハーブティーとしての魅力を実はそれほど実感していなかったので、その時は仕方ないな、くらいに思っていました。でも秋になってから後悔することになりました。

竹籠では、乾燥が進むにつれ隙間から花が落ちてしまうので、平干し用のネットを使っている。

トトラボのハーブティーブレンド講座を受講すると、講座の数日前に毎回ドライハーブが3種類ずつ送られてくるのですが、何回目かにキンモクセイの花が届きました。キンモクセイを飲むのは初めてのことで、私はとても気に入ってしまって大好きになったのですが、このキンモクセイにジャーマンカモミールとダンデライオン(違う回にトトラボから送付されてきたものが少し残っていた)をブレンドしてみたら、さらに私にぴったりくるものになりました。

そこで早速、秋のちょうど良い時期だったので家の畑や友だちの畑に行ってたんぽぽの根を掘りました。フォークで掘ると軽くきれいに掘ることができます。次にキンモクセイの花を収穫して、両方がカラッと乾いたところでジャーマンカモミールとブレンドして飲みました。本当においしい。それ以来、カモミールをいろんなハーブとブレンドすることを楽しむようになりました。今はカモミールがたっぷりあるわけではないので大切に少しずつ飲んでいます。しんどいけど、今年はいっぱい収穫したいと思います! 私はカモミールはストレートで飲むよりも、ブレンドした時の方が個性や魅力がはっきり出るように思うのですが、どうでしょうか?


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