puutarha teetä

新しい庭をつくることを契機に、植物療法としてのハーブティーに興味を持ちました。植物の奥…

puutarha teetä

新しい庭をつくることを契機に、植物療法としてのハーブティーに興味を持ちました。植物の奥深い世界に一歩足を踏み入れたところです。puutarha teetä /プータルハ・テータは、フィンランド語で“庭のお茶”。おまじないのような音感がいいなと思って。

最近の記事

マルシェの楽しみ

パンやお菓子を焼いている友人が誘ってくれて、3月、4月と小さなマルシェに3回出店しました。これまでハーブを売ることについては、何となくまだ先のことだと思っていて、明確にイメージしていませんでした。今回、3月のマルシェに出そうと思ってからマルシェ当日まで3週間、慌しくも良い時間になりました。作業しはじめると何となく思っていたことがどんどん具現化していき、自分でも、そうかー、なるほどと思いました。 3月に作った、このテーキリヤ(フィンランド語で、お茶の本)第1号は、症状別のハー

    • 春が来たなー

      ここ1週間の暖かさ(暑いくらいですが)で篠山市もずいぶん庭や山が春らしくなってきました。桜が咲いたこともありますが・・・ まず、峠で見つけたクロモジの花! 木の感じは好きだなと思っていましたが、花までこんなにきれいだとは! 峠で数枝もらってきて、帰ってきてからふと枝を見てみたらクロモジだったという。また別の峠も見て歩いてみましたが、大きな木の下に繊細な枝を広げて新芽や蕾をつけている姿がたくさん見られました。こんなにたくさんある木なんだなぁと。葉が茂ると見分けにくいですが、こ

      • Spring 2024

        2月中頃、ふと気づいたらセリバオウレンの花(↑)が咲いていました!昨年秋にmichiさんに自生地に連れて行ってもらって、1株もらってきたものを玄関で育てていたのです。まさか花を咲かせてくれるとは思ってなかった・・・直径1.5cm程の小さな花です。まだ今も咲き続けています。ハーブ畑南側の石垣沿いの湿った場所に庭をつくって植え込む予定です。この黄色い根っこは乾燥させて粉末にして飲むと胃腸の不調に良いそうです。 先日、野草生活を楽しむ友人と話していたら、ヨモギの新芽がずいぶん採り

        • 庭のお茶⑤

          初めて原種のカレンデュラ(学名:Calendula officinalis 別名:マリーゴールド)が咲いた時、あまりの可愛さにしばらく見入ってしまいました。園芸店でよく見かける、キンセンカやマリーゴールドという名前で売られている花とは全く別物の、可憐な花。色が格別で、曇りのない優しい山吹色、そして匂いがとてもいい! 実は園芸品種のマリーゴールドの匂いが苦手で、あの香りのハーブティー、飲めるかなーと心配していたのですが、全く違う匂いです! 私はこの匂い好きです。  *offic

        マルシェの楽しみ

          庭のお茶④

          うちの庭ではスロースターターのエキナセア(学名:Echinacea rurpurea *植物療法に使えるのは他にE.angustifolia/E.pallida)は、暖かくなってから葉を出し、しっかり暑くなってから花をつけます。特にハーブに関心がなくても、エキナセアの効用についてはどこからか耳に入ってきていたけれど、私の場合それよりも先にオシャレな庭に植わっている植物として最初に知った気がします。 この花の苗を探したのは、以前から日陰の庭用の多年草をよく買っていたおぎわら植

          庭のお茶③

          夏の初めに、ブルーマロウとマシュマロウに続いて収穫したのは、ジャーマンカモミール(学名:Matricaria chamomilla)でした。京都に住んでいた時、知人からたくさん収穫したのでどうぞ、と両手に抱えるほどのカモミールの束をもらったことがあります。花だけ摘んで、さっと洗って陰干しにして瓶に詰め、小さな息子と寝る前に飲んでいたことを思い出します。香りが甘く優しく、名前もかわいく、小さな子どもの雰囲気と合っています。庭で育て始めた頃、michiさんにミルクで煮出しても美味

          庭のお茶②

          この薬草の庭を作ろうと思った時に私は49歳で、作り始めたのが50歳になる頃。田舎で暮らすようになってからの生活の変化や、父の闘病や死とも関係してか、50歳になった途端に体調の変化を感じるようになりました。これが更年期?または単に歳を感じるようになった、ということかも知れません。急に白髪が増え、月経周期が変化し、関節痛が出、最近では朝早く目が覚めて眠れなくなったり。ボーッとしてる間に一気にきた感じでした。 それもあって、女性の不調に効くハーブティーをまず飲みたいと思いました。

          庭のお茶①

          1年目の夏の初めに、最初に収穫したのは、ウスベニアオイでした。 ウスベニアオイ(学名:Malva sylvestris 別名:マロウ、コモンマロウ、マロウブルー)の花は鮮やかな赤紫色で、お湯を注ぐと青いお茶になります。粘液質が豊富なので、そのトロミ成分が喉を保護してくれる効用があり、風邪をひくと咳が止まらなくなる私には必需品。庭をつくる前の秋に、畑の縁のカエデの横へ、最初に植えたハーブの一つでした。 晴れた日には毎日花を摘んでは竹籠に載せて干していました。さすが粘液質豊富

          1年目のハーブたち

          というわけで、新しい庭づくりを思いついた時には、ハーブに関してほとんど知識がありませんでした。一年草か多年草か、生育環境、成長したときのサイズ、薬効など、知らないことばかりでした。あまり最初に考え抜いて始めるタイプではないので、とりあえず庭の雰囲気づくりを考えました。そしてお茶に使えるものを植えようと思いました。 ウェブショップでハーブ苗を検索したところ、無農薬のハーブ苗を販売している『SORAMIMIハーブショップ』を見つけ、ここでずいぶんたくさんの苗を買いました。HPに

          1年目のハーブたち

          薬草の庭をつくることになった理由

          そもそも、なぜ新しい庭を作ってハーブや薬草を育てようと思ったのか? 亡義父が造ったこの家の庭に手を入れながら、庭の土台になるのは木であり、どんな木を植えるかで庭の雰囲気は大きく変わるだろうと感じていました。自分で木を植えるところから庭づくりを始めたらとても楽しいだろうなと思っていたことがひとつ。 そして、義父の庭に手を入れながら、この庭の環境に合う自分の好きな多年草はほとんど植えてしまったということ。庭の環境に合わなくて何度植えても消えていくものも多数ありましたが。そして

          薬草の庭をつくることになった理由

          畑を耕して花壇をつくる

          春は毎年、花粉症が出るので外仕事は控え、2022年の5月にやっと新しい庭づくりをスタート。この辺りではゴールデンウィークまでは霜が降りるので、それを過ぎれば小さな苗を植えても安心です。春までの間にウェブショップでハーブや香木の苗を探して取り寄せ、花壇のプランを立てました。 裏の畑は、夫が自然農に使っていたので、トラクターや管理機で耕すと、土はいい感じでしたが、ツル系の草がはびこっていて、それを取り除くのがキリがなくて大変でした。とりあえず最初はハーブ類を植えたかったので、水

          畑を耕して花壇をつくる

          新しい庭のための準備

          今から2年ほど前の2022年5月から、家の裏の小さな畑に薬草の庭を作り始めました。家の北側のサザンカの垣根を取り払うところから始めたのですが、これはとても爽快な作業でした。 2017年にパートナーの実家に越してきてから、家の周囲の庭仕事を私がするようになり、込み入った木の伐採や植え替え、花壇の作り替えなど、気になる所にざっくりと手を入れてしまうと、今度は一から自分の庭を作りたくなったのでした。 そこで思いついたのが、家のすぐ北側の畑に今まで育てたことのない植物で庭を作るこ

          新しい庭のための準備