我家ミュージアム
ウチの夫は、物を捨てない。子供時代の転勤、数々の引越しにも頑なに捨てない我楽多。その辺で貰ったチラシに、特に用もないカタログ、祭りで配られた鉛筆に、多すぎる漫画本…何十年持ち歩く気??酷いのは仕事で使うデスクトップパソコン、毎回
「大丈夫だよ。勿論、古いのは処分するよ。だから買って良い?」
約束しながら、何やかやと先延ばしにして、結局歴代のパソコン全部がウチの中にある(少し前まで箱も全部あった)。超手狭な我家は、のらりくらり夫の 飽くなきモノへの執着との、日々闘いなのである。
あ、このタイプ、昔の恋人の写真や手紙、プレゼント、勿論全部ありますよ〜。私に絶対気付かれないように隠して、自分でも何だかわからなくなってるはずです。
いいの!そう言う人なの。潔さ?男気ぃ?ゼロですゼロ〜。全部を捨てたくない、取っときたい人なんです。古いモノが大好き。だから年季の入った私のことも好き?多分そこ。
それさ。あはは
今回お見せするのは氷山の一角、これくらいは可愛いもんです。
★ グリコのおまけ
夫の兄の時代の集めた(捨てなかった)木やブリキのおまけ。工夫を凝らした当時の生活を映すもの。膨大な数を職人さんが一つ一つ手作りしている。今にしたら考えられない贅沢な、おまけだ。
とは言え、粉コーヒー缶に突っ込まれたままの雑な収納状態で、全部を出す事も今までなかった。ごちゃごちゃとしてますが、お見せしましょう。
もうちょっと手入れしてれば、と今更ながら思う。反省。
我家の新婚当時、大貧乏時代に夫の実家の引越しがあり(義母から何度の要請を夫が無視してたんです)いきなり送られて来た大きな段ボール10箱。着払いで、家中の小銭まで掻き集めて払った5万円(汗)
テレビも見えない、通れない。すごい埃だし私の怒りは沸点まで。
「生活出来ない。危ないし!」
その頃、我家の大貧乏に反して世の中は、華々しいバブル景気。夫が散々遊び倒したビニール怪獣(兄のお古)5体くらい?(初期バージョンの希少なゴメスが最高額)買取店に電話すると
「体は何色ですか?えっ?で?…朝1番で行きますから、他所に絶対電話しないでくださいね。お願いしますよ」
鼻を膨らませてやって来た業者が、貧しい我家のテーブルに、現金60万をポンと置いてった。ビックリし過ぎて、顔が無になったが、ひっ迫した家計に恵みの光、助かった。
なのに夫だけは寂しそうな顔で
「やっぱりあれ、売りたくなかったな」
「え?は?もういいの!この段ボールの山、どうすんのよっ!」
結局進まず、鬼の形相で私が片付けたっけな。
「次、何作ろう?」
グリコの販促会議、私も出たかったな。アイデアを絞るって大変だけど、このラインナップ、かなりボーダーラインが低そ。緩くて平和な時代じゃ。ブリキで作れて、新しくて、キャラメル箱に入れても壊れない。日がな考えていたい。楽しそ♫
プラスティックの機械加工で、安くて軽くて丈夫。連結させたり自由度はアップしたが、徐々にキャラメルと共に、おまけの人気も衰退。
★ 別の缶も、どうぞ見て
ウチのマンションは、24時間捨てられるゴミ集積スペースがある。
私「早く」
夫「今度ちゃんと捨てるから」
私「邪魔」
夫「待って待って」
私「私が持ってくよ」
夫「やるから、大丈夫だから」
ゴミ担当は夫(立候補☆)。どんなに埋もれていて忘れているものでも、そんな時だけ鼻が利く?センサー並みの目力とで「ピー!ピッピッ」
だめ、勝手に捨てられない。
各部屋から集めたゴミを夫はまとめて、廊下でスタンバイ。そこから集積スペースへ持って行く気持ちが固まるまでが、また長〜い。
空箱やら瓶やらカゴやらになると、半年かかるものもある。
最近じゃもう誰も来ないし、私も諦め通り越してスッカリ慣れっこに。断捨離って言葉や、ミニマリストなんて全く縁がない、思いっきり大荷物人生です、あたくし、ハイ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?