初任の1年間〜初めての給食指導〜

私自身、幼い頃給食がめちゃくちゃ苦痛でした。

時間内に食べ終わらないと、周りが掃除している中でも残って食べさせられ、休み時間も少なくなり…

給食が嫌だなという思い出しか残っていません。



そんな中、自分もやることになった給食指導。

学年主任が言いました。


「完食指導してください。」


完食指導かあ…
それが主流なんだなあ。


ぺーぺーの私、学年主任のいうことは絶対でした。


「先に減らすのもだめなんですか?」と聞くと、「廊下にその学年が食べるべき量の見本が置かれているから、その量をきちんと食べさせるように。」とのこと!



どう考えても無理ですよね。

でも"決められた量を決められた時間に食べさせる"完食指導が始まりました。


これが苦手、食べられない、と言っている子に対して「がんばって食べな〜,あと○分だよ〜。」と声をかけるしかない私。




しばらくそれを見ていたアドバイザーの先生が見かねて一言。

「最初に自分が食べられる量まで減らしていいと思うから、学年主任にそう言ってみましょう。」


結局うちのクラスだけ、まず初めに食べられそうな量まで減らすという指導の方法になりました。



私は、給食指導において大切なことは「仲間と楽しく美味しく食べること」だと思います。

時間を見て食べるのも必要なスキルかもしれない。

子どもがそれに気づいて「たくさん喋ってると時間がなくなっちゃうから、あと○分になったら食べ終わってない人はおしゃべりをやめて食べよう!」と自発的に決めていくのはもちろん大賛成です。

だけど食べ終わらないストレスを抱えて日々の給食の時間を過ごすのは、違うと思います。


残してもいい、
苦手なものはひとくち挑戦してみるくらいでいい、

食べ終わってなくたってデザートを最後は食べたらいい。


個人的にはそう思います。

もちろん食べ物への感謝、作ってくれた人への感謝は忘れずに。

無理強いしなくともその気持ちを育てる方法はたくさんあると思います。


私の学校では栄養士の先生が給食の時間見回りしてくれていました。

そこで栄養士の先生が「おいしい?」と聞いてくれて、子どもたちが「おいしいー!」と答えた時の栄養士さんのうれしそうな笑顔。


そう言ったところからも食べ物の大切さは伝わるのではないかな。


そこに子どもが気付けるように少し担任として手助けするのが私なりの給食指導でした。

※もちろんそれに気づくまでは長い時間がかかりました(笑)

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