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乳がん予防のために知るべきこと

■私が誤解していたこと:
家族や親戚に乳がん患者はいない⇒家族性の乳がんは全体の5%
未婚で出産してない人がかかりやすい⇒誰でもかかる
閉経前後にかかる⇒60代にピークがある
毎年人間ドッグで検査している⇒1㎝未満の腫瘍は見つかりにくい

■知るべきこと:
乳がんり患率は9人に1人で、年間約9万人。
50才の閉経前後に多いが、60代にもう1度ピークがあります。
30代後半から急増。ワーママ世代が増えています
従来と違って、若くてもかかるし、年とってもかかる
閉経後の肥満と飲酒は乳がんのリスクをあげる

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■毎年の検診はもちろん大事ですが・・

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私はまさに⇑ここで発見‼でした。
1㎝に満たないがんは検診でも見つけにくいそうです。
乳がんが1㎝になるまでには4年も5年もかかるとも言われます。
私は毎年エコーかマンモのどちらかをやってました。
しかし記録をたどっていくと、検診結果に「所見」がつくようになったのは5-6年前からでした。右乳腺嚢胞、右乳管拡張、右カテゴリー2石灰化、といった再検査未満の所見です。これらの所見がついても要精密検査と言われない限り問題ないだろうと気にしていませんでした。自己触診もまったくやっていませんでした。所見がついた時点で自分から乳腺専門クリニックに相談に行っていたら、もう少し早く見つけられたのかも知れません。

マンモとエコーは得意分野が違います。
私はエコー、エコー、マンモみたく交互に受けてましたが、
両方できればそれに越したことはありません。
今回はエコーで見つかりましたが、マンモだったらまだ見つからなかったかもと主治医が言っていました。
そして毎年検診していても、一番大事なのは自己触診です。
自分で触ってみつける人が一番多いというのが現実です。
私の癌は1センチ以上2センチ未満のものでしたが、検査で言われてからその場所を自分で触ってみたら、確かにしこりらしきものが感じられました。

■乳がんは早期発見なら怖くないのか!?

だれもが知っていることですが、乳房の1部または全部を切り取るんです。
盲腸のように元通りの体に戻せる手術ではありません
確かに生存率は癌の中では高いほうですが、ステージにより10年後の生存率は?
(2008年にり患した患者・国立がんセンター発表)
▽ステージ1:99.1%、
▽ステージ2:90.4%、
▽ステージ3:68.3%、
▽ステージ4:16.0%、
▽全体:87.5%。

早期発見だろうがなんだろうが、かかりたくない病気であるのは間違いありません。そして乳がんにはタイプがあり、腫瘍の大きさが小さければ大丈夫とも言い切れません。5ミリでみつかっても遠隔転移してなくなる方もいれば、5センチの腫瘍でも予後良好な方もいます

■飲酒と肥満は大敵

私は父も祖父も消化器系の癌でなくしています。
いつか自分もそういった癌になるかもしれないとは思っていました。しかし、乳がんになるとは予想していませんでした。乳がんの家族や近親者はいないし、結婚して出産もしているのだからと。それは大きな誤解で、乳がんは誰でもかかる病でした。そして私は乳がんリスクの中で、大きな2つを犯していたと知ったのはかかった後です。

飲酒と乳がん:
週末ハイボールをよく飲んでいましたが、毎日飲んでいたわけではありません。そのくらいの飲酒ががんのリスクを上げるとは思っていませんでした。
しかしほんの少しの飲酒でも、女性にとっては影響が大きいのです。
乳がんのリスクはまったく飲まない人に比べ、週5日以上飲む人で約1.37倍というデータがあります。また飲酒量についても、1日に23g以上飲む人の罹患リスクは、まったく飲まない人に比べ1.74倍と高い数字がでています。
23gのアルコールって、ワイングラス2杯程度なんです。ワインは1日1杯にした方がいいってことですよ?最近よくある9%とかアルコール濃度の高い炭酸系はレギュラー缶でも25gのアルコールになるので要注意です。
(飲酒量と純アルコール:厚生労働省情報提供)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-02-001.html


肥満と乳がん:

特に閉経後の肥満は乳がんのリスクを上げます。
海外からの本帰国時に太ってしまった体重をもとに戻そうと、10キロ近くダイエットしたのですが、その時に健康診断で尿蛋白が出て、栄養失調状態だからダイエットなんてやめなさい、と先生に言われました。健康を損ねるくらいならダイエットなんてしなくていいや、と開き直ったのが運のつきで、その後閉経して、ホルモンバランスも崩れ、みるみる太ってしまいました。特に2019年以降コロナで外出や外食ができなくなり、介護やら実家のトラブルやら、ストレスも相まって、どんどん飲酒量も増え、体重も増加の一途をたどっていました。

でも肥満が乳がんのリスクをあげるなんて、考えたこともなかったです。
何故閉経後の肥満が駄目なのかというと、乳がんの7割を占めるホルモン受容型(私もこのタイプ)の癌は、女性ホルモンを餌にして増殖します。
閉経後は女性ホルモンが減るので大丈夫なのかと思いきや、閉経後は卵巣の女性ホルモンの代わりに脂肪組織を餌にして増殖するのだそうです。
閉経後のBMI値と乳がんの発症リスクには、明確な相関関係があるそうです。健康診断でメタボやコレステロール値は警告されますが、乳がんリスクについて言及されたことはありませんでした。

以上が私が無知だったことで、知っておけばよかったと思っていることです。

現時点では幸い無事手術も術後放射線も終わり、抗がん剤も不要で再発防止のためにホルモン治療(投薬)を10年、と言われています。副作用で苦しい思いをしたり、髪の毛がなくなるとかもなく今のところ過ごせているので、がん患者としては恵まれている方なのかも知れません。

ですが10年間は再発リスクと向き合いながら暮らすことになります。
太らないようにカロリーや糖質を気にしながら、お酒も基本飲まずに。がん細胞は、もとはといえば自分の細胞。がんになるということは、自分のからだが、なぜがんになったのか、どうすれば良かったのかを教えてくれているという事なのだそうです。

これを読んでくれている皆さんにはそんな思いをしてほしくないと思い、
ここにまとめてみました。
ご参考になれば幸いです。



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