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ユーロスターへの乗り方ーパリ北駅から

フランスとイギリス、海を隔てているものの約34kmしか離れていない両国は、飛行機や船以外に鉄道、ユーロスターでも行き来することができます。ユーロスターはロンドンとパリ、ブリュッセル、アムステルダムを繋ぐ国際列車で、1994年に開通しました。

今回、旅行でフランス、パリ北駅からロンドン、セント・パンクラス駅間を利用したので、パリ北駅からの乗り方についてまとめようと思います。尚、2022年7月時点での乗り方ですので、その点はご了承ください。

ユーロスターの切符の買い方

ユーロスターは予約必須の電車です。クレジットカードを持っていれば、ユーロスターのサイトやアプリ、その他交通アプリで、オンラインで簡単にチケットを買うことができます。発着場所と乗車したい日時、片道か往復かを選択して検索すると、その日の料金の一覧が出るので、乗りたい時刻のものを買いましょう。早く予約すればするほど安いです。

予約したチケットはオンラインチケットとしてデバイス(スマートフォン、タブレットなど)に保存することができ、また、メールでも送られてきます。チケットをダウンロードして印刷したり、駅で受け取ることもできますが、スマートフォンを持っているなら、デバイス上で表示すれば十分です。

ユーロスターの乗り方 à パリ北駅

パリ北駅にはメトロやRER、バスで向かうことができます。メトロやRERでパリ北駅まで来た場合はまずメトロの出口に向かい、地上階に出ます。ユーロスターの搭乗口は上階にあるので、【Eurostar Niveau+1】と書いてある標識を見つけたら、近くのエスカレーター等で上に向かいます。

上階に着くと職員が立っているので手続きの場所に誘導してくれます。基本的には職員の指示に従っていけば大丈夫ですが、一連の流れを書いておきます。

チケットを見せる

まず最初に予約したチケットを改札機のような機械にかざして、黄色いチケットをもらいます。このチケットに最終決定した車両、席番号が書かれています。黄色いチケットの車両、席番号が予約チケットと異なっていても大丈夫です。発行された黄色いチケットに従ってください。

フランスの出国審査

次にフランスの出国審査が行われます。パスポートを機械に差し込み、無事読み取りができたらブースの中に進んで、その先にある機械で写真を撮ります。尚、写真を撮る際は眼鏡や帽子等を外してください。写真
も撮り終わり、出国可能であればゲートが開きます。

パスポートチェック(仏)

先に進むと、職員によってパスポートが確認されます。本当に確認されるだけなので特に書くことはありません。

イギリスの入国審査

次はイギリスの入国審査です。フランスの出国審査と似たような機械に向かい、パスポートを機械に差し込み、今度は手も差し込んだ状態で読み取られるのを待ちます。読み取られたら、フランスの出国審査と同様に写真を撮られます。

読み取りが終わったらすぐに写真撮影されるので、眼鏡を外すのが間に合わなかったのですがエラーにならなかったので、どうやら入国審査は眼鏡をかけたままでも大丈夫なようです。

パスポートチェック(英)

再びパスポートを職員に渡します。ここでは質問される可能性があり、私も、私の前に並んでいた人も英語で「どこから来たのか」と聞かれました。特に目的等は聞かれませんでしたが、聞かれる場合もあるかもしれません。

ちなみに、私はフランスと答えるべきか、日本と答えるべきか悩んでいたらフランス語で「D'où venez-vous ?」と聞かれたので「フランスに7ヶ月住んでいる」と答えたら学生ビザをチェックされました。多分、出身国を答えれば良かったのだと思います。

荷物検査・セキュリティチェック

最後は荷物検査およびセキュリティチェックです。全ての荷物をX線の機械のベルトコンベアに自分で乗せます。荷物が機械を通る間に、本人は金属探知ゲートを通過します。コップに入った飲み物等は持ち込みできませんが、液体への持ち込み制限はなく、ペットボトルや水筒は持ち込み可能なので飛行機よりも楽です。

全ての過程を終えたら、待合ロビーで搭乗時間を待ちます。免税手続きが必要な人は待合ロビーにある機械で行うことができます。待合ロビーは物価が高い(というかぼったくり価格)なので、飲み物や食べ物は持参するか、街中で買っておくことをおすすめします。

ユーロスターの注意事項

ユーロスターは国際鉄道のため、各国(特にイギリスとフランス)で鉄道関係のストライキがあると遅延や欠便が出ます。その際はユーロスターのサイトで手続きすることで、返金や便の振り替えを行うことができます。

また、ユーロスターはストライキ以外でも遅延が多く、故障などのトラブルに見舞われることもあります。私の場合、16時台のユーロスターで、17時台(イギリス時間)にはロンドンに着く予定でしたが、車両の不具合により出発が遅れ、加えて速度も出ず道中でも度々停止し、20時を過ぎてもまだフランスを走っていました。尚、カレーでちゃんと整備されたのか、その後は速度も200kmを超え、着いたのはイギリス時間19時台です。

翌日、2時間超の遅延に対する補償のメールが届いたので、指示に沿って補償を申請すると、次回ユーロスターに乗る時に使えるe-voucherを受けることができました。1年以内に一度、e-voucherの金額分、運賃を割り引いてもらえます。私の場合は約40€分でした。


飛行機に比べて手荷物検査が楽、かつ、価格も早い段階で予約すれば高くないので、もしヨーロッパ大陸、特にフランスやベルギーにいるようなら、ユーロスターでイギリスに行くのはかなり魅力的な選択肢です。ぜひヨーロッパにいる間に一度、乗ってみてくださいね!

Au revoir !

※画像はみんなのフォトギャラリーより。素敵な写真をありがとうございます。

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