ハリポタ聖地巡礼旅ーロンドンより北編
ハリポタの聖地はロンドン以外にもイギリス各地に散らばっています。今回の記事では私が訪問したロンドンよりも北にある聖地について紹介します。
エディンバラ及びスコットランド
エディンバラはスコットランドの首都で、ロンドンから行くには車で8時間かかります。ハリー・ポッターの作者、J・K・ローリングはエディンバラでシリーズの執筆を開始しました。作者ローリングがホグワーツはスコットランドのどこかにあると言っており、首都エディンバラにはローリングが描いたホグワーツや魔法界の面影が散らばっています。
エディンバラ城はホグワーツのモデルとなった城の一つと言われています。実際、岩山の上に聳え立っており、これはホグワーツの外観と一致する要素です。今回、私は中には入らなかったので写真だけ撮りました。
また、エディンバラにはダイアゴン横丁のモデルの一つではないか、と言われている通りがあります。ビクトリア・ストリートといい、エディンバラ城から5分程度歩くと着きます。この通りにはたくさんの商店やカフェが並んでおり、伝統衣装であるキルトを着た男性がパグパイプを演奏していることもあります。
私は夕方以降をエディンバラ市内の散策に充て、朝にエディンバラに着いた後はエディンバラ発のツアーに参加しました。このツアーではスコットランドの観光名所の一つであるケルピーという幻獣の像やローモンド湖、スコットランド史において最重要な建物とも言えるスターリング城を回りました。スコットランド内の国立公園の中も車で通過したので、「ハグリッドの小屋とかホグワーツの森ってこんな感じなのかなぁ」と魔法界の雰囲気を掴むことができました。
エディンバラ発のツアーには、ホグワーツ急行のロケ地であるグレフィナン高架橋に行くことができるものもあります。今回は私の乗ったバスの到着時間とツアーの出発時間が合わなかったので参加できなかったのですが、個人でスコットランドのハイランド地方を回るのは大変なので、エディンバラで前泊して現地ツアーに参加するのもおすすめです。
尚、エディンバラは寒冷な土地柄で、夏でも最高気温が20℃に届かないこともあるので、夏の装備で行くと寒いです。街中では薄手のダウンコートを着ている人を見かけるほど。長袖の上着は必須ですし、むしろ長袖長ズボンの方が過ごしやすいと思います。持って行く服には注意してください。
アニック城
アニック城は映画のロケ地で、特に飛行訓練のシーンは有名です。アクセスはさほど悪くなく、エディンバラから電車に乗って最寄り駅まで行き、そこからバスに乗り換えると1時間半から2時間程度で行くことができます。尚、エディンバラからアニック城に行くツアーも存在します。
アニック城はノーサンバーランド公爵の所有で、現在も公爵家の人々が住んでいますが、夏のみ一般公開されています。オンラインでチケットを買っておくと、スムーズに入城することができます。尚、荷物預かりがないので、大きな荷物がある人はエディンバラ発のツアーを使うか、アニック城周辺のホテルに宿泊することにして荷物を預けた方が良いです。私は小型のスーツケースを片手に城内を回る羽目になりました……。
城壁に囲まれた城内に入ると右側には催し物を行う広場が、そして、左側には飛行訓練の撮影が行われた有名な庭とお城があります。また、城内の塔には特別展示が設けられており、城の歴史やイギリス軍の歴史について知ることができます。また、アニック城本体の中は非常に豪華で美しく、特に今年はノーサンバーランド公爵が本を出したこともあって特別展となっており、非常に見応えがありました。尚、写真撮影は禁止なので内部の写真はありません。
そして肝心の飛行訓練ですが、私は参加せずに眺めていました。というのも、やはり私たちはマグル。魔法使いではないので箒にまたがったところで飛べるわけはなく……中々シュールなのです。小学生の頃に来ていたらノリノリで参加していたと思いますが。見ている分には楽しいので、ぜひ飛行訓練の時間をチェックして庭にいくことをおすすめします。
ダラム大聖堂とダラム城
次に紹介するのは、こちらもホグワーツのロケ地となったダラム大聖堂とダラム城です。ダラムはアニック城最寄り駅から電車1本で行くことができます。ダラム大聖堂とダラム城はイギリスの世界遺産第一号の一つでもあり、イギリス屈指の古い建物が残る街でもあります。
ダラム大聖堂はノルマン様式の建物で、1093年に創建されています。ヨーロッパ屈指の精巧な建造物なので、中に入るとその美しさに思わずため息が漏れました。大聖堂内で聖ベーダの展示会も行われていました。見学は無料ですが、教会の至る所に募金箱があります。クレジットカードでの募金もできるので、募金したい方は現金のポンドがなくても安心してください。
中庭にある回廊はハリー・ポッターのロケ地として有名です。写真撮影は控えるよう張り紙があるのですが、皆気にせずバシャバシャ撮っていたのが気になるところではありました。私は撮らなかったので写真はないです。尚、フランスのモン・サン・ミシェルの回廊と似ている印象を受けたので、そちらの写真を載せておきます。
ダラム城はツアー参加が必須なので、事前に公式サイトでチケットを申し込みました。尚、ツアーが行われる曜日はわかっているのですが、1週間前にならないとツアーが申し込めないので、イギリスに着いてからチケットを取りました。
このダラム城もノルマン様式で建てられた城で、現在はダラム大学の学生寮として使われています。そのため、ツアーが始まるのを待つ間、スーツケースを持って出て行く学生を見かけたり、逆に寮に帰ってきた学生も見かけました。
通り雨がまさかの土砂降りで、外観の写真はうまく撮れていません。ロケ地となった大広間はステンドグラスが美しく、多数の肖像画が飾られていたり、ヘルメットや旗が飾られていたりと、ホグワーツらしさ満載でした。
ヨーク
ヨークはノース・ヨークシャー州のシティで、名前が似ているアメリカのニューヨークはのちにイギリス王ジェームズ2世となったヨーク公が占領したことに由来します。城壁で有名で、城壁を歩いて市内中心を回ることもできます。
特にヨークはハリーポッターのロケ地というわけではなく、計画時点では単にオックスフォードに行く前の中継地としていただけでした。ダラムからオックスフォードに直で行く電車がなかったので……。
ただ、来て驚いたことに、市内があまりにもハリポタの世界観にそっくり。元々古い都市で中世の街並みが残っており、ナイトツアーとして幽霊ツアーが組まれるなどちょっとファンタジーな雰囲気がある点はエディンバラとの共通点なのですが、まさか……
エディンバラ以上にダイアゴン横丁っぽい道があるとは思ってもいませんでした!
ヨークのシャンブルズ通りはダイアゴン横丁そのものと言って良いほど、雰囲気が似ています。小さな店が立ち並ぶ様子や、その看板の出し方、活気……。調べてみるとダイアゴン横丁のモデルになったという噂も。ハリー・ポッターのグッズを取り扱う店も多く、品揃えも充実していました。
尚、ロンドンでは断念したアフタヌーンティーをヨークでしたのですが、ロンドンより価格の低い店がいくつもあるので、コスパ良くアフタヌーンティーを体験したいならヨーク市内はおすすめです。私はアンティークショップの中にあるカフェでアフタヌーンティーをしたのですが、2人で40£、1人当たり20£でボリューム満点、とっても美味しかったです。
ロンドンより北編まとめ
まず、注意点としてスコットランドに属するエディンバラ、およびイングランド北部の都市はロンドンよりも気温が下がるので、長袖の上着は必須です。正直ボトムスも長ズボンやロングスカートの方が良いです。それくらい朝晩は冷えますし、気温も20℃前後までしか上がりません。寒さ対策は必須です。
エディンバラはハリー・ポッターシリーズが生まれた都市だけあって、古い市街地を歩くと魔法界の雰囲気が漂っています。ハリー・ポッター関連のツアーも多いので、計画時点でエディンバラ市内、エディンバラ発のツアーを調べることをおすすめします。個人では行きにくい場所にもガイドの案内付きで簡単に行くことができますよ。
アニック城はハリー・ポッターのロケ地となった庭は勿論のこと、それ以外にも展示が充実していて、特に公爵の住居である城の内部は必見です。広場ではイベントも行われており、丸一日楽しめます。ただし、荷物預かりはないので、荷物が多い場合はツアーで参加するか、城周辺で宿を取るなどの工夫が必要になります。機内持ち込みできるサイズのスーツケースなら持ち歩けないこともないですが……正直疲れるのでやめた方が良いです。
ダラム大聖堂とダラム城は本当に建物が美しいです。世界遺産になるのも尤もです。ダラム大聖堂は入場料がかかりませんが、ダラム城の方はツアー参加が必須で、5£ほどかかります。直前にならないとツアーの申し込みができないので、予約できるようになったら忘れず申し込みをしましょう。
ヨークは古い街並みの残る都市で、ハリー・ポッターの世界の雰囲気が楽しめます。映画のロケ地とされたわけではないのですが、シャンブルズ通りはまさにダイアゴン横丁です。街そのものにも中世の雰囲気が漂っています。比較的安くアフタヌーンティーも楽しめるので、ぜひ立ち寄ってほしい都市です。
次回、オックスフォードとレイコック村について書いて、ハリポタ巡礼旅に関する記事はおしまいにしようと思います。最後までお付き合いいただけると幸いです。
À bientôt !
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