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ハリポタ聖地巡礼旅ーロンドン近郊編

ハリー・ポッターの聖地として外せないのが、ロンドン近郊のオックスフォードにあるオックスフォード大学、そしてレイコック村です。今回はこの2つのロケ地について紹介します。

オックスフォード大学

オックスフォード大学は非常に歴史ある、世界で最も有名な大学の一つです。キャンパスがあるわけではなくオックスフォードにあるさまざまなカレッジの集合体となっており、ハリーポッターシリーズと関係があるのはクライストチャーチ、ニューカレッジ、ボドリアン図書館です。

今回はなんと、運良くクライストチャーチの寮に泊まることができました。寮は個室でバス・トイレは共用となっていました。部屋にあるのは勉強机と椅子、ローテーブルと1人掛けのソファ、冷蔵庫、電気ポット、備え付けの本棚、クローゼットや衣装箪笥などの収納、ベッド、洗面台でした。そして驚いたことに、キッチンも水回りもないのに勉強部屋と寝室で2部屋あるんです……何と贅沢な……。

1部屋目。とにかく広い。
自分の荷物が写っていたのでマーカーで塗りつぶしました。
2部屋目のベッドルーム。
箱の中にはシャンプーなどが入っていました。
この部屋だけで私が普段住んでる部屋の面積を超えそう。

寮に宿泊すると朝食が付いており、ホグワーツの大広間のモデルと言われるクライストチャーチの食堂で食べることができます。朝食の品のラインナップはイングリッシュブレックファーストで、お盆をもって取り分けてくれるシェフ(?)のいるレーンに並び、欲しいものを言って取り分けてもらいます。さすが紅茶の国、ドリンクバーの紅茶は非常に種類が充実していて、クライストチャーチ寮限定の紅茶もありました。

朝食の際の大広間の様子。
学生や教授、、サマースクールの参加者、私のような旅行者等様々な人が朝食を一緒に食べます。

クライストチャーチの夏季公開部分全体を見て回るにはツアーに参加する必要があります。オーディオガイドを用いたセルフツアーで、ガイドには日本語(一部英語のみの項目有り)があるので英語が苦手でも安心です。階段や食堂などハリーポッターの映画のロケ地はこのツアーで見ることができます。

他にもクライストチャーチの歴史や教会などを見て回ることができ、希望者はキリスト教の信仰の有無に関わらずミサへの出席も可能です。運が良ければ生のパイプオルガンの演奏を聞くこともできます。

ハリーたちがホグワーツに入学するシーンの
ロケ地となった有名な階段。
中央に庭があり、それを取り囲むような建物が立っています。
クライストチャーチ教会の内部。

ニューカレッジやボドリアン図書館も、見て回るにはニューカレッジやボドリアン図書館主催のツアーか、各旅行社が企画しているツアーを予約し参加する必要があります。私はニューカレッジのOBによるツアーに参加しました。

ニューカレッジにあるこの庭もロケ地。
ニューカレッジの食堂

レイコック村

レイコック村(ラコック村)はゴドリックの谷のモデルとなった小さな村で、ロンドンからであれば電車に1時間ほど乗ってChippenhamという街に行き、そこからローカルバスに乗って向かうことができます。

ただ、私がオックスフォードからレイコック村に行こうとした日はイギリス全土で鉄道のストライキが起きており、電車が動いていなかったのでタクシーを使わざるを得ませんでした。オックスフォードからレイコック村まで、タクシーだと200£ほどかかりました。

レイコック村にはレイコック・アビーという修道院があり、この修道院はホグワーツのロケ地として使用されました。他にもダウントン・アビーなど様々な映画、ドラマのロケ地となっています。

また、ゴドリックの谷にあるとされたハリーの生家やスラグホーン先生の家といったロケ地もあります。それらを目当てにする観光客が多いからか、Googleマップで検索すると位置情報が表示されます。個人宅なので、写真撮影は静かに行いましょう。

ロケ地として有名なレイコック・アビーの廊下
この部屋はホグワーツの教室として使われました。
ハリーの生家(ポッター夫妻の家)
この家の近くにレイコック村の教会があります。
スラグホーン先生の家

レイコック村での宿泊はホテルよりも飲食店と宿泊所が一体化したInnという宿を選ぶことをおすすめします。というのも、朝食込みの値段がホテルよりもInnの方が安く、飲食店の少ないレイコック村でレストランを探す手間が省けます。Innで提供された食事はリーズナブルな価格でとても美味しかったです。

朝食のイングリッシュブレックファースト
客席にこんな展示も
フィッシュアンドチップス

レイコック村自体はとても小さく、1日あれば十分観光することができます。昔ながらのイギリスの田舎の風景を楽しんでください

昔ながらの街並み

おまけ:イギリスからの帰り道

盛り沢山なハリポタ聖地巡礼旅を終え、最後にロンドンの丸亀製麺で夜ご飯を食べた後、フランスに帰るのにFlixBusという長距離バスを利用しました。ロンドンの場合、ビクトリア・コーチ・ステーションが主な発着駅です。

バスで国境を越えるのはユーロスター以上に簡単で、出発する国(今回ならイギリス)に設置された検問所でパスポートを見せて終了です。手荷物検査もないので毎度「大丈夫か?」と思うのですが、往来の多いヨーロッパでは一々検査などやっていられないのかもしれません。

さて、検問所でハンコを押してもらってバスに戻りしばらく走った頃、再びバスが止まり運転手にパスポートを回収されました。検問所で出入国の手続きは終わっているはずなのにどうしてだろう、と不思議に思いながら、カーテンを開けて外を見ると……

なんと、バスがフェリーの中にありました!

「いや、聞いてないけど」と思いながらFlixBusの発行するチケットの詳細を見るも、フェリーに乗るとは一言も書かれていません。ドーバー海峡の間を走るユーロスターには人だけを乗せる車両以外にも車やバスを乗せる車両もあり、私はてっきりそれで海峡を往復するのだと思っていたので、フェリーは予想外でした。

パスポートと何やらチケットを渡された後、皆バスを降りてフェリーの客室へと向かいました。船内にカフェテリアや免税のお土産屋さん、小さなゲームセンターなどもあるかなり立派なフェリーで、DFDSという会社が運行しているものでした。

カフェテリアの様子。

そして、パスポートと共に渡されたチケットは無料の朝食チケットで、カフェテリアで使えるものでした。朝食はイングリッシュブレックファーストと軽食パンのどちらかを選ぶことができますが、なんと、提供されるイングリッシュブレックファーストは普通にDFDSのフェリーに乗るのであれば11€かかるものなのです!フェリーに乗ったのは午前3時頃でしたが、夕食がうどんでほぼ消化済みだったこともあり、私はイングリッシュブレックファーストを選びました。

のんびりと海を見ながら朝ご飯(夜食?)を食べていると、徐々に日の出の時間が近づいてきました。まさか船から朝焼けを見ることになろうとは夢にも思わず……窓ガラス越しなので綺麗に写真は撮れませんでしたが、実際に見た景色はとても綺麗でした。

フランス・カレーの港に着きました。

それにしても、早めにバスのチケットを取ったこともあり私は約40€しか運賃を払っていないのですが、フェリーに朝ごはんにと至れり尽くせりで……いいんだろうか、と心の底から思いました。ヨーロッパ、凄い。

以上でイギリス、ハリポタ聖地巡礼旅に関する記事は終わりです。フランスとイギリスは海を隔てているとはいえ、たった34kmしか離れていません。特にハリポタ好きさんがフランスに長期間滞在するなら、是非イギリスでの聖地巡礼も視野に入れてほしいなと思います。

Au revoir !

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