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僕には塩田という今でも仲のいい友達がいる。飲みに行くと、いつもこの話をする。



高校2年の夏。


僕のクラスは
みんな仲良くて
よく他のクラスの友達から
仲の良さを
羨ましがられていた…


~~~~~~~~~~~~~~~


司会
「抽選の結果なんやけどー
 うちらのクラスは…
 
 ………。
 

   見事!!!
 当選したので
 当日ステージが
 使えることになりましたー♪イェイ!!」


一同
「イェーーーーイ♪」



(へーーー今年は舞台かー)


僕の通っていた高校は
文化祭といえば…


クラスで
体育館のステージを
貸し切って
盛り上がろうぜっ!!
いぇーい!!!
ってのが伝統だった。


そんなわけで
僕の
たった一度しか来ない
高校二年生の文化祭は


ステージで
ミュージカル風の
ライオンキングを
することになった…


~~~~~~~~~~~
まず演者と
演者以外のサポート役に
分けることにした僕たち。


もちろん僕は
演劇なんて
できるタイプではないので
サポート側にまわった。


他のみんなも
演者とサポートに
ドンドン分かれていく。


そして次は
配役とポジション決めだ。


なんやかんやあって
僕は照明係に
立候補していた。


男側の主役は、推薦で
頭もよくて、運動もできる
”みっちゃん”になった。


女側の主役も、推薦で
ダンス部で、歌もうまい
”のんちゃん”になった。


続々と
他のみんなの配役が
推薦で
決まっていくなか…


塩田だけは
ソワソワしていた…


どうやら演者側に
立候補したものの


塩田だけが
いまだに誰からも
配役の推薦をされずに
余っているから
みたいだった…



「大丈夫。おまえは、
 秘密兵器やからや笑
 
 俺がそのうち
 推薦したるから笑
 安心しろって!!!」


塩田
「ほんま???
 マジでお願いなー
 ほんま今キツイわー
 メンタル的に……
 俺も早く役欲しいなー」


けれど
サポート側のポジションも
続々と決まっていく中


塩田だけは
フリー契約のままであった。


ここで
塩田について
説明しておこう!!!!!


~~~~~~~~~~~~~
塩田(仮名)
身長は190ぐらいある長身。
目が細くて
コオロギみたいな顔。笑
クラスの愛されキャラ。


当然この塩田も
みんなと
ウェ~イしたいので
演者側に立候補していた。


あわよくば文化祭で
女子と仲良くなって
彼女を
作るところまでを
計画していた模様。。。


~~~~~~~~~~~~~


司会(女子)
「塩田だけ
 余ってるやん!!!笑
 あかんやん!!!
 もったいないやん!!笑
 みんなー
 塩田の役はどうするー?」


みんなが
フリー塩田に気が付いた瞬間だった。


チラッと
僕は隣の席の
塩田を確認すると…
こっちを見ながら
微笑んでいた…


多分…



塩田
(らむと…頼んだでッ♪
 いい役を推薦頼むッ!!!
 彼女作りたいねんッ!!!)
なんて思っていそうな顔だった。


僕は
塩田に向かって
任せとけ!と
言わんばかりに
ハンサムな顔を返した。


そして…


「はいッ!!はいッ!!!!
 塩谷にイイ役あるッ!!!
 推薦したい!!!!」


司会&みんな
「おっ♪なになにー?」

                 

                           
                 
塩田の心臓
  「ドックン…ドックン…
   ドックン…ドックン…」

                   
                        
                               
                             
                              
                  
                  

「木!!」

                    
一同は爆笑…
塩田は唖然…


そして
僕からの推薦と
クラスのみんなからの
他薦によって
                


無事塩田は
配役:木 を手に入れた。


また次回。



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