全英語学習者に届けたい…前田裕二さんの『メモの魔力』は伸び悩みの壁を打ち破る最高の一冊です。
英語学習には泥臭さがつきもの。自分が泥臭く取り組むことで成長するし、人が泥臭くやっている姿を見ていると、「自分もやってやるぞ」と奮起する。
日本の中でもトップクラスに忙しい前田裕二さんが3日も徹夜をしている姿を見て、こんな風に思った人は多いはずです。
「本当に忙しい人ですら、自分の時間を、いや命を削って成し遂げようとしている。自分もやらねば。」
そう思った今がチャンス。
やるなら今。
ぼくはイチ学習者として、スピーキングの伸び悩みを感じていました。どうすれば壁を打ち破れるのか。あまりに悩みすぎて、食欲が落ちたり、眠れなくなったりすることもありました。「できない」「伸びない」の言葉を何度自分に浴びせたことか。
でも、人に言っていて、自分がやっていないことに気づきました。
「何ができないのか?」
「どこが伸びないのか?」
ぼくが普段、TOEIC などの指導をしているときに伝える「自己分析」をしっかりとしていなかったのです。つまり、自分ととことん向き合っていない。具体的に「できない」ことや「伸びない」理由を探っていなかった。
そこで出会ったのが、先にご紹介した前田裕二さん。実は、著書『人生の勝算』を読んでから大ファンです。「努力の人」という言葉がぴったりで、著書の中に次のような記述があります。
英語学習に通ずることでしょう。この言葉に共鳴したぼくは前田さんをメンターとして師事するようになったわけですが、そんな前田さんの「メモ」に関してはノーマークでした。そこで、前田裕二さんが3日徹夜した本と密接に関連しているであろう「メモの書き方」の記事を読み漁りました。代表的なものを一つご紹介します。
【前田裕二】日常すべてがビジネスアイデアに変わる戦略的メモ術
この記事には次のような記述があります。
この記事はビジネスアイデアを創出するという文脈なのですが、ふと「このメモフォーマットを英語学習に転用したらどうだろう?」という思いに至りました。
自分ができていない部分を具体的に「ファクト」として書き出し、それらを一般的なことに「抽象化」する。そのあとで、抽象化したものから、自分の次の行動に「転用」することを書き出す。
英語学習の壁を打ち破るために必要な「自己分析」において、このメモフォーマットはとてつもない威力があると実感しています。メモに書くためには言語化が必要なので、曖昧な考えのままではいけません。そこを自分の経験から言語化したり、ネットなどで調べて言語化したり。
例えば、「英語を話しながら、日本語が思い浮かぶ」というファクトがあります。これを抽象化すると「日本語を通した英語の処理は負荷が高い」と考えられます。同時通訳者が15〜20分で入れ替わるというエピソードが有名ですね。そして、これを元に「英語をイメージに置き換えるステップを組み込む」という転用先を見つけました。今までは「英語を話す」というふわっとしていたものが「英語をイメージ(映像)を通して話す」という具体的なアクションに変わった瞬間です。その日から、英会話をするにも、音読をするにも、「イメージを通して話せ」と脳が指令してくれるようになりました。
しかも、書き出すことで何度も目にすることになるので、嫌でも自分の頭に「成功イメージ」がへばり付きます。
メモを通じて、自分と徹底的に向き合うことで次の行動が決まりました。そして、それらを淡々と実行し、成長を楽しむことができています。
ぜひこの「ファクト→抽象化→転用」のメモフォーマットを元にして、英語学習の自己分析をしてはいかがでしょうか?
実は、前田裕二さんの二冊目の著書『メモの魔力』が 12/24 に発売になります。発売に先駆けて、本書の「はじめに」が公開されています。その中に、ぼくたち英語学習者を勇気づけてくれる一節があったのでご紹介します。
もし英語学習で迷っていたり、壁にぶつかっていたりするのであれば、『メモの魔力』を手に取ってみると、魔力を最大限活用して、人生を切り開くことができるのではないかと思っています。ぼくらの英語学習の夢をメモで叶えましょう。
この note が一人でも多くの悩める英語学習者に届けばうれしいです。
素晴らしきメモの世界へ、ようこそ。
もし内容に共感をしていただき、有益だと感じていただけたら、サポートをお願いできますと幸いです。情報を広める手段として使用させていただきます。