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お役立ち感に胃もたれする日々。

カバーの写真を見ただけで、「エモーショナル胃もたれ」しませんか? このnoteを見たタイミングによりますが、「お腹の減り具合にかかわらず、感情的にお腹いっぱいで無理」という意味の造語です。

この「エモ胃も」は文章でも生じます。

「TOEICのスコアアップに効果的なのは」
「Twitterのフォロワー数アップには」
「一番大事なのはプロフに」

この手の字面を見た瞬間に「ああ、無理」となりませんか? 「これは役に立つぜ」というオラオラ感が凄まじくて、お腹いっぱいになります。少なくとも僕は。

SNSでは「お役立ち感」が満載ですね。Twitterはもちろん、2023年7月現在の Threads は顕著です。フォロワー数獲得のために、「え、この人までも?」と驚くほどに、お役立ち感溢れる投稿を繰り広げます。

「エモ胃も」が生じる理由を考えてみると、先述した「オラオラ感」を抱くからというのが一つ。もう少し深掘りすると、投稿の裏に「自分のフォロワーを獲得したい」という欲望が見え隠れするからです。

もっと率直に言うと、「疲れる」んですよね。精神的に「またこれか」と消耗する。肉体的には「何度も見た」と目が滑る。つまりは、何度も似たようなものを見て「飽きている」ことも理由に挙げられるでしょう。

世の中はあまりにも「役に立つ」方向に流れが加速していて、「役に立ちたい」という WILL ではなく、「役に立たねば」という MUST で人は動かされているように感じます。

そこで、胃もたれをした時に食事を減らすように、役に立たない時間を作ることをご提案します。どうでもいい時間とでも言いましょうか。

自己啓発本などでは「SNSで浪費している時間を自己投資に」のような文脈がありますが、役に立たない時間があってもいいですよね。

人生は、時間は、有限であることはわかっています。でも、すべての時間を役に立つ方向に注ごうとするのは超人のなせるワザです。頭を使わない、受け身の時間があってもいいんじゃない。

役に立たない?
意味がない?
思考力が鈍る?

うるせえ。
僕らは自由だろう。
役に立たない世界にいることが胃薬だ!

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