見出し画像

真摯に、真面目に、コツコツと

今日の写真は、僕が大変お世話になっているフライフィッシャーの大先輩と山を歩いた時の1枚で、僕らの店を応援してくださっている大切な恩人のひとり。

たくさんの恩人がいる僕らの会社ですが、最初からたくさんの恩人に恵まれていたはずもなく、日々僕らが懸命に働いていく中でたくさんの恩人が支えて下さるようになりました。

最近不思議と「起業します」という相談・報告をいただく機会が増えましたが「どうすれば一発でたくさんのファンが作れるか」ということを考えている方が多いように感じます。
または、仕事でなくとも「どうすればバズるか」「どうすればフォロワーが一気に増えるか」と、そんな声をよく耳にします。

僕はそういうことが下手なので、大抵の場合「焦らず真面目に、コツコツと」と話をしますが「どうすれば一発でたくさんのファンが作れるか」なんて、僕が知ってたらやってます…笑

でも、小さな一歩をコツコツと積み重ねることは、とても大切だと、支えて下さる方々の姿を思う度に感じます。
だから小さな一歩を、真摯に真面目にコツコツと、毎日続けていくことは、きっといつか、大きな喜びをもたらしてくれると思っています。

僕らの仕事

僕らは宮崎県という小さな商圏で小さな店を構えて、ハイキングやフライフィッシングなど、アウトドアの遊びを楽しむ道具を売りながら、自然体験の魅力を伝え、僕らの仕事が社会に貢献できるのようにと日々試行錯誤しています。

それは大きな企業から見ると、とても小さな貢献ですが"道具を売ること"というひとつの仕事に、どれだけの付加価値をつけることが出来るだろうとよく話します。

お客様の楽しみや健康

ひとつは、お客様の楽しみや健康。
自然の中で様々な遊びを楽しむお客様を拝見していると、日常的に身体を動かすようになり、身体的な健康はもちろん、ストレスマネジメントなど仕事に対する意欲、やりたいことの実現など、心身共に素敵になる方々がたくさん。
また同じ趣味を持つ友人や仲間が出来ることで、コミュニティが出来たり、拠り所が生まれ、自分を知ってくれている方が周囲にいることの安心感を持たれている方も居るように思います。

元々そうなるよう願って、ずっと試行錯誤を繰り返し続けていますが、お店に通って下さっている方々が日に日に素敵になる姿は僕らの大きな喜びや楽しみです。

地域の方々の喜びや望み

僕らは山や山間部という場所に出かけて、ハイキングやフライフィッシングを楽しむ訳で、宮崎県内の様々な場所に出没します…
そうした山や山間部は"限界集落"と呼ばれる場所も多く、小さな集落で生活を行い自分達の森を守ろうと懸命に活動される方々が居たり、自分達の暮らす土地を盛り上げていきたいと活動される方、大切な思いのある場所で事業を営む方など、様々な方がいらっしゃいます。

僕らはそうした山の麓で暮らす方々に応援いただくことも増えましたが、僕らやお客様が山や山間部に出かけることが、そうした方々の喜びに繋がるように、日々試行錯誤の繰り返し。

お客様と一緒に店に通ったり、紹介したり、山間部の方々の活動や想いを伝えたり、時に山間部の会議に参加したり、遊ぶ方々の想いを山間部の方々へ伝えたり。

そんなことを継続していく中で、徐々に山の方とお客様の繋がりも生まれ、双方の楽しみや喜びへと繋がることも増えました。

取引先の方々への貢献

そして僕が店を始めようという段階から支援してくださっている取引先の方々への貢献。

ありがたいことに、僕らに製品を卸してくださるメーカーの方々の多くは、モノ以上の付き合いをしてくださっており、僕らはそうしたメーカーの方々の想いや理念をお客様に伝えていくと共に、楽しむお客様の姿をメーカーの方々へと定期的に伝えます。

もちろんこれは、僕らが商売を考えた上でも大切なことだと思っていますが、実際にメーカーの方とお客様が交流する機会も時折作って、双方に面白い体験をしていただけるようにと試行錯誤。
そしてお客様の一生懸命に働いたお金で購入した道具が、ただの道具以上の価値になればと、お客様・製造元の双方が良い関係になるように常々配慮して働いています。

自然・環境・動植物

そして僕らが出かける自然の中という場所。
それは森や動植物という自然もあれば、それを守ったり、調査研究している方々の姿も存在しています。
また年々変化していく中で、絶滅に追いやられる寸前の動物も。
さらには僕らもまだまだ勉強が足りていない"林業"や"狩猟"を営む方々。

僕らが自然を楽しむことが、こうした自然や環境に対してネガティブな作用を起こすことであってはならないと、常々考えるようにしています。
だから僕らはお客様に、花や野鳥・動物、そして山で働く方々のことを学んではお客様にお伝えするように心がけています。

応援してくださる方も、去る方も

自然の中で遊ぶことには、どうしてもリスクが存在します。
残念ながら僕らのお客様が事故に遭遇してしまったというケースもこれまでに発生し、僕自身も怪我をした経験が過去に何度もあります。
だから僕らは危険な遊びよりも、シンプルで安全性の高い遊びをできる限り伝えながら、日々の事業を営みメッセージをお客様に届けるように心がけています。

そうしたメッセージは時に、反感を受けることもあると思いますし、共感できない方は去ってしまい、寂しさを感じることもあります。
しかし同時に応援して下さる方の温かさや頼もしさも感じます。
だから人が去る寂しさを感じる時は、応援してくださる方々の温かさを思い出して、コツコツと前へ進むように勇気をいただきます。

そんなことをずっとコツコツと繰り返しているうちに、少しずつ「地域のために」と言い始めるお客様が増え、「顧客のために」というメーカーの担当さんが増え、「遊ぶ方々のために」という地域の方が増え、最近では多くのお客様が地域の宣伝を行うようになり、僕らの店を宣伝してくださるようになり、新たな方を自然へと連れ出し様々な魅力を伝えてくださいます。
そして僕らはそうした流れを拝見して、大きな喜びをいただくと共に働く活力をいただきます。

Sustainabilityというものは、そうした良い循環を作ることがとても大切だと個人的には思っていますが、真摯に・真面目に・コツコツと何かを行うことは、それが仕事でなくとも素敵な喜びを得ることができるものだと思います。

続けられる力と工夫

最近、自分のやりたいことがぼんやりと見えてきたような馴染みのお客様。
先日飯に連れ出して色んな話をしていましたが、大抵の場合、不思議と「これだ」と自分が思ったにも関わらず続けることが出来ません。

それは成果が得られないことであったり、実感できないことに起因することが多いと思いますが、物事を継続するためには成果を実感できる工夫も大切です。人に喜んで欲しいという場合は、喜んでいる方の姿を見ることも大切。
または自分がやっていることを自問自答して、常に軌道修正することも大切かもしれません。そして時に折れそうになる時に、それでも進むという理由や力も必要です。
それが仕事であれば、継続していくだけの儲けも必要です…

「チャレンジしよう」という方の姿を拝見する度に、僕自身も初心に返り「勉強せねばな」と強く実感するのもまた、お相手の方から成長の機会をいただくのであります。

真摯に、真面目に、コツコツと。
「言うは易く行うは難し」です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?