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大阪までライブにいった件

人生ではじめてライブに行った。
中島みゆき(大阪初日)だ。
Sさんがペアチケットを獲得したので、一緒に参加した。

会場はフェスティバルホール。
フェスティバルタワーには何度も行っていたが、ホールに入るのは今回がはじめて。

ホール入口に行くとライブグッズ売り場があった。
既に売り切れていたが、3000円以上の指定グッズを購入すると、特典として中島みゆきの手書きサインのプレゼントもあった。

座席は全席が主催側による指定。
今回は幸運にも1階席だった。
ライブ前、既に楽器が設置されており吹奏楽のコンクールにも似た感じ。

ライブが定刻にはじまる。
客層は高齢者が多め。
髪が少ない人が目につく、とはSさんの言葉。
結構大きな音がなって一曲目がはじまった。
ギターやドラムの音に驚く。
そうしていると中島みゆきが現れてステージ中央で歌いだした。
少々小さいがはっきりと存在を確認できた。
一曲目だけギターを弾きながら歌っていた。
歌声以外の楽器の音も大きく、正直、アカペラで歌ってほしいと思った。
実際、楽器が大人しめの時はその声がよく聞こえる。

中島みゆきは今、72歳らしい。
私が生まれる前からシングルをリリースしているからそりゃそうなのだが、だが元気だ。
恐ろしいほどに声が通り、息がまったく切れない。
肩で呼吸することもない。
一曲歌い終わったらケロッとしてすぐにしゃべりだしたり、何曲も連続して歌ったり。
遠目から何となく見える中島みゆきは、20代や30代のボーカルだと誤認しても何も不思議はなかった(背筋も当然びしっとしていた)。

途中でSさんに言われて気づいたが、確かにバイオリンやバンド編成の生の音を聞くことも人生初。
やはりプロの生音は違うらしく、間奏もまったく長く感じない。
むしろしっかり聞こうとするとあっという間だった。

3割くらいは知っている曲だった。
そして最後は地上の星。
プロジェクトXも再開するし、今年の紅白には出場するのだろうか。
そんな大物歌手の地上の星を生で聞いた。
中島みゆきバンドが私のために歌ってくれているように感じる。
痺れたし、何か衝撃波というか音の波を感じたような気がした。

途中のMCで、いつの時代でも未来のことは分からないから今を楽しむ、だから今日この時間がとても嬉しい、といったようなことを中島みゆきは言った。
この頃読んだ本のことも思い出しながら、私の倍以上いろいろなことを経験した彼女が言うのだからそうなのだろうと思った。

2時間半くらいライブはあった。
あっという間だった。
ホールの外に出ると通路は退場する観客で溢れていた。
さっきまで中島みゆきバンド対自分だと思えていたのに、一気に大衆の中の一人に戻ってしまったことを感じた。

Sさんによると、やはり観客の年齢層は高めで落ち着いていたそう。
確かに地下鉄の客がそのまま席についている感じではあった(私を含め)。
今回のライブが初体験なので、他のところに参戦したらまた色々感じることがあるのだと思う。
年1回くらいは色々なアーティストのライブに行ってみるのも悪くないと思った。
Sさん、誘ってくれてありがとう。

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