見出し画像

11月30日 双子座満月/半影月蝕に寄せて

いつもは、新月や満月の配置について、毎回そのタイミングの前後に組んだグリッドの画像とともにブログに書くようにしているのですが……。
今回は変則的にこちらに文章を書いてみます。まだ満月時刻まで24時間ほどありますけれど。
理由は、長文になりそうだからというのがひとつ。それから、なんだかわからないけれど、いつもの満月読みとは違うふうに書きたい気持ちがあったからです。

・「古傷」に意識が向かうトレンド


11月30日の双子座満月/半影月蝕の配置を眺めていると、このところ新月や満月のたびに浮上した「古傷が刺激される」というテーマがまたもや強調されているなという印象があります。傷そのものは人それぞれ違うでしょう。ただ、なぜか同じテーマがめぐってきている、と感じている方は少なくないかもしれません。目をつぶって投げたダーツが毎回なぜか必ずそこに刺さってしまうように。


日本では今回の満月はホロスコープの12ハウスで起こります。180°で向かい合う太陽は6ハウス。何かをスタートさせる前の、浄化やリセットがテーマになりそうな配置です。


そんな満月の1週間ほど前から、体調を崩した、心のバランスが崩れた、といった話が聞こえてきて……(かく言うわたし自身も2日寝込んだのですが)。
この満月を迎えるにあたって、セルフラブがとても重要なんだなという気がしました。自分を受け入れてもっと大切にする、ということです。


・アクアマリンの話


トップにつけた画像の石は、アクアマリンの結晶です。もう15年以上前でしょうか。ストーンをワイヤで巻いてアクセサリーを作る作家さんのワークショップ(WS)で出会いました。
そのだいぶ前から鉱物やパワーストーン好きが高じて、いろんな石が手許に集まってきていました。その多くは加工されていない原石で、そのまま身に着けることができない。でも、身に着けて出歩きたくて、それなら自分でアクセサリーにできたらいいんだ!と思いつき、ネットで知ったその作家さんのWSに参加することにしたのです。アクセサリーにする石は、その場で作家さんから購入します。その日、わたしの目に留まったのはこの母岩のついた地味なアクアマリンでした。


アクアマリンはもともと好きな石だったのです。おそらくいちばん最初に標本屋さんで買ったのが、1センチ角ほどの小さなアクアマリンのかけらでした。この色に惹かれていたんでしょうね。透明で、淡いターコイズブルー。


WSでは、石を左手で保持しながらワイヤを巻いていくのですが、これが慣れないわたしにはとても難しく……。結果としてわかったことは、自分はどうもこういうアクセサリーづくりには向いていないんだなということでした。がっくり。
しかも、アクアマリンにワイヤを巻いた自作のペンダントヘッドは、不格好だったというのもあるけれど、身に着けるにはちょっと重すぎて。
そのまま、アクセサリー入れに長いことしまったままになっていました。
それが、今年の夏、アクセサリーの整理をしていていたときにひょっくり出てきたんですよね。そんなふうに再会しました。WSに行ったことも、こんな石が手許にあったことも忘れていた。
そのとき反射的に、ワイヤで巻かれていて可哀相、と思ってしまったのも不思議です(巻いたのはわたしなんですから)。


時間ができたらワイヤを取ってあげようと思って、つい先日、ようやくペンチや鋏を使ってぐるぐる巻かれていたワイヤをはずしました。石が落ちないようにしっかり止めてあったので、結構時間がかかりましたよ。
全部はずし終わって、「ああ、(緊縛wから)解放してあげられてよかった。ごめんねごめんね」と思って見てみると、ワイヤが巻かれていなかった面にも細い傷がいくつもついていて、どうやらわたしのところに来る前にもアクセサリー作りの練習台として使われていたらしいのですね。苦労したんだなぁ。


じゃあね、しばらく休んでもらったあと、いずれグリッドとかにも使わせてね、と思っていたのですが……。休む間もなく、なぜか向こうからのアピールがすごいのです――なんて書くと「ちょっとこの人おかしいんじゃ?」と思われそうなんですが、実際に石のほうからアピールしてくるというよりは、そこに置いてあるだけなのにしょっちゅう目に留まるんですよね。かなりの頻度で。それをわたしが「アピール」と呼んでるだけなのです。


・パーソナルなグリッド


アクアマリンは人がこの世に、この地球上に生まれてきたときの「ショック」を象徴する石なのだとか。「あっそうか」と腑に落ちる方と、「?」という方と両方あると思います。わたしは結構長いこと「?」派でした。いやいやいやいや、だって人生楽しいし。ねえ?って感じで。
だけれども、人生が楽しいこととか、楽しいことがたくさんあることと、生まれてきたときのショックというのは、両方感じても全然おかしくないんだよ、というふうにいまでは思うようになっています。


もうひとつ、最近気になる石がローズクォーツで、こちらは不完全であっても自分をそのまま愛するのを助けてくれる石と言われています。
この間、このふたつの石を入れてグリッドを組んで画像をInstagramとツイッターにさらっと流しただけなのに、意外にも好きと言ってくださる方が多くて。
意外にもっていうのは変な言い方かもしれませんけれど。
大抵のグリッドは新月満月、あるいは人生のイベントなどのきっかけで組むことが多いのです。でも、このグリッドは、理屈抜きに、自分のなかにある何かの自然な発露として組んだので、どちらかというとパーソナルなものという気がしていたんですね。それなのに、思いがけず気に入っていただいたようだったので、こういうグリッドが必要とされるタイミングだったのかもしれないと思ったのでした。ちなみにこんな感じです。

左上の少し濃いめの青の小さな石が標本屋さんで最初に買ったアクアマリンのかけらです。思い返せば、この子も台紙に糊で止められていたのを剥がしたのでした。アクアマリンとわたしの関係には、何かからの「解放」というイメージが重なりそうですね。

画像1


・満月/半影月蝕の起こる11月30日前後の過ごし方


1)周囲から頑張れと言われているかもしれないのですが、その前に自分を整えましょう。
頑張れと言ってくれる人たちはあなたに期待しているし、それは正直な励ましや応援の声だと思うのです。だからありがたいんですが。それに意識を向けすぎると、期待に応えようとか、失望させてはいけないとか気になることが増えて、自分の内なる声が聞こえなくなってしまう。
なので、いったん心を鎮めて、静かな時間を持ちましょう。


2)自分がどこに向かうのか。向かいたいのか。について考える猶予はまだあるので焦らずに。
すぐに答えを出さなくてもいいのです。しばらくの間、少なくとも次の新月(12月15日)まではじっくり考えたり、情報を集めたり、選択肢を広げたり、複数の案について意見を交わしたりするのに使いましょう。


3)神経がピリピリ、イライラしがちなときは、深呼吸。
リラックスできる方法は人によってさまざまだと思うのですが、独りがいい人は独りになる時間を作りましょう。人と話すほうが救われる人は、信頼できる人に話がしたいと声をかけてみて。
アロマ、お風呂、マッサージ、おいしいもの、音楽などなど、「好き」を掘り下げて探求するにはいい季節です。関心がある場合にはカウンセリングやヒプノセラピーなどを受けてみるのもいいかも。


4)最後に、古傷の扱い方。
古傷といっても、それこそこの世に生まれたことの苦痛の場合もあるし、ついこの間の失恋の場合もありえます。
どうしても繰り返しネガティブなことを考えてしまいがちですが、まず最初にしていただきたいのは、自分は傷ついていると認めて、自分の傷を受け入れることです。それは「自分のせい」ではないのですが、ほかの「誰かのせい」でもないんですよね。
そして、傷ついているからといって、「可哀相な自分」という見方をすることもなるべくやめてみましょう。「可哀相な自分」は最終的に自分で救わなきゃいけないんですけど、傷から回復するだけでも大変なのに、さらに「可哀相な自分」まで救わなきゃならないとなると、仕事が増えちゃうので。

傷のある自分も好きになることが大切なんじゃないでしょうか。
近い将来、強い自分になるためにいまは静かな内省の時間をもち、自分にやさしくすること。

それが、このところわたしがアクアマリンやローズクォーツでグリッドを組みたいと思わされたどこかからのメッセージみたいなんですよね。
満月/月蝕の前にお届けできてよかったです(^^)。長々お読みいただきありがとうございました。


グリッドについてはブログのこちらの記事をご覧くださいね
よくあるご質問「(クリスタル)グリッドって何ですか?」 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?