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35年前から住んでいるこの街の事を私はあまり知らないのかもしれない

高校時代、仙台の学校にバス通学をしていたのですが。
実家(というか富谷市の大体の場所)から仙台に向かう場合、地下鉄の最北端である泉中央駅まで行く便か、そこを通過して直接仙台駅まで行く便かの2通りがあるんです。
泉中央駅まで行く便の場合、終点のバス停はそのものズバリ「地下鉄泉中央駅」。一方で仙台駅まで行く便の場合、泉中央駅の最寄りのバス停は「前沖ミルポートS入口」という、どうにも聞き慣れない、ゴチャゴチャした名前でした。

「前沖」というのが地名だとして。
その次に「ミルポート」という得体の知れないカタカナが出たと思ったら。
そこから急に「S」とアルファベットが差し込まれて。
そしてその「入口」であると。

恐らくこの近辺に「前沖ミルポートS」という妙な名前の施設があるんだろう。一体どんな施設なのか全く見当もつかないが、バス停になってるくらいだから一般市民が使うところなのかもしれない。
インターネットも今ほど普及していない当時、そんな具合で謎は謎のまま、何度かこのバス停で降りていました。

やがて専門学校に進学して、バス通学からバイク通学に切り替わり。
その後も、就職してからはマイカー通勤になりましたし、さらには東京に転勤したりもして、バスで仙台に向かう事自体がなくなり、このややこしい名前のバス停で降りることはめっきりなくなりました。

そして時は流れて。

結婚して家を買うにあたり、何だかんだで富谷市の、実家とはまた異なる場所に新居を構えまして。基本的にはマイカー通勤ですが、先日仙台でお酒を飲むからと、久々に仙台駅行きのバスに乗る機会がありまして。

泉中央駅の最寄りで聞こえたアナウンスは何と「泉警察署前」

これは…どういうことなのか。私の知らないうちに、私の知らない前沖ミルポートSは閉鎖してしまったのか。
だとしたら、結局前沖ミルポートSとは一体何だったのか。
事件は迷宮入りの様相を見せており・・・

・・・

さくっとネットで調べてみました。

そして調べた結果分かったのは、泉中央駅で何度も見ていた、あのドーム状の屋根の建物。周りからプラネタリウムだとは聞いていましたが、あれこそが正真正銘の「ミルポートS」だというのです。

ただ、ミルポートSとしては閉館しており、現在はその建物をそのまま図書館および子育て支援施設として再利用しているようです。それでバス停の名前も、前沖ミルポートS入口から泉警察署前に変わったと。
分かってしまえば簡単なことでしたが・・・富谷に移住して35年、何度も見ていた、泉中央を象徴するランドマークのひとつと言っても過言でない施設について、この瞬間までその名前を知らなかったとは。
なかなかのショックでした。

…ん?
じゃあ前沖っていうのは?

ミルポートSが建っているあたりの地名が前沖っていうのかと思いましたが、あそこは泉区泉中央です。じゃあ前沖っていうのは一体・・・

えっそこ!? (※正確には仙台市泉区市名坂前沖)

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