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SSHって何?進路の選択肢に入れるべき?①

SSHって何?進路の選択肢に入れた方が良いの?

最近教育業界で話題になっているSSHとは一体なんなのでしょうか。

理科の勉強が充実しているの?

そんなふうに断片的な知識でそれ以降は深めていないという人も多くいることでしょう。

そこで今回は、3度の飯より理科大好きおじさんのこの私が、この記事を読むだけでSSHについて詳しくなれるように解説します。

皆さんのお役に立てれば幸いです。

1. SSHとは

まず、SSHとは何かについてです。
SSHとは、スーパーサイエンスハイスクールの略です。

文部科学省のサイトを引用します。

将来の国際的な科学技術人材の育成を図るため、平成14年度より科学技術、理科・数学教育に関する研究開発等を行う高等学校等を「スーパーサイエンスハイスクール」に指定し、理科・数学等に重点を置いたカリキュラムの開発や大学等との連携による先進的な理数系教育を実施している

文部科学省

簡単にまとめると、
「科学技術」「理科」「数学」に重点を置いたカリキュラムを展開している学校が指定されるものです。

高校が独自に行っているものもあれば、大学と提携して研究を行っているものもあります。

SSHの指定校となるには、学校が応募し、文科省から採択される必要があります。

そして文部科学省よりSSHの指定を受けた学校には、科学技術振興機構(JST)が活動推進に必要な支援をしてくれます。

JSTは物品購入、研修・講師費用等の支払いを行うほか、発表会の企画運営や情報提供等を行い、SSHの活動をサポートしています。

つまり、SSHに指定されている学校では、
「理科」や「数学」の授業が発展的であったり、探究的であったりするということです。


2. 学校でどんなことをしているの?

では、学校ではどのような発展的・探究的な「理科」や「数学」を行っているのでしょうか。

多くの学校が、総合的な探求の時間、理科の時間、数学の時間等に、何らかの研究テーマに取り組みます。
課題研究という位置付けで、仮説を立てて研究をし、結果をまとめ考察するという、大学の卒論のような形でまとめます。

小班に分かれて自分たちでテーマを決めて、1〜2年単位で研究を進め、最終的にポスター発表や口頭発表を行うという流れです。

では、実際に学校でどんなことをしているのか、その事例を見ていきましょう。

こちらは群馬県立高崎高等学校の発表です。
研究テーマは「視覚障害者の危険箇所マッピング」です。

杖にカメラを組み込み、画像認識AIがカメラで見えたものが何であるかを読み取り、首まわりにつけたスピーカーから見えているものが何かを教えてくれる機能を拡張した杖を開発しました。

例えば、道端にゴミ袋が落ちていた時に視覚障害者の方は何が落ちているのか分かりませんが、杖が画像を読み取り、「これはゴミ袋です。」と教えてくれるのです。

なかなか画期的ですね。

そしてさらに、画像認識AIを利用して、危険が多いところを、なぜ、その場所が危険なのかという情報とともにマッピングする機能も開発しました。

すごいですね。

このように、大学生顔負けの研究をSSHでは行っています。

ただ、実際はピンキリで、このように大学の研究と読んでも良いようなものから、理科の実験授業の延長といった内容の研究を実施している学校もあります。

各学校がどんな取り組みを行っているのか、事前に調べる必要はありそうです。

SSHについて、ざっくりとしたイメージが持てたでしょうか。

では明日は、これらを踏まえて、
「SSH指定校を受験先の選択肢に入れた方が良いのか?」について解説します。

乞うご期待!


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