見出し画像

ホッカホカの玄米茶

11/1(水)
天気:晴れ


昨日は月に1回のオーディションライブ!

出番前に、渋谷の閑散とした路地裏でネタ合わせ。

今回のネタは、カツラとエプロンの高速脱ぎ着と、曲に合わせたダンスが見どころで

僕はアイドルになったつもりで練習に励んだ。

11月に入ってもうずいぶんと冷たくなった夜風に吹かれながら、ひんやりとしたコンクリの上で何回もネタをする。

まさに売れない若手芸人だな

と自嘲しているうちに、出番まであともう少しとなり

会場である渋谷∞ドームへと移動することに。

そんで歩いてると突然

「あのすみません!」

と後ろから声をかけられた。

女の子の声だ!と瞬時に振り返ると

そこにはかわいい女性2人組が。

「あの、芸人さんですよね??実はさっきこっそりネタ合わせ見てて、すごい面白かったです!頑張ってください!あとこれ、良ければ飲んでください!」

そういって、僕たちにあったかいお茶をくれたのだ!

芯まで冷え切った身体もすっかり温まってしまうような、あったかい玄米茶!

受け取った瞬間、もう寒さなんて忘れていた。


だが僕は、いまだに後悔している。

驚きと嬉しさのあまり、なんにも面白いことが言えなかったことを!


「あ、別に変なものは入ってないので、どうぞ飲んでくださいね!」

と女の子が冗談めかして言ってくれたのに

「いやいや、ありがとうございます!」

って!

おい!

ただの好青年の部分出ちゃってんじゃねえか!ぽてと!

「いや変なの入っててもゴクゴクゴクぅ!」

ぐらい返せないと!

....まあそれはそれでちょっとしんどいやつか。


いやあでも、ホントに嬉しかった。


街中で知らない人に面白いと言ってもらえるなんて

芸人を志してないと絶対にないことだから。

本当にありがとうございます!


そしてそのあとのライブでも、おかげさまでガッツリウケました!

高速脱ぎ着で微妙に失敗したところがあったけど

それも笑いに変えられたから良し!

笑い声の中に拍手や「おもろw」みたいな声も聞こえたので

すんごい安心した。ホントよかったぁ。


でも、選考は落ちた。不合格。

きっと技術やストーリー性などにおいて、まだまだだということだろう。


まあただ正直、合否なんてのはこっち側の問題であって

目の前のお客さんには知ったこっちゃない話。

お客さんはとにかく楽しみにきてるんだもの。

だから、合否を求める前にまずは目の前のお客さんに楽しんでもらうのが大事だと思った。


僕は特に、とにかく面白いと思われたくて、笑ってほしくて芸人目指したんだもん!


そういう意味で言えば、結果的には悔しいけど、満足している。


これからも、なんのためにお笑いをやっててなにが本望なのかを履き違えないように

頑張ってやっていきたい!


あと玄米茶のボトルは、生涯家宝にさせていただきます!

あとダンスのしすぎで筋肉痛です!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?