ちやほやされたい

みんな、ちやほやされたい。ちやほや。「ちや」と「ほや」を、されたい。「ちやちや」でもなく「ほやほや」でもなく、「ちやほや」がされたい。

ちやほやには不思議な魅力がある。近づきたい魅力が、離れられない魅力がある。一度ちやほやされてしまって、それを求める身体になってしまうと、ちやほやのためにはなりふり構っていられなくなる。

それは、画家であれば、他人の作品を盗んだりする。自分の作品でちやほやされないのであれば、誰かの作品を盗むしかない。ちやほやは、中毒性がある。依存性がある。だからこそ、ちやほや、ダメ、ゼッタイ。

ある程度の才能があれば、ちやほやされることは仕方がない。する側も、嘘偽りなくちやほやしている。そこに何も問題はない。むしろ、それを辞めてしまうことの方がおかしい。

問題はその後で、そのちやほやが気持ちいいことだ。気持ち良かったら、人はまた、求めてしまう。だから、気持ち良くならないことだ。褒め言葉を、話半分に聞くことだ。褒められつつも、もっと凄い人がいることを知るべきだ。

僕はこの文章が褒められても、浮かれることはない。だから、たっぷりとちやほやしてくれていいんだよ。

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