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はらぺこ青虫 私見ですが、

少し前に毎日新聞で風刺に使われて、

話題になっていました。

出版元の社長さんのコメントが風刺を行うこと自体は、

表現の自由の観点から異議を申し立てるものではないとしつつも、

はらぺこあおむしのテーマである、

あおむしのどこまでも健康的な食欲と、それに共感する子どもたち自身の

食べたい、成長したいという欲求が

金銭的利権への欲望を描く今回の風刺には不適切であると指摘

SNSで拡散されて称賛された。

とあったのですが、この絵本って

そんな内容ではなかったと思います。 

表現の自由があると言いながら、公的に発言して

解釈まで決めつけるのは違うと思う。

読み手の自由です。

しかもこの解釈が変。

文学を理解しているのか?

児童文学のような抽象度の高い作品は、解釈が広げることが大事なんです。

裏にメッセージがあるような、作品だからこそ、

長く読み継がれる。

子供が読んだら、暴飲暴食はダメなんだなっていう話で、

どこに子供たちが、食べたい成長したいって読み取れるところがあるのか?

これ以外の読み方はダメって、なんなの?

あおむしに例えた、人類の話です。

冒頭 あおむしの卵が葉っぱにいて、月が見守っているんです。

卵がかえったら 太陽が見ているんです。

あおむしが最初に食べたのは、りんごです。

この辺りから、はっきりしてきましたよね。

このあと 少しずつ果物の量が増えていきます。

食べても食べても空腹は満たされません。

まさに欲深い人類を表しています。

チョコレートケーキ アイスクリーム ピクルス、チーズ、サラミ

ペロペロキャンディ スイカ ありったけの物を食べて、

お腹が痛くなって泣いてしまいました。

まさしく近代文明下の貪り。


本来の生態に戻って、葉っぱを食べるとは自然との共存

出来なければ 脱皮して綺麗な蝶にはなれないよという

人類へのメッセージだと思います。

この読み方って不適切なのでしょうかね?

エッリク=カールさん(作家)はナチスドイツ時代を

くぐり抜けた方なんで 

単に絵が可愛いとか、そんな単純な作品作るかな?


あくまでも個人的な意見です。


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