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ユルく刺さる本(・ω・)

活字大好き、本大好きの父が
マンガを読んでいた。滅多に無い事である。

いや、父がマンガを読んでいるのを見たのは
初めてだ。

昔、音楽に全くと言っていいほど興味の無い父が
THE BLUE HEARTSを聴いていた時と
同じぐらい驚いた。

「父さんがマンガを読んでいるなんて珍しいね」
「どんな本なの?」

『年寄りの気持ちが解る本( ̄▽ ̄)』

父は少しニヤけながら こちらに目線を移し
再びマンガ本に視線を落とした。
(ちなみに新聞の書評を読んで購入したらしい)

次の日
活字が苦手、本なんて もってのほか
漫画は はるか昔『花の慶次』を読んだきり
という面食いな母が
父が珍しく読んでいたマンガを借りて
割と熱心に読んでいた。
これまた珍しい。
(ちなみに父はイケメンではない)

著者はカレー沢薫さん。
画風はゆる(くて)カワ(イイ)。

パッと見、80代の父や70代の母が
ハマるマンガには思えない。

母が読み終わったタイミングで
私も借りて読んでみた。

結果、ハマった。

『カレー沢薫』なんて著者名ふざけ過ぎてるし(褒)
画風も ゆるゆるでカワカワなのに
内容が鋭いし、深い。

3分ぐらいで読める短い話が19本。
どの話の登場人物も
街の中で見かけたりすれ違っているような
ごくごくフツーの人。

老い、親子関係、夫婦関係、嫁姑関係、、
誰もが経験するだろうけど
あえて声を大にして言わないような心情や
目の前に在る現実を
バッサ!バッサ!と描いている。
けれど、不思議と傷つかない。
むしろ読むとホンワカした気持ちになれる。

人生満ち足りている♪と思える時は
あまり響かないかも、だけど、
自分の人生に疑問を感じたり、
何か足りない気がすると思う時にオススメ。

まぁ、こんな『わたし』だけど
生きてていいよね、みたいな🍵

この先スキマ時間に読み返したくなりそうなので
電子書籍で購入しちゃった♪

画風は ゆるゆるカワカワ(・ω・)

大人気の奇才が描く「人生」ーー!!

うまく笑えず誤解を招き、ムキになって失笑を買う。
みんなと同じように楽しめない。みんなが嫌いなことが好き。
なんで自分は、こんな自分なんだろう?
でもきっと、それが証拠。わたしの証拠で、あなたの証拠。

私たちの心の「自分では手の届かない」部分をじんわりほぐすオムニバスショート! 悩めるあなたの心に寄り添う一篇が、きっと見つかります。

小学館コミックの作品紹介より

著書のどこを探しても
著者紹介が見当たらなかったのでググってみたら
アラフォーの既婚女性。

去年末に第1巻が出ていたみたい。
第2巻も楽しみな作品です( ´ ▽ ` )



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