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私が始めたオンライン学習

 新型コロナウイルスの流行で、人々の行動様式が一変して早くも7か月が過ぎた。その中で私自身が一番変わったことは、家にこもってオンラインで、仕事も学習も、そしてボランティアも行うようになったことだ。コロナ禍で人とのリアルな交流が絶たれたため、インターネットが唯一、外の世界とつながる大切なツールとなった。しかし、世界全体が同時に新型コロナウイルスという猛威に阻まれ、対面からオンラインにシフトしてくれたことで、他国との分断をさほど感じずに、私の行動様式を大きく変えることができた。
 

 その結果、いとも簡単に国境を越え、地球の反対側に暮らす人とコミュニケーションが取れるようになった。飛行機に乗って、時間とお金をかけて出かけなくても、日本で開催される興味あるイベントや講演会にオンライン参加できるのだ。これは海外に暮らす者にとって本当にありがたい。


 そこで、コロナ禍をきっかけに、二つのことを新たに始めた。オンライン英会話学習と、オンライン・ボランティアだ。
 

 オンライン英会話を始めたのは、コロナ禍になって以降、外から受ける刺激が激減し、そのことがなんだか怖く、誰かと英語で話したかったからだ。とにかく外とつながりたかった。そこで始めたのだ。外国語学習プラットフォームを提供してもらい、世間話をする感覚だ。本当に世界各国から英語を教える講師が登録されている。また、母国とは異なる場所から参加している講師も、実は多い。なので、世界に散らばる人たちと話ができるのだ。かつてジンバブエや南ア、英国他に仕事や勉強で暮らしたが、そこに暮らす講師と話すこともある。当時と今では経済も社会状況も大きく異なり、とても考えさせられる。昨日はアメリカ人と、そして今日はイギリス人と、と講師の出身地を変えると、両国のコミュニケーションの取り方比較もでき、その違いをはっきり認識できるようになった。仕事上のキャリアを話し合うこともある。人生における価値観を問い直すきっかけを与えてくれた。
 

 ほぼ同時に世界全体に襲ってきた新型コロナウイルスだが、その後の状況や対策は、国や地域によって大きく異なる。そのリアルな実態を、オンラインで聞き出すことで、自分自身の地球上での立ち位置がわかるようになった。オンライン英会話を始める前には、考えられなかった出会いや学びがあり、そうしたことを通じて、新しい形のコミュニケーションを学ぶと同時に、外国語学習でもスピーキングに関して、オンライン型学習は極めて有効だと、自身の体験から痛感するようになった。

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