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オフ会をドタキャンされて一人で外国人執事喫茶に行った話

はじめに

先日、ツイッターのトレンドに
”オフ会の無断キャンセル”というワードが入っていて、
ふと昔の出来事を思い出した。

約10年ほど前の話になるが、私もオフ会をドタキャンされた経験があり、その時の苦い思い出である。

オフ会をドタキャンされた経緯

当時、私はとある乙女ゲームにドハマリしていて、同じジャンルのオタクたちとSNSで活発に交流していて、オフ会も多数参加した。

ドタキャンされたオフ会というのはそのうちの一つである。

当時、外国人執事喫茶のレポ漫画がバズっていて、同ジャンルで特に仲の良かった人とオフ会がてら一緒に行くことになった。

その執事喫茶は完全予約制でキャンセルは基本できない。
オフ会で使うにはかなりリスキーな場所だと思う。

リアルでは全く面識のない人と会うのだ。
ドタキャンとかも十分にあり得るから、オフ会では予約が必要な場所に一緒に行くのは極力避けたい。

だけどその人は毎日やり取りしてたし、浮上率が高かったし、写真も見たことあったしで、まぁ大丈夫だろうと軽い気持ちで予約した。

オフ会の前日も「明日楽しみだね~」とか他愛ないやり取りしてたし、自分がドタキャンされる可能性はかけらも感じていなかった。

が、当日待ち合わせ場所に行っても待ち人は現れることはなかった。
Twitterにも浮上していないし、リプもDMも返事が来ない。

紛うことなきドタキャンである。

Twitter以外の連絡先は知らないので、そこで返事が来なければもう諦めるしかなくて、結局私は完全予約制の執事喫茶に一人で向かうことになった。

到着前、一応執事喫茶に連絡をして、一人が来られなくなったのでその分だけでもキャンセルができないかを問い合わせてみたがやはり無理で、その時点で私は二名分の料金を払うことが確定した。

ランチにしてはかなり高めの金額、しかもそれを二人分払わなきゃいけなくなって、道中ものすごく泣きそうだった。

いざ、外国人執事喫茶へ

まず、外国人執事喫茶とは何ぞやという話なのだが、
その名の通り執事喫茶の従業員が外国人のお店である。
店内で使用する言語はもちろん英語で、さながら自分が英国貴族のお嬢様になったような気分を味わえるような執事喫茶だ。

たぶん普通の執事喫茶よりもかなりハードルが高いと思う。
英語オンリーだし、外人相手に普通に話せる自信はない。
連れがいなかったら絶対に行けないようなお店だ。

そんな私に私は一人で突入することになったわけだ。

ドタキャンされて暗かった気持ちは、到着する頃にはどうせ高いお金を払うなら楽しもう、というくらいには持ち直していて、いざ執事喫茶へ。

お店はビルの5階に入っていて、エレベーターで向かう。
エレベーターを降りてすぐお店、という訳ではなく、まず受付をすることになる。

受付の人は日本人。
まずその点にほっとした。

予約の確認とお店のシステムの説明(店内では英語を使用、オプションの説明、執事を呼ぶ方法(ベルをチリンチリンと鳴らす)etc.)をされて、しばらく廊下で待つように指示されドキドキしながら声をかけられるのを待つ。

受付の人に呼ばれ、いざ店内へ。

店内はよく漫画とかで見る貴族の屋敷みたいな感じ。
とにかく煌びやかで、足がすくんだ。

あと扉を開くと金髪碧眼のイケメンがいた。
外国人執事喫茶なんだから当たり前だけど、めちゃくちゃビビった。
金髪碧眼って本当にいるんだ、と。

そこからのことはあまりよく覚えていない。
言われるがままに席に座り、お給仕され、ご飯を食べた。

英語専攻で人より英語はできるはずの私だったが、イケメンを前にしては無力。
顔が気になって何言ってるのかほとんど聞き取れなかったし、会話もおぼつかなかった。

唯一覚えてるのは、頭の上にティアラ乗せられたのと、プリンセスって呼ばれたのが小っ恥ずかしすぎて死ぬかと思ったこと。

プリンセスって呼ばれる経験、普通に生きてたら絶対ない。本当に小っ恥ずかしかった。

私の他にもう1組お客様がいらっしゃってて、その方は常連らしく、めちゃくちゃお嬢様になりきっててすごかった。本物のお嬢様に見えた。

食事はこんな感じ。


写真が残ってるのはこれだけ。
他にもなにかあったかも。

緊張しすぎてご飯の味は全く分からなかった。
多分美味しかった、はず。

途中トイレに立とうとしたらめちゃくちゃ注意されたのがすごい印象に残ってて、お嬢様なんだから執事を呼んで用件を伝えなきゃダメでしょ的なニュアンスで軽く説教され、お嬢様って大変やなあとしみじみ感じた。

お紅茶を飲みながら、ちょっとしたゲーム(クイズみたいな感じ)をしたり、会話をしたりしていると、あっという間に帰宅の時間。

退店前に、執事とチェキが撮れるらしく、ポーズを聞かれた。
ポーズは2択。
腕組みかお姫様抱っこか。

さすがにお姫様抱っこは羞恥心が勝って無理だったので、腕組みでチェキを撮りました。

ティアラを頭に載せてめっちゃ苦笑いで映ってる自分の写真は今でも引き出しの奥底に眠ってます。
ちょっとした黒歴史。

終わりに

ドタキャンされてたくさんのお金が消えた外国人執事喫茶でしたが、結果としては楽しかったし、すごくいい経験ができたんではないかなぁと思っている。

数年越しにこうして話のネタにもできているし。

この経験から得た教訓は、

ドタキャンされても落ち込まず、行きたいところには行った方がいい。
1人でも何とかなるし、楽しめるよ!

ということですかね。

オフ会をドタキャンされたことも、外国人執事喫茶に1人で行ったこともどちらもいい経験でした。

機会があれば外国人執事喫茶リベンジしたいな。

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