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CreepyNutsは陰キャなのか?

情熱大陸でCreepyNutsが特集されてからはや一週間。確かにスタッフさんの労力を感じたし、CreepyNutsの良さも伝わった。しかし、私は未だに腑に落ちていないことがあるのだ。

CreepyNutsって陰キャなの?

武道館公演を見に来たファンが情熱大陸スタッフに彼らの魅力を聞かれて、「陰キャ感」だとか「ダサかっこいい」だとか言っていた(情熱大陸側の演出としてそういうコメントを拾っているだけではあるだろうが)。はて。それが魅力なの?という疑問の前に

そもそもCreepyNutsは陰キャなのか?

と思ってしまった。

どういうことか。結論から言うと彼らは陰キャでも陽キャでもないのだ(そもそも陰キャ、陽キャという分類自体がサムくね?とは思うが)。そして、その中途半端なポジションどりこそが彼らの人間臭さであり、魅力なのではないかと思う。

1番わかりやすいのは「助演男優賞」に収録されている「どっち」と言う曲だ。


俺達の居場所は無かった…
だけどそれで良かった


白なん?黒なん?
陰なん?陽なん?
右なん?左なん?
どうなん?わからん?

「陰なん?陽なん?わからん」って歌ってるじゃねえか!!!!!!!!!

はい!一目見てわかるように隠でも陽でもないんです。歌詞から読み取りも汲み取りもしなくて大丈夫でした。

とはいえこの曲がどんなテーマなのか軽く触れると、彼らはもちろんドンキ=陽キャ/DQNでなければ、ヴィレバン=(どちらかと言えば)陰キャ/サブカルでもないですよっていう曲です。

この曲を発表した当時に、どこかのインタビューでR-指定が「自分たちは(HipHop業界では珍しいので)サブカル寄りのラッパーとしてカテゴライズされて紹介されることが多いんですけど、別にそんなこともないぞ」みたいなこと言ってました。

3年経った今でも情熱大陸で同じ紹介の仕方されてましたね☺️

次に紹介するのはR-指定がソロ時代にリリースしたアルバム「オピニオン」から「イマジン」です。

まあ貧乏じゃねえが
金持ちじゃねえ
何不自由ないけど自由でもない
普通のレールの上、特に夢もない
言われるがままに袖通した制服
パッとしねえ青春

何不自由ないけど自由でもないんですよ。どっちでもないんですよ。だからこそ私は共感するんです。かく言う私も、家からチャリで行けるからという理由で選んだ高校の制服に袖を通した人間です。現代人にはこのタイプが1番多いんじゃないですかね?

私は「陰キャ感」ではなく、この「モブキャラ感」に共感しました。情熱大陸のスタッフさん、このニュアンスの違い伝わってますかね?

そんな「何してもダメだった少年」が多くのファンに囲まれ、自信をつけ、ボースティングをし、果ては人を勇気づける曲まで書く、という話は多少主題からずれましたね。

とにかく、彼らは確かに「女の子が怖い」タイプではありますが、陰キャにも陽キャにも属さなかった、いや、属せなかったのです。

とまあここまで色々と書いてきましたが、そもそも陰キャ陽キャってカテゴライズすること自体楽しくないしやめましょうってな話です。まあまあまあ要するに

みーんなちがってみんないい!その通り!

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