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そんなつもりじゃ…


「そんなつもりじゃなかった。」
「まさかこんなことになるとは。」

こう言うセリフを学校にいるとよく聞く。学校だけでなく社会のなかでも度々耳にする。

例えば、あなたが親だとしてこどもにおもちゃを買ってあげた。しかし、そのおもちゃで子供が遊んでいたときに大怪我をしてしまった。そのときあなたに責任は発生するだろうか。おそらく「こんなことになるなんて」と悲しむだけだろう。

これはとある哲学の話。「結果」と「意図」どちらを優先するべきかというもの。

結果のみを重視するという考えがある。しかし、この考え方に従うと道徳が死んでしまう。例えば、思いっきり皮肉をこめて「あなたはかっこいいね」という。相手はあなたの発言の意図を読み取り怒ったり悲しんだりするだろう。しかし、結果として起こったことはあなたが相手を褒めたということになる。結果のみを重視した場合、こういう行為が許されてしまう。

逆に意図を重視するという考えもある。これも、おかしな状態に陥ってしまう。つまり、良かれと思ってやったが相手に迷惑をかけるということが起こらなくなるのだ。時として間違った考えに従って悪行をしてしまったとしても、当事者の善意によって行われた行為であれば容認されてしまう。

このように意図と結果のどちらかを重視すると色々と不都合が起きる。現実的なのは「行為を行う前に想定できた結果に対しては責任を持つ」という考え方だろう。自分の行為がもしかしたら他人に迷惑をかけるかもしれない。その可能性を考え抜いた上で、それでも起こった想定外の結果については、仕方ないと割り切るということだ。

前置きが長くなったが、これをバスケに置き換えるとどうか。長いので次回に続きます。

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