洗濯狂騒曲(3)終



*紙に書き出し始めたタイミングで偶然安くなった

 5月が終わりそうになっていた。でも上旬に壊れた洗濯機はそのままだった。
 絞るのが大変な洗濯物は溜まり始め、着られる下着はカウントダウンを始める。
 家族全員面倒くさがって安くて騒音値の低いモデルを選ぶことを諦めていた。
 正確に言えば姉はHタチのBートウォッシュが購入候補から外れた時点であまり興味がなくなってしまったようだった。
 その時点でJーシンで安かった(私が候補に入れた)モデルはT芝、Pナソニック、シャープ、SャープのJーシンオリジナルモデル(乾燥機機能付)、Aクアのインバーター無のものとAクアのインバーター有のもの。
 それぞれ紙にWhや騒音値、大きさや機能、良いレビュー悪いレビューなど書き出してみることにした。
 騒音値がぶっちぎりで低かったのはAクアのインバーター有のモデルで、私のイチオシ機種だった。
 しかし我が家では洗濯機の上に門の字のような形のシュラフを置いているため開閉できる高さに上限があった。
 Sャープの乾燥機機能付きもBートウォッシュと近いものを感じ、6.5kgと容量は小さめだったもののこれまたとても惹かれるものがあった。
 しかし、考えたら今まで使っていたのがシャープの機種で、使用限界数を超えて20年ほど保った。
 それを考えるとドアを半分に折り曲げることができて、そこそこ安いシャープのモデルには引き寄せられるものがあった。
 騒音値はその候補のなかではわりと高いほうだったのだけど壊れた洗濯機よりはましじゃろう、と母による鶴の一声で購入を決めた。
 それでも私は乾燥機機能付きかAクアのインバーター有を推したが母に「たくさん能力があっても複雑なのは壊れやすいんじゃない? だから単純なのでいいよ」
 と再三に渡って言われてしまったので引き下がるより外なかった。


 なぜJーシンにこだわったのかはいずれ書くとして(理由の一つは保証やリサイクル料金などが他店より安かった)、次回はエピローグです。





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