子供の時してた遊び

子供の時を思い出して欲しい。暇な時、ふと思いついた時、どんな事をしていただろうか。

私はよく晴れた日は特に、空中の透明なクリップを目で追いかけていた。

小学校の体育とかで、薄ら寒いグラウンドで先生が声を張って何やら説明している時はよく空を見上げていた。大抵そこには透明なクリップがあって、視界の隅などにあるのを真ん中で捉えようと視線を動かすと同じスピードで逃げてしまう。それをどうにかこうにか真ん中に持ってくるために視線を早く動かしたり、あるいはバレないようにゆっくりと慎重に動かしたりしていた。

これは別に白い粉末的な物をキメてた訳では無くて、いわゆる飛蚊症という簡単に言うと目の錯覚みたいなもので、人によってはミミズみたいだったりねじ曲がった針金のような形の透明な物が視界を動いたりする大抵は健康上問題ないものである。

私の場合はちょうどクリップのような形をしていた。それを授業中などの暇な時によく目で追いかけ回していた。

他人には見えていない自分だけのおもちゃだと思ってちょっとだけそのクリップに親近感のような感情を抱いていたかもしれない。


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