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【めっちゃ秋】香水専門店がメゾン マルジェラの「オータム バイブス」をレビューします

こんにちは。ネット香水専門店CelesでSNS運用を担当している立井です。

みなさん台風は大丈夫でしたか? 台風が直撃した地域の方、暴風域に入りまくった方、関係ないと思っていたらメチャクチャ雨に降られた方、たくさんいらっしゃると思います。みなさんの命が無事であることを祈ります。
ご自宅や職場に被害を受けた方は、まだ普段の生活や娯楽のある毎日に戻れないかもしれません。苦しい日々が続くかもしれませんが、少しだけでも息抜きしてみたり、好きだった香りを楽しむ時間を作ったりして、心の健康を守ってくださいね。

さて、今回もCelesで最近リリースした香水のレビューをお届けします。
前回レビューしたのはパルル モア ドゥ パルファムの「ウェイクアップ ワールド」。すっきりと目を覚まさせてくれる、それでいてさりげなく華やかな、お洒落な香りでした。気になる方はこちら。

(さやか)
ベルガモットのあとに出てくる、肌馴染みがいい甘さ控えめのフゼアのせいでしょうか。 個人的には、フゼアがマニッシュ過ぎないのがかなり好印象です。メンズフレグランスだと派手に転びがちなムスキースキンの女性にも受け入れられそうです。

(立井)
「自分、香りわかるんで^^」みたいに通ぶって話を進めようとしたのに、急にわからない単語が群れで襲ってきてびっくりしています。

(さやか)
流れ変えましょう! 

日々他人のやさしさで生きています

「ウェイクアップ ワールド」は、香水初心者から上級者まで楽しめそうな香りでした。もちろん鼻の敏感さ(?)によって楽しみ方は変わりそうですが、「難しそうなコンセプトはちょっとな……」という初心者の方でも手に取りやすそうでした。

そんな今回は、9/18にリリースしたメゾン マルジェラの「オータム バイブス」をレビューします。

Maison Margiela – Autumn Vibes
(メゾン マルジェラ – オータム バイブス)

夕刻色に染め上げる秋の陽、樹木の間を差し込む光に照らされ、大気を漂うピックペッパーの輝き。秋深まる森へと足を踏み入れると落ち葉と枝が乾いた音を鳴らす。枯葉の下であたためられた土や苔の湿ったにおい。秋の淡く霞んだ空気を吸い込み、吐きだすシダー。またこの季節に抱かれ、心地よい喜びに満たされるオータム バイブス。

マルジェラの香水ボトル、上のほうのわずかな布地部分の触り心地が良くて好きです。フタがないのも薬品ボトルっぽくてかわいいですが、先日某テレビ番組でマルジェラの香水が査定された際「フタがないので減額!」と紹介されていて戦慄しました。

これはいったいどんな香りなのでしょうか。


ブランド説明

まずはブランドの紹介です。
今回紹介する香水のブランドはMaison Margiela(メゾン マルジェラ)。香水だけでなくファッションアイテムもフェイマスで、オシャピーポーマストバイチェケラしているブランドですね。

世界中で見出だした過去の優れたアイテムを複製した『メゾン マルジェラ』のファッションやアクセサリーの「レプリカ」コレクションからインスパイアされたフレグランスシリーズ「レプリカ」は、2012年の発売以来入手困難なアイテムが続出。

香水一つひとつが「ある年」の「ある場所」をテーマにした香りとなっていて、それぞれに「ストーリー」が存在。
ラベルには香りに出会った年や起源、説明が記載されている、なんともロマンチックなフレグランスシリーズ。

エモ度0のルー語の後に食らうまじめな解説はいかがですか? 温度差で風邪引いたりしていませんか? そうですか……。
さておき、人間って唯一無二・その一瞬にしかないものを求めがちなので、そういった意味でもマルジェラの香水は特別感があっていいですよね。


レビュー

それでは香水のレビューに入りましょう。


コンセプト

「秋の森林での回想と逃避」がコンセプトだそう。すでにオシャが過ぎる。
インスピレーション源は、メープル街道が美しい2018年のカナダ・モントリオール。行ったことがある方はぜひ香りと記憶を比較してみましょう。

ブランド紹介に前述したように、マルジェラの「レプリカ」シリーズはボトルに香りが再現する場所・シーン・年が刻まれています。ボトルだけでなくパッケージにもコンセプトの写真があしらわれており、エモーショナルな世界観に触れることができます。

ちなみに、海外ではラベルのシーンや説明をご自身の好みにアレンジできるパーソナライズサービスがあるそう。日本でも表参道の「レプリカ」フレグランスストアで期間限定サービスとして行われていたらしく、今後もシーズンに応じて実施されるようですね。
やっぱり一瞬を閉じ込める限定ものに人間は弱い。月見バーガー然り


香りについて

食事制限中の煩悩をチラ見せしたところで本編に入ります。

今回レビューするのはこちらの2人。

フレグランススタイリストの阿部さんです(香水強者)
発狂しかけている立井です(香水初心者)

香りものって「上品で丁寧な生活をしている人の趣味なのでは?」 と取っつきづらいイメージがありますが、そんなイメージを少しでも壊して、鼻に自信がなくても香りは楽しめるよ~というのをアピールするのもこのレビューシリーズの目的です。なので初心者の立井が参加しているんですね。(突然何?)

それでは香りを試していきます。


うお~めっちゃ秋ですね! めっちゃ秋の香りするわ


立井さんが楽しそうで何よりです
レプリカシリーズ全体に言えることですが、香りの第一印象は「わかる」です。シーンを忠実に香りで再現しているので過去の記憶が走馬灯のように蘇り、自分が持つ記憶の一部とリンクさせようとします。圧倒的に秋そのものの香りがしますよね。


わかります、こんなにザ・秋みたいな秋を過ごしたことないはずなのに、架空の記憶が立ちのぼってきます……こんな香りがする遊歩道を散歩して、たまにベンチに座って休みながらのどかな時間を過ごしていた気がしてきました


立井さんは存在しない記憶が蘇ってきたみたいですが、この香りから紡ぎ出されるドラマは人の数だけありそうで、個人的にすごく興味深いです。
恋人や子どもと手をつないで歩いた記憶、落ち葉に興奮するペットの愛らしい姿、秋空の下ベンチで読み耽った小説など……みなさんはこの香りからどんなシーンを思い浮かべるでしょうか。


こうやって香りが記憶を呼び起こすのは非常に面白い現象ですよね。
あるシーンを思い浮かべるとき、映画のように映像で再生される人とマンガのようにコマ切れで再生される人、ゲームのように断続したカットの繰り返しで再生される人がいると言いますが、もしかしたら映像すら必要とせず香りだけで再生できる人もいるのかもしれません


そんな方がいたらすごいですね! 香りの無限の可能性を感じます。


すみません、香りのレビューから外れてしまいましたね。
阿部さんはご存知かもしれませんが、私バイレードの「スーパー シダー」が好きで。この「オータム バイブス」も似た感じがして、すごく心が落ち着きます。


「オータム バイブス」も「スーパー シダー」も、まさしくシダーがメインの香りですもんね。
このシダー感が、木々のぬくもりとほんのり土の香りをまとった落ち葉、鮮やかな色彩と心地よい光を感じさせてくれます。また、特にこの香りで不思議なのは、木のなめらかな甘さと落ち葉のドライな感覚が同時に感じられるところです。


あ、少しわかるかもしれません! 全体的な香りとしては包み込んでくれるように優しい感じがするのですが、香りの要素としては道沿いに溜まった乾いた落ち葉の感じがします。
これが木を見て森を見ず、木を隠すなら森ってことなんですね


存在しない探偵小説の記憶が蘇ってたりしますか?


世界一有名な探偵の家


おすすめのシーンはありますか?


まさに秋にぴったりな香りなので、お出かけのときや秋のぬくもりを感じたいとき、リラックスタイムなどにおすすめです。


家の外でも中でも使えるんですね! となると、秋の間はずっと役立ってくれそうですね。
おすすめの使い方もあれば教えてください!


少し甘さが目立つ香りなので、腰にワンプッシュか、両足首にワンプッシュするのがいいでしょう。シミにならないよう注意が必要ではありますが、スカートの裾裏にワンプッシュしておくと歩くたびにふわっと香りが立ちのぼるので、そのようなまとい方も素敵だと思います!


ありがとうございました!
ぜひみなさん参考になさってくださいね!



おわり

ということで、「オータム バイブス」をレビューしてきました。
少しずつ気温も下がってきて秋の訪れを感じるいまの時期にこそ試しておきたい、秋にぴったりどころか秋そのものな香りでした。シダー好きな立井が思わずにっこりな香りだったので、同じくシダー好きな方はきっと気に入ると思います。
ぜひみなさんもこの香りを試してみて、秋の訪れを香りでも感じてみてください。


いやあ秋っていいですね。さつまいもやかぼちゃ、栗、秋鮭、サンマ……旬の食材がたくさんあって、スーパーに行くと目移りしてしまいます。まあ私は食事制限中なので、大したもの食べられないのですが(ここで血を流して絶命)

さておき、香りも一緒ですね。秋になると、夏の青々とした香りから打って変わって木々の香りがやってきます。私は金木犀の香りが好きなので、秋は街中から好きな香りがしてうれしいです。こうやって季節の移り変わりを香りでも感じることができるのは、なんだかとても贅沢だな~と思います。
きっとそれは香水初心者でも上級者でも等しく味わえる娯楽なので、ぜひみなさんも、少しずつ変化する日々を一緒に楽しみましょうね!


それでは、次回の記事をお楽しみに。
皆さんもよき香水ライフを!





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