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1年半ぶりに仕事に就いてみた


1年半ほぼニート生活

前の会社を退職してから、ほぼ仕事をしていなかった。月に何日か依頼された仕事をして、他は旅行へ行ったり、散歩をしたり、ぼーっとしたり。シルバー世代の人の方がもっと働いてるな、というくらい何もしていなかった。
貯金が一定の金額より減ったら仕事をしようと思っていたが、その金額になっても「働きたくない」気持ちが大きくて、どうにか働かずにお金が降ってこないかなーと願っていた。

ようやく働く気になった

1年半経過し、ようやく「働こう」という気持ちが芽生えた。2年半前、もうやり切ったと思った薬剤師に戻ることにした。今月から定期の週2回パートとスポット派遣を始めた。

薬剤師時代は、地元の中では規模の大きい病院で働いていた。しかし調剤部門は(調剤薬局っぽいところ)月に2,3回当番でやってたくらいで、患者対応もあんましてないし、薬剤師としてはそんな物知りな方ではなかったので、多少の不安を抱えながら再開した。
しかし大規模病院で10年以上働いた、というだけで貯金がものすごくあったようで、多少とんちんかんなこと言ってる時もあるけど、意外と何とかなっている。
良く考えたら、1回の夜勤で100枚、日直で300枚くらい定期的に処方をみてたこと、後輩から病棟の話を教えてもらっていたお陰だと思う。今更ながら勤務していた病院や同僚に感謝したい。

パート薬剤師になって変わったこと

パートや派遣薬剤師の仕事は、患者さんへ薬の説明(+会計)と記録書きがほとんどで、社員が薬を作くれる。もともと薬を作るのが好きではなかったので、私の場合は非正規雇用の方が合っているのかもしれない。
先ほど「表面上何とかなっている」と書いたが、あくまでも表面上なだけで実際はすぐに化けの皮が剝がれる状態である。背景は忘れてる部分が多いし、知らない薬もあるし、自宅療養の人と入院中の人では説明する部分も変わるので、再勉強だなーと思っている。

もとより薬の説明はシンプル派で、それは以前と変わってないけど、復帰してからは「早く良くなるように」「長生きできますように」という願いを込めて患者さんと接するようになったのは変化だなぁと思う。
1勤務で40~50人くらい対応するので、気力無駄使いやん、 と思われがちだけど、出てくる言葉や質問もなんかいい気がするし、何より私がやりたいのだから良いのである。願いが込められなくなったら薬剤師は辞め時かもしれない。

心は相手に伝わる

そんな気持ちで対応し始めたら、他の薬剤師がどんな意識で患者さんと接しているのか何となく分かるようになってしまった。

  1. 仕事だから説明する人

  2. 承認欲求or自己陶酔型

  3. 親身な人

に大別される。

先日、自分が患者として調剤薬局へ行ったときの相手が①仕事だから説明する人であったが、どことなく説明が冷たい感じがした。②承認欲求or自己陶酔型の場合は、できますオーラを出しながら説明が小難しかったり、良く分からん自論を掲げている。

これって薬剤師に限ったことではない。会社や個人起業家のプレゼン、セミナー、講義でも同じことが言えるのではないだろうか。自分が思っている以上に声のトーンや選ぶ言葉、雰囲気に自分の心が現れているようだ。
受講者側も何となく「この人偉そうで嫌」とか「この人になら相談してもいいかも」といった直感って案外当たっているんじゃないかと思う。

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