入所者さんの思い①
土曜日の午後。
うちの特養こ食堂では、広島カープの中継を見るため数名が大型テレビの前に集まります。
残念ながら、今日は中盤まで0-2の劣勢😥
テレビの前も重苦しい雰囲気…
「ちょっといいかしら?」
テレビを見ていた入所者のSさんが僕に話しかけてきたのは、そんなときでした。
実はこのSさん、若い頃から働きながら1人で気ままに暮らしてきたことに加えて、認知症も出現してきたため、言われることがその都度変わります。
朝食をパンにしてくださいと言われ、変更した朝食の直後に、「なんで私だけパンなの!? 他の人と同じご飯にしてください」なんてことは日常茶飯事です😅
「あら? また何か変更してください、という依頼かな!?」
と僕は身構えます。
すると、Sさんが言われたのは予想に反して
「この審判、中日贔屓と思うのよ」
「…はい?」
「いや、私はそんなにカープファンじゃないけどね。でも、これじゃあまりにもピッチャーが可哀想よ。実況も解説も中日のことばっかり! 名古屋での試合だから、仕方ないのかしらね!?」
と、ややご立腹😳
決して熱烈なカープファンではないSさん。
そんなSさんをして、「審判が贔屓してる」「ピッチャーが可哀想」と言わしめるこの投手の名は…
森下暢仁投手でした✨
※写真は広島東洋カープ公式サイト
初々しくもあり、たくましくもある。
そりゃ、90才を過ぎたSさんも応援したくなりますよ😊
今日の試合は、残念ながら負けてしまいましたが…
森下投手が降板すると同時にテレビの前から去ったSさんにとって、チームの勝敗などもはや関心がないのかもしれません😅
Sさんをはじめとする森下投手ファンの入所者さんのためにも、森下投手には今シーズンも怪我なくローテーションを守っていただきたいと思います👍
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。