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117.”未完成”の美。可能性

 その空白に人は可能性を見出すと思うのです。

再建・ノートルダム大聖堂

 先日、パリの世界遺産・ノートルダム大聖堂の再建が進み、パリの空におなじみの尖塔が突き刺さったそう。まもなく火災から5年経つそうですが(もうそんなに……)、12月の完成まであともう少しと思わせる嬉しいニュースです。

 ノートルダム大聖堂はゴシック建築様式でつくられた一つですが、代表的なゴシック建築にケルン大聖堂もあります。ノートルダム大聖堂はケルン大聖堂に比べてほんのり柔和な印象を受ける気がします。(というかケルン大聖堂がつんつんで荘厳すぎるだけ?)どちらも人生で一度は訪れたい世界遺産です。
 いや、全然2回以上行きたいですね。1回で堪能できる自信がありません。それくらいすごい。

建築中・サクラダ ファミリア

 言わずと知れたスペインの世界遺産・サクラダ ファミリア。こちらももちろん2回以上行きたい世界遺産。
 2026年にメインの塔が完成予定で、これをもって”サクラダ ファミリア”もついに完成になるのだそう?実に140年かけた壮大な工事でしたが、なんでもスペインの内戦で図面が消失し、設計した人のスケッチと模型から推測し手探りで建築を進めていったのだとか。
 それで完成までこぎつけられるのもすごいですが、何より熱量が半端じゃないです。そのままイソップ寓話のレンガ職人を思い出します。
 私もこの仕事観でかくありたいものです。

 未完成でも知られるサクラダ ファミリアですが、これがまたそそる要素でもあると感じます。「ここからまだ成長するのか…ッ!」という、さながら急成長を遂げる主人公を目の前にした敵幹部です。

人間の補完能力におまかせ

 未完成と言うことは想像の余地があるという事です。
 そこには可能性があり、可能性は無限大です。その可能性に人間は想いはせて夢をみるのです。

 完璧・完全な人はいません。だからこそ人には可能性があり、人は夢を見るのだと思います。
 ”未完成”の自分と向き合いながら可能性を魅せます。

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