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TENET

TENET観てきたけどめちゃくちゃ最高だった。観た友達からかなり複雑で難解って聞いてて、確かに時間逆行の構造は途中から理解できなくなってたけど映画としてのメッセージは十分伝わる。未来によって過去を救うことや、それでも答えは未来にしかないことや、世界や自分との向き合い方や。ダークナイトやインターステラーやインセプションよりクリストファー・ノーランの思いを強く感じれたかも。冒頭のほうにある「考えるんじゃなくて感じて」というセリフも内容を示唆してるような印象的な言葉だった。
とは言えもっと構造を理解してからもう一度トライしたいな。

Rhapsodies 2020のレコ発のO-EASTワンマンもとりあえず終わったので、気分を整理するためにも一筆したためておこう。改めていろいろ情報もまとめておきたいなあとも思ってインスタのストーリーのテキストに少し加筆してみた。
細かいことはいろいろあるけど音源にもなっている2月27日のリキッドルームからのここまでの8ヶ月間ほど、自分は好き勝手に生きてるんだなあと思うことがあって。この禍の中で2回客入れてワンマンやって、りんご音楽祭でもライブして。もちろん自分で選択してることなんだけど結局クラウドも含めてその選択を受け入れてくれる人がオレの周りにたくさんいるってことなんだよね。インタビューで言ったけどいまこの状況において自分の意思とは違う選択をしなきゃいけない人もたくさんいて、中にはライブを見に行くだけでもとてつもない社会的なリスクを背負わなければいけないヤツとかもいて。社会が歪み方が良くない方向に進み過ぎてる。いまの社会が陰湿だなあと感じるのは弱い者同士が監視し合う構造が巧妙に散りばめられていることにあるよなあと思う。パンクやロックみたいな概念も結局それに絡め取られている気がしていよいよ逃げ場がない。そういった意味ではダンスミュージックのほうが自由に対して自覚的だからもう少し希望のある答えがあるような気がする。
Have a Nice Day!の歌は一体誰のためにあるかっていったらオレみたいな自分勝手に生きてるやつじゃなくて、閉塞的な社会の中でハードに生きてるやつのためにあるはずなんだよなと思うわけだよ。20代半ばまで社会人やってたことをいまでも思い出すけど、そのときの自分みたいに生きてるヤツにこそHave a Nice Day!の歌を聴いてもらいたいなと思う。社会のキツさはあの頃より緩やかに確実にハードになってるだろうし。
あと久しぶりにワンマンやって思ったのは新曲がいまの世界にフィットしててフレッシュ感じがあったな。リアルだとは思うけどネガティブな鳴り方はしてなかったから、そこは良かったなと思う。混沌や怒りに飲み込まれることやコンプレックスに甘んじた表現は結局ネガティブなカタチでの自己愛の表出でしかないからHave a Nice Day!的になり得ない。

Rhapsodies 2020リリースにあたってのインタビュー×3はこちら。
同じ日にダラダラとやったので似たようなことしか言ってないけど微妙にズラしてはあるからカンベンな。


あとRhapsodies 2020関連のミュージックビデオもここにまとめておこう。Rhapsodies 2020は映像・デザインのヌマクラマコトくん、アレンジ・録音のマキノゲンくん、この2人がいなかったら完成しなかった。改めてウルトラ感謝。


最近は車乗るときはERAのアルバム“Ground Music”を必ず聴くんだよね。2018年の“Culture Influences”もあの年一番聴いた音源だけど、2020年は20分にも満たないこのアルバムばっかり聴いてる。彼はオレにとって現在進行形のケルアックのような存在かもしれない。ストリートのことや人生の悲哀やフレッシュが淡々と表現されているんだけど、普遍的な言葉でラップしてるからこちらの気持ちが開いていれば意味がすんなり入ってくる。装飾的な歌詞やスキルフルなラップみたいなものではないミニマルでクールな表現だからその意味に気づくまでに最初ちょっと時間がかかるけど。
あと“Culture Influences”でも顕著に感じることができたけど、音の配置の仕方が優美で音楽として非常にリッチ。抜けが良い声ではないのにしっかり聴こえるし、良いスピーカーで聴いたときは音圧に驚く。
ちなみに“JEWELS”っていうセカンドアルバムはサブスクにあがってないんだけどBandcampにあって。オレはERAを“JEWELS”で好きになったから、サブスクであがってる“Ground Music”、“Culture Influences”、“LIFE IS MOVIE”あたりが好きだったらこれも聴いてもらいてーよ。歌詞も見れるから複雑な部分を垣間見ることができるし。


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