Have a Nice Day!(ハバナイ)

Have a Nice Day!(ハバナイ)

最近の記事

2021.oct

ライブハウスで大きな音で音楽を聴きながら身体を揺らすなんてことが人間にはなんでこんなにも必要なんだろう。そんなようなことをつぶやいていた人がいたけど、本当になんでだろうな。オレは音楽ってものは心と身体で聴くもんだから「踊る」ってことと音楽は切り離せないものだと感じてるフシがあって。そうなると当然音楽はデカい音で鳴る必要があったり、踊ることにいちいち気をつわなくても良い場所であったりする必要がある。そういえば昔行ったROMZのパーティーのタイトルは「ココロとカラダ」だったな。

    • 2021 SUMMER

      今年の夏はどうだったかな、振り返ってみるとずっと楽しかったけど。いろいろ面倒くさいからもう都会にはほとんど近づかないね。友達と遊ぶときでも人がいない場所のほうがいまは気を遣わなくて楽でしょ。最近1ヶ月前の自分がだんだん思い出せなくなってるな。情報量が多いせいか、人とあまり会わないせいか。20歳ちょっと前の頃のソワソワした感じを思い出すんだよ。知識への欲求が強烈に再燃している感じはちょっと良い感じなんだよね。パンデミックを理由に人に邪魔されることなく沸々と気ままな日々を過ごすの

      • コーマック・マッカーシー『血と暴力の国』

        『Everything,Everything,Everything』はもともとAIについて歌った歌で、やっぱりボーカロイドが歌うべき歌だったんだね。こういうことは時間が経たないと分からないときがある。当時のDTM能力ではボーカロイドなんて当然使えないしどうにもなんなかったろうけど。 ジャケはHave a Nice Day!としての表現の連続性を維持するためにパブリックドメイン絵画を使用してる。自分でボーカロイド的なイラストを書きたいという欲望もあったんだけど、それはSt. N

        • 『ザ・フィフティーズ』 / D・ハルバースタム

          狂騒的なアメリカ60年代という陰にかくれた50年代とはいかなる時代だったのか。第二次世界大戦終結後の世界情勢に始まり、アカ狩り、核開発競争、テレビメディアの台頭、マーロン・ブランド、ジャック・ケルアック、エルビス・プレスリー、ジェームズ・ディーン、マリリン・モンロー、アジアや中南米諸国への植民地的介入、ペイトン・プレイス、スプートニク、クイズショー、フィデル・カストロ、その他かなり広範囲をかいつまんだ内容なんだけど、ハルバースタムの書き手としての統合力と文章自体の魅力もありつ

          東京獣道:プロローグ

          デモトラック制作作業を日々の日課にしたいと思い立って、先週から新しく作ったSoundCloudアカウントに毎日インストトラックを1つずつアップロードしている。できあがったら公開するルールにしているので毎週3、4曲はあげれそうだけど。飽き性だからな、不安だな。友達と聴かせ合うっていう遊びも兼ねてるから当分はやる。 初めこそHave a Nice Day!の楽曲アイディアを練るようなつもりでいたけど、結局は自分の表現欲求の発露なんだなと思い始めて。つまりこれはHave a Nic

          東京獣道:プロローグ

          Have a Nice Day! / みんなどこ行く

          金曜より配信を開始した「みんなどこ行く」。これは10年ほど前に作った楽曲の再録だ。確か3.11の直前にこの歌を完成させたような記憶がある。まだ社会人をやってて、楽曲制作自体は片手間に始めたばかりの時期だったので、歌詞の中に「F/A/C/E」のようなサイケデリックな構造は特になく全体としては淡々とした言葉遊びで歌は進行してゆくのが今では不思議な感じする。唯一のサイケといえばタイトルにもなっている「みんなどこ行く」というフレーズだろうか。読みが深い人はこのフレーズと現在の世界をつ

          Have a Nice Day! / みんなどこ行く

          Have a Nice Day! 「F/A/C/E」

          アルバム「DYSTOPIA ROMANCE 2021」リリースに先立ち「わたしの名はブルー」、「ノスタルジア」、「RIGHT HERE RIGHT NOW」、「F/A/C/E」、と4曲を先行的に公開した。 「F/A/C/E」は他の3曲と違って5年前に制作した曲で、今回アルバムリリースにあたりアレンジを新たにして収録することにした過去曲である。インスタライブで楽曲解説をしようかと思ったんだけど、かなり古い曲ということもあり改めてこの曲を捉えてみたいなと思って今回はテキストに書き

          Have a Nice Day! 「F/A/C/E」

          「わたしの名はブルー」英訳

          「わたしの名はブルー」のリリースから、MVとクラウドファンディングプロジェクトの公開までを先週やっと終わらせた。サブスクは順調だけどミュージックビデオの再生数はまだイマイチ伸びてこない。めちゃくちゃ悔しいけどしょうがねえな、5月6日の2本目のMV公開がいちおうの本チャンだしね。とりあえずはクラウドファンディング支援してくれた人マジでサンキュー!! 20%超えれました。気分的に鬼助かるっす。 YouTubeライブで言ったけど今夜24時に配信開始の「ノスタルジア」以降は隔週で5月

          「わたしの名はブルー」英訳

          TENET

          TENET観てきたけどめちゃくちゃ最高だった。観た友達からかなり複雑で難解って聞いてて、確かに時間逆行の構造は途中から理解できなくなってたけど映画としてのメッセージは十分伝わる。未来によって過去を救うことや、それでも答えは未来にしかないことや、世界や自分との向き合い方や。ダークナイトやインターステラーやインセプションよりクリストファー・ノーランの思いを強く感じれたかも。冒頭のほうにある「考えるんじゃなくて感じて」というセリフも内容を示唆してるような印象的な言葉だった。 とは言

          ラプソディ2020

          "2020年2月27日、いま思えばまさにこのライブをやった頃が世界が急速に傾いて行く瞬間だったのだろう。 この日は去年から続いたリリースツアーのファイナルで、また長きにわたり活動をともにしたメンバーのラストライブだった。 約3ヶ月間、毎週東京のどこかでライブをしていく中、それぞれの楽曲はライブフロアで成長していった。歌はその場所にいたたくさんの人間の感情とともに、意味やカタチを変化させていく。ときに音楽は自分の知っている自分を越えていく力を与えてくれるが、他者との関わり・時間

          LOCK DOWN:歌詞解説

          みなさま、蒸し暑い日々いかがおすごしでしょうか?わたくしはBandcampでMOODYMANNのニューアルバム購入ついでに衝動買いしたMAHOGANI MUSICのソウルフルなコンピをかけながら西湘バイパスで路駐しながらアイス食っていますよ!東京の海はドス黒いからしみじみ眺めるにはディストピアが強すぎるね。 さて、Have a Nice Day!ひさかたぶりのリリースってことで歌詞の詳細を解説しようかと思い、ややオルターエゴも交えつつPCを叩いているわけなんだけど。LOCK

          TOO LONG VACATION

          ロックンロールインダパラダイス 暴れまくってるベッドルームの中 自惚れているあの青い鳥どもを焼き尽くすようなサマーチューンOh yeah ギラギラの夜の駆け引きははじまったばかり ディスコドランカーにインターネットヒッピーズ 集まれよ 下世話なハイプ、クリシェのビーチでリズムとソウルの火遊び火遊び トゥーロングバケーション だらしないあの女の子 恋の時限爆弾チクタクチクタク いかれてるあの女の子 恋の湾岸道路ジグザグシ

          SPRING BREAKS 2020

          浜崎あゆみのvoyageと僕らの時代のマッシュアップ。もともと余った時間で軽く作るつもりだったが結局だいぶ気合い入れて作ってしまった。ポップスもアンダーグラウンドも一周すると繋がるってことだろうし、最終的に細かいことを飛び越えてゆくのが音楽の良いところだね。そういえば昔誰かが浜崎あゆみは歌詞が良いだって教えてくれてたっけな。 SPRING BREAKS 2020: ディストピア 閉ざされた僕らの街 見上げればそこには青い空があって そっとマスクを外して息をする ポケットに

          GET UP KIDS!!!:リリースに寄せて

          外がかすかに明るくなってきた。明け方まで制作を続けるがなかなか完成しない。気に入ったトラックはできているけど歌詞がハマらなくて延々とトラックを聴きながらインプロビゼーションで言葉やメロディを嵌めていく。一個のフレーズがハマるとそこから急に全体の輪郭が立ち現れてくる瞬間があるのでそれが訪れるまでフリースタイルし続ける。無理に追いかけるとまとまり過ぎてしまうので距離感が難しい。まあ今日はもう無理そうだ、諦めよう。 5月6日に「トンネルを抜けると」に配信開始。金曜から「GET U

          GET UP KIDS!!!:リリースに寄せて

          インターネットスカムパーク開催に寄せて

          春先の冷たい雨に打たれながら通りを歩き、人もまばらな地下鉄に乗り込む。マスクをしていない人間をほとんど見かけなくなった。誰もがスマホを片手に人との距離をとっている。ついにディストピアがその姿を現した。ずいぶんと陰湿なカタチでやってきたのだ、FUCK BABYLON。 長年ドラムを叩いてくれたチャンシマを送り出した2月27日のリキッドワンマンがもう何ヶ月も前に感じてしまうくらい状況の変貌が目まぐるしい。オレたちはいま感染リスクというフィジカルな危険以上に、メンタルな脅威に日々晒

          インターネットスカムパーク開催に寄せて

          「トンネルを抜けると」リリースに寄せて

          Have a Nice Day!ブランニューシット「トンネルを抜けると」を5月6日より各サブスクなど配信でリリース。昨年11月のアルバムリリース以降、久しぶりの新曲。3月以降の目まぐるしい変化もあってなかなかまとまった文章を書く気分になれなかったけど、いまは木澤佐登志の本を読んだりNETFLIXでコンテイジョンを観るくらいに気持ちが整理されてきたのでリリースの経緯を振り返りつつ最近のことをまとめてみようかなと思う。 いまひとつ分かってることは、この国において経済を殺そうとして

          「トンネルを抜けると」リリースに寄せて