分からないからこそ、不安なんだよ



8月上旬の話。

♀暑いか寒いか分かんない。(ふらふら)
♂ねぇ、熱あるじゃん。汗やばいし。ほら、寝ろ。薬のめ。

注射一回目から38度の発熱があった彼女。
よかった、俺は違う日に接種して。
と思いながら対策をしつつ看病。
なぜか食欲はあるみたい。
さっきも麺食ってたし。

少し落ち着いて話せる距離で俺は携帯ぽちぽち。すると小さな声で独り言を言ってきた。


♀接種したことで職場で文句言われた。
♂は?

彼女は職域で接種したんだけど
接種のことで結構文句言われたみたい。

若いのになんで先に接種してるんだとか
なんでこの日に接種したんだとか。

接種するのは人の勝手だろう。
日にちとか彼女決めてないじゃんって。

きっと思いもよらない副作用でモヤモヤしてんだな。仕方ねえじゃん。困った時はお互い助け合えばいいじゃんって思うんだけど。


♂…だから朝、検温したがらなかったの?
♀(頷く)
♂でもフラフラだったじゃん。
♀ご飯は食べれるもん。
♂いや、熱あったらダメだから。何も考えずに大人しくしてて。(りんご渡す)
♀(りんご食べる)

♂…正解なんてさ、分かんねえじゃん。言われたこと、全部受け止めなくていいんだよ。自分の価値観だけしっかり持ってな?
♀….ありがとう。
♂ん。

この2年間で価値観が本当に変わった。
人の嫌な部分まで見えてしまうようになった。
自分を守るしかない。それが大切な人を守ることにつながる。
まずは自分。
今出来ることを楽しもう。


……翌朝……

♀………
♂どうした?熱は?
♀…(体温計わたす)
♂…は??下がってないじゃん。なんで?笑
♀ごめんなさい。
♂…謝らなくていいけどね。ただこれ二回目覚悟しとかなきゃだな。


俺は腕の痛みだけで終わりましたが、
彼女の二回目は39度まであがりました。
が、万全の準備で乗りきっていました。
さすが準備の鬼。笑


ぁあ、早く不自由なく外出したいー。

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