見出し画像

あの出会いがあったから今の仕事がある

#あの選択をしたから というハッシュタグが面白そうだったので。

20代の過ごし方

ちょうど20歳の頃、当時は受験戦争に疲れ切ってしまったことや、祖父がなくなってしまったこともあり、何事にも投げやりでやる気がない時代でした。

僕の時代は団塊ジュニア世代の就職氷河期時代で、短大や専門、大学などを卒業してもろくな就職先がなく、多くがフリーターや派遣社員などとして働かざるを得ない状態。もちろん優秀な人はいますが、その切符を手に入れるには僕程度の学力では大変難しいものでした。

そんな時代にいくつかアルバイトを経験しました。
そのうちの1つが雑貨店でのバイト。
全国チェーンの雑貨店で、おもちゃや雑貨の購入などで多くの人が訪れたことがあると思います。
その雑貨店が京阪枚方市駅に新しくオープンするというので、オープニングスタッフとしてアルバイトを募集しておりなんとなく「ここなら長く働けるかも」という直感で申し込みました。

実際に働いてみると同世代のバイト仲間や社員さんばかりで居心地がよく、毎日のように笑い合い、楽しく過ごしていました。

ただそうは言っても22〜3歳になると大学生は就職しますし、フリーター仲間も「ずっとここにいるわけには」ということで正社員登用のあるところへ転職。
僕自身もどうしようかと考え、別の大手雑貨店へ正社員登用前提の契約社員として応募し内定はもらいました。

ちょうどそのタイミングで店内のディスプレイ(装飾)をしていた際に、たまたま通りがかった本社から出向されていた部長さんに「こういった仕事好きなん?それやったらこういう専門の仕事あるよ」と教えてもらったのがディスプレイデザインという業界。
部長さん自体は大阪芸大出身で、デザインに対する知識のある方でした。

デザインという業界

デザインといえばアパレルやグラフィック、建築設計程度しか知らなかったんですが、ディスプレイデザインというのは大変魅力を感じました。

売り場の一部を任されていたこともあり、どのようにすればお客さんは買ってくれるのか、どういったときに買いたくなるのか、といったことに興味関心があり、その結果の行動としてディスプレイにこだわるといったものでした。
またお客さんとの関係や話しかけるタイミングなども考えたりしましたね。

その後はいくつかの学校を調べ、自分がここだ!と思える専門学校(創造社デザイン専門学校)を見つけ、通うことになりました。
ここでも多くの出会いや選択があり、それも今の自分を作ってくれていると思います。

たまたま当時から音楽のためにMacを使っていたこともあり、Macに対する経験や知識があったことも創造社を選んだ理由の1つです。

あの日あの時あの場所で

もしあの時、たまたま側を部長さんが通りかからなければ、僕は大手雑貨店へ就職し、契約社員あるいは正社員として過ごし、専門学校での友人なども見つからなかったと思います。

たまたま声をかけられてデザインの業界を教えてもらえたことでこの世界に進む選択をしました。
おかげで就職氷河期世代と言われている中にあっても就活で困ることや仕事で困ることなくこれまですことができています。

本当にあの出会いと選択は今の自分を形作る重要なものだったな、と今でも感じています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?