スト6の競技シーンを純粋に楽しみたいのだが・・・ときど選手の異例の二股は納得いく形で解消されるのか?
つい先ほどプロゲーミングチーム「魚群」の解散が発表され、DONUTS VARRELと統合し、新しい運営会社株式会社CELLORB内の格闘ゲーム部門としてマゴ、もけ、水派、AOの4名が所属するという発表があった。
魚群に所属していたメンバーの脱退も同時に発表され
昨年まで魚群からSFL(ストリートファイターリーグ)に参戦していたまちゃぼー選手の名前もそこにはあり、少なくとも今期のSFLに魚群の後継であるVARRELから参戦することはなさそうである。
このこと自体も大きな発表ではあるものの、さらに衝撃の発表が公開された動画内で見受けられた。
まるでチームオーナー然として動画の最後に登場したのはときど選手。
TOPANGAという組織に設立から関わってきたときど選手が取締役として株式会社CELLORBに名前を連ねている。
と、こう書くと自然な流れのように思えるが。
しかし良く考えてみてほしい、ときど選手は昨年「REJECT」のメンバーとしてチームに入ったばかりである。そしてREJECTは今年のSFLへの参戦も決定している。
このまま事が進むと起きることはつまり
「VARRELの会社役員がREJECT所属でSFLに参加し、自分が運営しているVARRELと対戦する」
??????????
これって見ている側はどういう気持ちで応援すればいいのか?
そもそもチーム内もどんなテンションになるわけ?
他のスポーツで考えてみたら
野球なら楽天の三木谷社長がオリックスの選手として楽天と対戦しているようなことになるし、サッカーなら浦和レッズの取締役でありさいたま市市長の清水勇人氏がアントラーズの選手として出場しているようなものだ。
こう書くとそんなめちゃくちゃなことあるわけないって思えるが、たった今目の前で起きようとしているのだ。
私が思うには、プロ競技シーンというのは純粋に対決を楽しめる形を絶対に提供しなくてはならないものだと考える。
例えば昨年のSFLルールと同様と仮定した場合、VARRELがステージ2への生き残りをかけた最終マッチ、対戦相手はREJECT、大将ときど選手に勝てば残留、負ければステージ敗退となった時、ときど選手がここで負けたとして「純粋に打算なく勝敗が決した」と視聴者側が受け取れるのか?
私には絶対に無理だね。
だからあり得ないんだよ。
個人的にはF1におけるレッドブルレーシングとスクーデリア・トロロッソ(現RB・フォーミュラワン・チーム)という同一リーグ内で主従関係が発生するようなケースも嫌いなのだが、とにかく真剣勝負に水を差すような要素を少しでも含むべきではないと思う。見ている我々ファンもどのように見届けるべきか、濁りが生まれることになる。
というかカプコンもこんな形を許さないでほしい。ときど選手は格闘ゲームシーンの旗手であることに違いないが、このケースは明らかに一線を越えていると思う。
そもそもの話、昨年のSFLで立川選手がときど選手と個人コーチ契約を結びながら、DFMのチームコーチに就任したのも同様に違和感があった。
決勝で対戦する同士のチーム両方が同じコーチ雇ってるってどういうこと?どっちを勝たせようとしてるんだ?これもあってときど選手は決勝に出なかったんじゃないかと私は思っている。
勢いで書き連ねてしまったが、流石に今後何かテコ入れというかこの状況が変わる発表があると信じたい。
これから考えられるシナリオは…
1.ときど選手がREJECTを脱退してVARRELのメンバーとしてSFLに出場
これが一番周囲もわかりやすい結末だと思う、ただこのケースを迎えるに当たって役員就任以前にREJECT脱退のニュースが先に出ているべきなのでこうなるのか怪しい部分もあり。
2.ときど選手は今年のSFLには参加しない
もう一つあり得るとしたらこのケース、両者の顔を立てながら現状を維持する唯一の手段。両チームに干渉できる以上、この結末すらもあり得ないとは思っているものの、もしかすると一番可能性があるかもしれないね。
3.VARRELが今年のSFLに参戦しない
流石にないとは思うもののVARREL(旧魚群)そのものが今年のSFLへ参戦しないという結末
4.VARRELの役員のままREJECTのメンバーとして参戦
最悪のケース。つまり現状のまま進んで何事もなくREJECTの選手として出場する。仮にカプコンと参戦チーム全オーナーの中で全会一致の同意が取れていたとしても、視聴者であるファンの感情を完全に無視し、試合結果に「忖度」が生まれることを許容する競技として致命的な結末だ。
盛り上がってるスト6の競技シーンの競技性を損なうような違和感を残さないで欲しい。
4月10日のTOPANGATV内で今後の展開について説明があるらしいので、この中でこの件について語られるのか注目だ。
この件についてはSFLの参戦選手発表に直接関連する事象のため、4月10日時点で話すことができないかもしれない。
昨年のメンバー発表が5月11日だったので、もしかすると具体的に触れることができるのはEVOJAPANで何かしらの発表を行った後あたりになるかもしれないが・・・
さすがに大丈夫だよね・・・?
4/10追記
というわけで放送内でVARRELの役員を務めながら、REJECTからときど選手が参戦することが発表されました。
この決定に至ったカプコンや周囲の決断が非常に残念です。
一度間近で選手たちの勝負に賭ける情熱に触れることができた自分としてはこの決断は少し受け入れ難いものがある…
SFLというものをカプコンが今後どのようなものにしていきたいと考えているのだろうか、もうよくわからないな。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?